病院の待合いの長椅子で
おじいさんがあくび
おばあさんがあくび
その隣のおにいさんもあくび
くたびれた私もあくび
うっかりもらっちゃったけど
あくびの正体は知りません
からくりがあっても ....
海原は果てを知らない だって地球を何周したって終わりが無いんだもの

地球は平面でその果てに大瀑布があるって そっちのほうがよっぽどスペクタクルで面白いが

空は蒼くその果ては悠久に続いている ....
人魚になりそこなった君へ

あれから3度目の夏がやって来たけど
僕らは未だ海に還ることができずにいる

君のお気に入りの水着も
タンスの奥に仕舞い込まれたまま
一度も日の目を見ることもな ....
罌粟は魔性を見開いた
空の喀血の真中から
影だけが祈る 青く
静かな蜥蜴のように

 ミツメルカワタシヲ

陽炎を纏った男がひとり
抱えた鞄は石ころだらけ
左手で心臓を握り潰 ....
高層ビルの一角に再現された空中庭園
そこに残ったのはサクラの樹一本
話が違う。
そこの地べたにはかつて公園があった。

今日(いま)
ベンチに腰掛ける老人はもういない。
ラジオ体操をする ....
生まれたばかりの子に気を使わせている 君の浮気相手によろしく伝えました 皮膚が青く発光しながら離れていく
わたしたちの本当の名前をよばないでください
あの時もうすでに終わっていた命
夏休みのプールの匂い
それから
冬休みのプラットフォーム
ながいながいコードを ....
陽が照らしつけるバス停の 屋根の下で涼む僕の
隣に座っていたどこかの会社員さんは
今 自販機の側に立って得意げに煙草なんか咥えている
吐き出す煙が空の雲に溶けてすぐ見えなくなる様は
この空を何 ....
ひとりごとを聴いている耳がある 夕陽の照り返す ビルの窓ガラス
夏の短い影と熱風を通りに落とす
古ぼけたビル群
短い窓から覗く疲れた顔
またぞろ老人が吐き出される。
ビルの彼方には夕焼け雲とスカイツリー
決まった時刻にぞ ....
孤独がからまって底に沈んでいる 言葉にならない声でも君に伝わればいい 生後数ヶ月で両目を摘出してから 
声と言葉を発しなくなった彼女は 
木の世界の土壌に根を下ろし 
大人になってゆきました 

ある日、遠くから来た旅人は 
人に話せぬ深い悩みを打ち明け 
 ....
憂いでも
蔑むな

笑っても
嘲るな

怒っても
憎悪を飼うな

泣いても
己ばかりを憐れむな

楽しめ存分に
できることなら誰かと一緒に

叫べ
耳は塞がずに
 ....
{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
真夜中に水を打つ音が響く 銀河を泳ぐ魚だ 闇と光のはざまを 滑らかに泳ぐ生き物

それは大宇宙の命の迸り 新しい生命を育む 循環だ

オーロラに彩られ 奴らは泳いでゆく

生命の慈し ....
名を望む空があった 写真家の名前だった
写真に収めることを 刹那主義の私だからしない

思い出は極秘の扉の鍵だけで いい 浸らない視線は 名を望む空へ

癒されざる動機に支障をもたらす 生贄 ....
がたたん
ごととん
外は
いつのまにか暗く
ここまでは来たことがある
という駅を通り過ぎて
全く
知らない場所

予想通りの
小さな駅
どこで降りても
スーパーがあって
コン ....
チェス盤の上に真っ赤な林檎置きキングを殺す君の無邪気さ     

     焦げつくほどの灼熱の道
     このまま歩いて行けるだろうか
     じりじりと焼かれ続け
     息絶えてしまうのではなかろうか
     あぁ、それでも
 ....
夜に図鑑にない華を
枕元にアタシの側に
横たえておくね

シックなスモーキー
衣装と心はぶれない
一次元から生まれた
精鋭の英

華冠を編む様な乙女
シックでスモーキー
存在の賜 ....
健全な三途の川を選んでいる  僕は一人では立てない
 見えない杖があり
 支えられている

 絆は 時に
 ロープとなって
 絶望の海から
 僕を 引き揚げ

 時に 鎖となって
 生贄の十字架に
 僕を  ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
プロペラから
風が生まれる
その中心を
つかんで
風を止められるかどうか
幼いきょうだいが
度胸だめしをしている

扇風機の首振りボタンで
風を分けあって
涼と熱を共有していた
 ....
これは 泡なんですよ
基本的に 空気ですから

その中へ 飛び込むって事は パラシュートの浮き輪無しで飛行機から地面へ飛び降りる様な事だったとは気がつきませんでした

浮いて来ませんよ
上 ....
忘れてしまった時がゆっくりと蘇る

もう鋭い片鱗も無い 優しく語り合ってゆく

巡り会うそして 慰めあって生きようとする者たち

そう僕たちは回遊魚なんだ 自由を酸素として 常に泳ぎ続け ....
星からおちた小さな人が 走る
走れることが ただ 嬉しくて
他の子たちが小さな人を 追いかける
笑いながら走っているから 追いかけたくて

星だったころだって 走っていた
回れ ....
偉くなりたいのは
送り迎え
してもらえるからなんだよね
それ以外は
あんまり魅力ないなあ
金も女も
興味ないし
あったらあったで
面倒だしね
食いもんも
質より量だかんね
高級料 ....
イナエさんのおすすめリスト(3746)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うつるんです。- そらの珊 ...自由詩16*13-8-2
茫洋- 梅昆布茶自由詩1113-8-2
人魚になりそこなった君へ- 未有花自由詩21*13-8-2
終わらない夏- ただのみ ...自由詩13*13-7-30
跡地- ……とあ ...自由詩9*13-7-30
生まれたばかりの子に気を使わせている- 北大路京 ...自由詩613-7-30
君の浮気相手によろしく伝えました- 北大路京 ...自由詩213-7-30
それだけでそこは海だった- モリマサ ...自由詩813-7-30
劣等感のミント感- Neutral自由詩18*13-7-29
ひとりごとを聴いている耳がある- 北大路京 ...自由詩1013-7-29
参院選の結果を踏まえて- ……とあ ...自由詩8*13-7-24
孤独がからまって底に沈んでいる- 北大路京 ...自由詩713-7-24
言葉にならない声でも君に伝わればいい- 北大路京 ...自由詩413-7-24
木のひと_- 服部 剛自由詩1013-7-23
政治家にはなりたくない- ただのみ ...自由詩18*13-7-23
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23
天空の魚- 梅昆布茶自由詩913-7-23
「名望空」写真家の名前- 朝焼彩茜 ...自由詩513-7-23
知らない人と- チアーヌ自由詩1113-7-23
チェス盤の上に真っ赤な林檎置きキングを殺す君の無邪気さ- 北大路京 ...短歌713-7-23
夏おんな- 石田とわ自由詩17*13-7-22
韻華と眠る- 朝焼彩茜 ...自由詩813-7-22
健全な三途の川を選んでいる- 北大路京 ...自由詩613-7-21
境界線- まーつん自由詩8*13-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21
【凪】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩2013-7-21
滝壺のなかで愚痴を言う仙人- ぎへいじ自由詩10*13-7-21
赤い靴- 梅昆布茶自由詩713-7-21
星からおちた小さな人- るるりら自由詩17*13-7-20
偉くなりたい- 花形新次自由詩213-7-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125