口がぱっくり開いていては 無様極まりない 故
嫉妬と憧憬を繰り返し腹式呼吸に整えてゆく 否
めない惚れ

火の打ち所のない情熱 つまらぬ炎の揺れ
非が天へ掻き消されて 冷静霊的にのみ或

 ....
沈んでる気持ち隠して星空を綺麗とか言う興味ないのに 私は誰もが知っていることを知らない。
私は誰もが知らないことを知っている。
誰にもみえるものが
私には見えない。
誰にもみえないものが
私には見える。
あなたは今、
笑 ....
オレ抜きで二次会をするつもりだなやけに激しい風が吹いてる 朝陽から刈り取って食卓に供えられた獅子の首
金色は瞬く間にとけて白い皿に蒼く翳りを残す

あるいは初めから造られなかったニケの頭部
永遠に像を持たない神聖 あらゆる問であり答え

あなたは ....
風をたくさん挟んで
送り出す
君への便り

いつまでも止まらない翼は
想い出を回し続け
空に漣を描いていく

今日あった小さなぶつかりは
すぐに修理できるから安心して欲しい

 ....
生あるかぎりです
だれしも遮れない旅をしているとおもうのです
たぶん滅びるのもちかいのかもしれません

ちょっとなにかを選択するのもめんどうくさいのですが
いつも可能性と不可能のコードの端を ....
願いが叶ったかどうか
わからないまま
一年が過ぎて
今年も七夕は雨だった

短冊を結んだ笹は
燃やされて
煙になる

煙になったあと
願いはどこへ行くのだろう

いくら目を凝ら ....
神様が作った骨の成り立ちを考えれば
猫背であることはとても自然な成り行きであるのだけど
猫背である自分をウインドウ越しにうっかり見てしまえば
あんまり素敵じゃなくて
ちょっとだけ無理をして背中 ....
言葉はなぜあなたにつたわるのだろう
あなたの脳内で維持されている
概念に呼応する音声あるいは文字列を

話し手と聞き手が相互にいれかわりながら
違和もさしてなく理解できる不思議

中国の ....
冷たい窓ガラスに
一匹のヤモリがいた
わたしとヤモリは
互いの存在を
ほんの一瞬で認め合う
空気がほんの少しだけ
動いた気がした
目が合ったのだよ
確かに
あの時

人間と虫
 ....
冷えた世界で
燃え上がる身体が熱い
沸き立つ血に咲く薔薇は
皮膚を突き破って
あなたへの月を探す

握って、にぎって、
悲しみで切りつけたこの腕を
潰して、つぶして、
 ....
こんな潔癖に晴れた朝でも
新しいものなど何もないのだ
木にしても空にしても光にしても
すべては太古からの使い回し
真に新しいものなど何もなく
きわめて古いものが形を変え
手を変 ....
私たちは
けものではない
なにしろ皮膚だ
つるつるである

けものの毛は
毛の物の意味

皮膚は弱い
すぐに血が出る
寒いし
すべるし
仕方なく
衣服をまとい
靴をはいて
 ....
AVの延滞料で救えた命がある ――卵がない!
     よりによって

妻が亡くなってから 
最初の息子の誕生日
わたしは初めてオムライスを作った
息子の大好物
記憶の中の見よう見まねで
決していい出来ではなかった ....
お腹から卵を一つ取り出して 私は一つの「し」をつくる
月に向かって 卵を放り投げておくと
月は空で泪目になるころ 「し」をこぼす
私は卵を産むために 屋根裏部屋で猫とじゃれ合い
卵を夜 ....
香を焚き
疲れを癒やす
ゆうべには
ほんの少しの
笑みがただよう

五味六国
クイズのような
ゲームする
我が家のならい
静かにすぎる

伽羅を焚き
立ち食い蕎麦を
す ....
    蒼くて暗い水槽で
    浮かぶ海月のそのさまは
    まるでたましいのようなこと
    ふうわりとぷかぷかと
    あてどもなくぶらぶらと
    行きつく先もわ ....
KISSのことAって呼んでいる人の頭上に浮かぶ藤子不二雄A ビニール袋に
丸く尖ったものを
詰めていく。
手のひらは赤く腫れ上がる。
丸く尖ったものは殖えていくばかり。
急いで袋に詰めていく。
やがて袋に丸いものの先で刺した穴が開く。  ....
窓を少し開けて鏡の中を覗き込む
壁と中途半端な景色に私の顔が重なる
「今朝も生きているのだ」と思えば、
、また嫌な気分になる
それはそうと、口を大きく開けて鏡を見るのは勇気がいるのだ  ....
梅雨空の悲鳴
私の空はやけに立て付けが悪い
私は有無を言わさず空を閉じる
天国など空から見えるわけもなく
ただひたすら空は鈍色だ
君がどの辺(あたり)に上ってゆくのか
風が吹いている
ダ ....
自然にできたグループに分かれて
植民地時代のボストンの街並みを色画用紙で再現している
春陽に包まれた5年生の教室

その穏やかな空間に一瞬そよ風が吹いて
支援クラスに行っていた娘がひらりと入 ....
今は動かない家電が動いていた頃、きみは子どもだった
今は子どもじゃないきみが子どもだった頃、きみは子どもだった
いらなくなったものは捨てたはずだけど
引き出しにとっておいたおもちゃは今でも必要な ....
『難破船』        あおい満月


(書きたいなら、食べなさい)

誰かの声に瞬きをすると硝子の壁の向こうに、
肉や魚や、
色とりどりに切り刻まれ、
煮込まれた野菜たち ....
それでも時は流れていく
ゆっくりと
淀みなく
立ち止まる想いを押しのけ
焦る足元も
掬いあげ

鳴り響く発車のベルの音
口ごもる詩を
何度も試み
置き去りにされる記憶を
追いかけ ....
おかしいななかなか来ない救急車やけに激しい風が吹いてる 移り気な紫陽花はぼくに語りかける
耳をそばだて聴いてみると
かすかに聴こえるけど
何を言っているのかわからない

紫陽花は黙っているが心地よい
語らずとも
ぼくはきみをみているのだか ....
歯の隙間気になるアワビ

明日は覚悟の鰻と勝負

苦手な刺し身妻に寄せ

誰が言おうと立ち食い蕎麦

胃を無くし鏡に映る骨格標本
イナエさんのおすすめリスト(3746)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心酔- 朝焼彩茜 ...自由詩16*15-7-13
沈んでる気持ち隠して星空を綺麗とか言う興味ないのに- 北大路京 ...短歌515-7-12
- あおい満 ...自由詩8+*15-7-12
オレ抜きで二次会をするつもりだなやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌515-7-11
わたしが詩の中で掻き抱くあなたは- ただのみ ...自由詩17*15-7-11
風車- 乱太郎自由詩16*15-7-10
生あるかぎり- 梅昆布茶自由詩2015-7-8
短冊に書いた平和- そらの珊 ...自由詩16+15-7-8
猫背考- そらの珊 ...自由詩1915-7-4
言葉- 梅昆布茶自由詩2015-7-2
跳躍- そらの珊 ...自由詩16*15-6-29
三日月- あおい満 ...自由詩315-6-28
新しさ- 葉leaf自由詩215-6-28
ひふ感覚- umineko自由詩5*15-6-28
AVの延滞料で救えた命がある- 北大路京 ...自由詩915-6-28
『年中行事』__卵から始まるはな詩⑤- ただのみ ...自由詩14*15-6-27
屋根裏部屋で「し」を作る- 為平 澪自由詩1115-6-26
週末- レタス短歌2*15-6-26
蒼のなか- 石田とわ自由詩11*15-6-26
KISSのことAって呼んでいる人の頭上に浮かぶ藤子不二雄A- 北大路京 ...短歌715-6-26
十字架が浮かぶ島- あおい満 ...自由詩4*15-6-25
歯磨き- アラガイ ...自由詩10*15-6-25
挽歌- ……とあ ...自由詩10*15-6-24
ものさし- 夏美かを ...自由詩36*15-6-24
動かない家電のスケッチ- 中川達矢自由詩215-6-23
難破船- あおい満 ...自由詩8*15-6-23
快速- Lucy自由詩18*15-6-23
おかしいななかなか来ない救急車やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-6-23
紫陽花の君に- レタス自由詩115-6-21
かろうじて生きている- レタス俳句115-6-21

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