目の開いたバラバラ死体を私はずっと捜していた
手はお喋りだと口がくちぐちに言うので
うるさい手を切り落として 口に食わせた
口は満足そうに 黙ってくれた

足は突っ立って進むことしか ....
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
この街は錆びていた
無音の煙りと
もろみの匂い
誰もいない

2両編成の電車の音だけが人の予感
バンドネオンが
かすかに響く
黄昏の街

彷徨った果てに
たどり着いた
そこ ....
木の葉っぱ全部落ちたら死ぬと言いやけに激しい風が吹いてる おとなになれなかったこどもは
おとなロボットに乗った
大きくて頑丈 パワーがあって
こどもには持てない武器をたくさん搭載していた
こうしておとなロボットは戦場へ出て行った
いったい誰がおとな ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
 ....
飼い犬が大事にしてる謎の骨やけに激しい風が吹いてる 神は、にんじんを創り
にんげんは きんぴらを造る
そう かみさんとして、あまじょっぱく 造るはずだった
ところが にんじんの花が咲いてしまった
うっかり収穫時期を のがしたのだね  ....
わたしの流した涙が
水紋となって
何処かの誰かに掬われたなら
どんなに幸せでしょう

千の言の葉から
一枚の枯れ葉を拾ってくれたなら
どれほどの救いがあるでしょう

ひとしずく
 ....
ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ

ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ

両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている

石のう ....
そうだったよね
くねっとすること

ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる

それって変態じゃない?
とわたしが言うと

とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり

雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車

いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ....
勝ったって負けたって脱ぐ野球拳やけに激しい風が吹いてる 冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる

小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
今日も俺は社会の中で機能して
機能の回転を続けたまま帰途についた
街はみんな俺の味方だ
働く車、働く店に、働く街灯・信号機
働くこと、役割を果たすことについて
みんな平等で親しい ....
サヨナラの言葉飲み込み切る電話やけに激しい風が吹いてる 半袖に変わった セーラー服の白がまぶしい
目を細めて見上げた空に 風は雲を巻いて
かすかな潮の香りが 広がる記憶に
連れていく 銀色の波が光る場所へ


裸足になって 寄せる波から逃げ ....
零をさがした朝に目が覚めると
太陽がたったひとり寂しそうで
誰もがこどくを噛みしめ針の痛さに怯える
ことばの痛みを恐れる
決して優しいことではないけれど
幼い頃何も知らずに踏みつ ....
補色を
なめるな

ぶつぶつ、と
不満が
表出している

円形、の、白い
棺のうえ、で
身悶える
完熟

とろり、と
かけられる
あまい
スペルマ

歓喜に震える
 ....
僕にみずみずしいコップ一杯の朝をくれないか
活力に満ちた生みたての卵のような生命を

天のフックから吊るされたマリオネットのように
きょういちにちを微笑んで過ごしたいから
白地図に俺の王国描き込んでやけに激しい風が吹いてる おはよう



僕のベットの隣に君がいる
肉と皮を蒸発させた君がいる
地上に置いていった骨だけの君がいる

ろうそくの炎が揺らめいている
数本の線香のか細い煙が揺らめいている
僕の ....
 
パンツが脱げない

言葉からパンツが脱げない

たった一枚なのに



 
ぼくら人間のこの不完全さはなんだろう

この不完全さを有したロボットこそが

完全なるロボットと呼ばれるという皮肉


ロボットは人がつくったのだ

神がつくった訳ではないのだ


ぼくら人間のこの不 ....
カアって

緑いろのプール

いじめのない教室

連れ込まれる生徒

カンニングの阻止

サイコパスな日常

カラスが見つめる

危ないからここは

最悪だなあって
 ....
 
 
味噌汁の中をラクダが泳ぐ
どんなに泳いでも
沖などあるわけがないのに

僕はボートに乗って
ひたすら豆腐を網ですくう
今晩の味噌汁の
具にするために

いつまでこんなこと ....
日暈だらけ虹だらけ

山体膨張マグマ溜まり

あの子はあの娘に迎えられ

あの娘の旦那とお家に帰る

ああ絵に描いたような

くそつまらない日常


嫉妬とは

じぶんも ....
波がたち
風がたおれる
うつくしい季節
わたしは
いない

ざあざあもえる緑
ここちよく冷えた夜
青じろい街灯の影
わたしはいない

不安
安寧
焦燥
安堵

わたしは ....
揺るがないものが揺らぐ
仕方のないこと
ありのままを見ているつもりで
水鏡に映った姿を見ているから
冷やかな風にさざなみ
優しい陽射しに微笑み
自らの夢を重ね映して

時を凍らせた写真 ....
紅い、
ばかり、と
地雷をふむな

蒼い皮膚だって、いる

一皮剥けば
みんな
同じ、なんて
だれが言った

奧の、奧の、そのまた奧には
それぞれの夢
の種が
眠っている
イナエさんのおすすめリスト(3746)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
盲目- 為平 澪自由詩9*15-5-31
へびか靴紐- そらの珊 ...自由詩18*15-5-31
無音- レタス自由詩2+*15-5-31
木の葉っぱ全部落ちたら死ぬと言いやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-5-31
おとなロボット- ただのみ ...自由詩22*15-5-30
紀伊国屋- Lucy自由詩26+*15-5-30
飼い犬が大事にしてる謎の骨やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌515-5-30
【仏】南無きんぴら菩薩- るるりら携帯写真+ ...7*15-5-29
- レタス自由詩115-5-29
青い道- 吉岡ペペ ...自由詩415-5-29
コロポックル- 鵜飼千代 ...自由詩25+*15-5-29
文化村通り- 梅昆布茶自由詩1315-5-28
勝ったって負けたって脱ぐ野球拳やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌115-5-27
日陰がいい季節になった- ただのみ ...自由詩16*15-5-27
働くということ- 葉leaf自由詩315-5-27
サヨナラの言葉飲み込み切る電話やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-5-26
海へ- 藤原絵理 ...自由詩415-5-26
自我像/十七歳- かんな自由詩8*15-5-26
- 草野大悟 ...自由詩615-5-25
朝のマリオネット- 梅昆布茶自由詩1415-5-25
白地図に俺の王国描き込んでやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌115-5-25
平成27年5月13日早朝- ……とあ ...自由詩16*15-5-25
書けない- 殿上 童自由詩23*15-5-25
完全なるロボット- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...115-5-24
不条理なパレード- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-24
味噌汁- たもつ自由詩715-5-24
だらけ- 吉岡ペペ ...自由詩215-5-24
いないわたし- はるな自由詩615-5-23
みずにゆらぐ- ただのみ ...自由詩20*15-5-23
林檎- 草野大悟 ...自由詩415-5-22

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