電池切れるまでオモチャ動いている ぼんやり開いた窓から
生活の群体が 声とも
匂いともつかない無数の触手を忍び込ませ
夕べを小さく折りたたんで往く
界隈のステテコ爺のように
この胸を徘徊する諦めの ブラシのような足音
持ち ....
盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった

こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない

 ....
ああ
今年の夏もなーんにもしなかったな
毎年それいってる
花火は欠けらだけを見たけど
ちゃんとした円ではなかった

夏らしいこともなくただ、よく降る雨で

ぐにゃりとした時計だらけ ....
いくつかの
起承転結が
たとえば
レース編みの
小さな花模様のように
点在しているような
ひざかけを
(今朝、突然に秋が来たので、
 それが不意打ちであったため
 タオルケットだけの ....
ふたをする
という感覚

耳を塞ぐ
という感覚

たましいが
堆積して
そこにあって
そこにない

ぽっかりと草原に
ひざをかかえる
ような感覚

ちくちくと
腕に手の ....
筆名をコロコロ変えて賞味期限切れ 地底を砕いた熱は氷を亀裂する
反転を繰り返した世界がまた溶けだしたのだ
閉じ込められた青は上空と消え去り
記憶の線影が飛来する
染み付いた色は褪せていた
わたしは羊水を吐き出し
薄 ....
闇の中で物も言葉も色ずくのを止めてしまって 
意味を なくしてしまいました 
ざあざあとふるのは あめですか ただごとではない音に
あらゆるものが ふるえていました

ごうごうごう 川 ....
音が失礼しましたと言って居る
私はそんな事気にも留めずに
抹茶かき氷を食べながら
ベースボールマガジンと女性自身を
交互に読み、食べては読んで、読んでは食べてを繰り返す

入って来る時は母 ....
破水した光の{ルビ枝垂=しなだ}れ
終わらない夏の囚われ
わたしは煮え立つ釜のよう
せめぎ合いの果てに溢れ出す

      
しろくのけぞる
      朝顔のうなじ 
       ....
詐欺師に投げつけた石も偽物 その一滴を
くちびるに運んだならば

あなたもわたしも
同じ生きもの


潤いの程度に差はあれど

却ってそれが
証になる

あなたとわたしを
等しく結びつけられることの ....
シェーキを押しつぶす指圧が
この喉にせまる
(ころしてやる、ころしてやる)

魔女の喘ぎ声が
携帯電話をへし折ろうとする。  ....
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている

ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
地球上に一つしかない
と言われる石を持っている
それをわたしは
手のひらの可愛い琥珀に贈りたくて
釦を押す。  ....
ひきずった夢がカサカサしている 指輪はずして氷よりも冷たい女 ダンボールがズタズタに切り裂かれて 
ベッドの下に押し込んであった

当然だよね
片付けておいてね、って言ったの、
私だもん

田舎から都会での 新しい暮らしに馴染むために   ....
先ほどから頭の中を 潮の臭いが通過している
文字と文字の列の間に 空洞を見つけて
遊ぶ子供が 砂場でカラカラ笑う

 (ホラ、ミテ、コレガ、ボクノ、ホネ、)

そんなレトロな歌が  ....
草原を遠望する瞳は
遥かに一閃する時の煌めきを見逃さなかった

確かな四肢は沃野を愛し
太陽や月や星座と寝起きをともにし
ときおり微細な流星が空をよこぎってゆく

瞬間を感じそのものを生 ....
             140825
かぼちゃがへんなになっちゃった
丸くなった父が寝言を言う
雨が降り続き天候不順だから育つ前に腐ってしまったのだろう
よくあることといえばそれまでだが
 ....
握った手を決して離さないでください。
そこに初めて僕はあなたを感じる事が出来るのです。


握った手を決して離さないでください。
それはゆらゆらと僕を子供に戻すのです。

握った手を決し ....
 
あの頃のぼくたちにイスはひとつしかなかった

半分こして座ることもできたのに

いっしょに座ることもできたのに




 
何となくというセリフなんか吐くな
きちんと表現したまえ

されど私は優しいからそれを吐息と
あえて描いてきたんだろうと思う

書き込んで書き込んで
描き回るあなたの専攻のない ....
ROKUROKUBI (ろくろ首)


夕暮れの観覧車に
絡みついた
わたしを解いて

BMWの助手席に
しがみついた
わたしを引き抜いて

あなたの吐息と唇が
辿った
 ....
コップ一杯の麦茶に昨日見た夢を溶かして
ぐいとひといきに飲み干す
季節は夏、あくまで夏だった

例えるなら、ここは砂漠
らくだの背中にまたがってゆらり、と
色あせたリュックに刺さる白旗 
 ....
赤くはれあがっていく
この諸手が欲しがるものは、
べっとり熱い熱
弾力の赤い海にのせて弄んで
流し込む遠い川。

くだってくだって
流れていくと
聴こえてくるのは
 ....
遠花火指輪の跡に気づかないふり 捨て猫のダンボールの前を不要ペット回収車が通り過ぎた
イナエさんのおすすめリスト(3780)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
電池切れるまでオモチャ動いている- 北大路京 ...自由詩514-8-31
ジカイダー- ただのみ ...自由詩21*14-8-31
この社会の有り様- ichirou自由詩13*14-8-31
ぐねった_夏_- 唐草フウ自由詩5*14-8-30
たくさんのおはよう、いってらっしゃい、ありがとうが行き交う交 ...- そらの珊 ...自由詩23*14-8-29
逃げ切れない、だけど私は生きるしかない- umineko自由詩18*14-8-29
筆名をコロコロ変えて賞味期限切れ- 北大路京 ...自由詩714-8-29
0詩の言葉- アラガイ ...自由詩10*14-8-28
九死- るるりら自由詩12*14-8-28
私が首を寝違えるまで(死刑執行では無い)- 間村長自由詩114-8-28
沸騰点- ただのみ ...自由詩24*14-8-27
詐欺師に投げつけた石も偽物- 北大路京 ...自由詩714-8-27
一蓮托生- 千波 一 ...自由詩414-8-27
- あおい満 ...自由詩214-8-26
小児病棟- そらの珊 ...自由詩22*14-8-26
黒子の島- あおい満 ...自由詩9*14-8-25
ひきずった夢がカサカサしている- 北大路京 ...自由詩414-8-25
指輪はずして氷よりも冷たい女- 北大路京 ...自由詩414-8-25
切り裂きジャック- 為平 澪自由詩11*14-8-25
晩夏- 為平 澪自由詩9*14-8-25
野性の夢- 梅昆布茶自由詩1614-8-25
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握り合った手- ヒヤシン ...自由詩15*14-8-25
イスはひとつしか- 殿上 童自由詩32*14-8-24
湿度詩- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-24
百鬼繚乱_<_1_>- nonya自由詩27*14-8-24
ぼくらが旅にでない理由- あ。自由詩5*14-8-24
- あおい満 ...自由詩514-8-24
遠花火指輪の跡に気づかないふり- 北大路京 ...自由詩714-8-24
捨て猫のダンボールの前を不要ペット回収車が通り過ぎた- 北大路京 ...自由詩314-8-24

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