話して怒られ話さず怒られ 南から風

そのあと

風が空を押し上げて
秋の空が高くなる

その高い空の下
     山は赤く
     地は黄金(こがね)
     輝く色のグラデぇーション
実りの時を触 ....
{引用=
冬立つ月の夜

南瓜に火をともす

ゆらぐ明かり 

ゆらぐ 影も 心も

ひととせの 時のはざまの、いつかより

旅芸人たちがやってくる

誰もが 物の怪さながら ....
汚れてしまった
そう思ってみても
よく見てみれば
この汚れも、アートみたいに見えなくもない


穢れてしまった
そうとしか思えなくても
よく考えてみれば
この穢れも、ジャンプ台だと思 ....
【乾期】

鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
 ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく

しなやかで ....
ブームが去ったあとにハマっている  
信じなくていい

涙で帳のおりた夜

そんな夜は、信じなくていい



 
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた

6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
秘密基地の秘密がもれている 雨の降る日は遅刻者が多い、と考えただけでも既にいらいらと重くなる頭を、無理に伸ばした背骨で支えて、混み合う生徒玄関で傘の滴に汚れた廊下の掃除の仕方と、遅刻の取り締まり方について、週番の生徒に指示してい .... あの人を
追いかけて
追いつかなくて
近づいたつもりで
遠くへ行ってしまった
のは私の方
心はどこかへ
置いてきてしまった
あの人は
もう
私の視力では確認できない
ずっと
ず ....
隙間を埋めた新聞が震える
山小屋の木壁はとても
この吹雪を乗り切れそうにない
テーブルを倒したバリケードの裏側で
貧しい体温を分け合う二人
「きみが生き延びたら僕の父と母と姉に愛していた ....
神様を信じていたのは
私が実に4歳の頃
親の見栄と意地で入れられた
白人がうろつく幼稚舎で
馬に乗せられ、ピンクのドレスを着せられ
ミンチン先生のようなマニュアル教師に
と ....
声に出してごらんよ
その人の名を
あなたは
立派な霊媒師だ

声に出して
呼んでごらんよ
ほのかに
感じられるでしょう?

実体のない
粒子力学
ベクレルでも測れない

生 ....
誰もいない日に
川の流れとしぶきの境目を見ている
そうすることを
ひとり 見て 死んでいたことを
いつまでも ただ 口にせず
何もしないまま生きて行く 


ただ 流れていく 何も ....
遥かな星の光に導かれたいと思った
滴を飲み干すようにそのいのちを汲み取りたかった

それがたとえつかの間の足元を照らさなくとも
静かに己の無知をおしえてくれるなら
僕は本当の光に従いたいとお ....
ミス車内を選んでいる せっかちな夜に飛び込んだ
角砂糖みたいにすぐに溶け
ミルクのように白い肌がねじれて

翌朝は秋の冷え込み
汚れたカップが残された
ショルダーバッグに仕込んだ
高性能の小型カメラは
寝惚けた雨空しか写さないから
今日もメタファーを掴み損ねた

観葉植物の鉢に隠した
最新式の盗聴器は
ふざけたノイズしか拾わないから ....
みみたぶは
いつも冷えている
熱い鍋肌にうっかり触ってしまった
わたしの指を冷やすために
みみたぶは
きっと知っている
それがうっかりではなくて
わざと、であったかもしれないことを
知 ....
忘れた頃に咲いた花が実になり
葉に埋もれて隠れるように林檎の姿になった
でも とても小さくて梅の実のよう
実をすぐりおえた枝の 摘まれなかった花芽
咲いたからには 結実せずにはいられない
発 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
腹のたつ客を再現して勤務時間が終わる 通り過ぎた町の窓をあけてゆく

すでに知っている町なのに

待ち遠しかった


通り過ぎてしまってから

言いわすれた言葉をくちにする

すでに知っていた言葉なのかもしれない ....
意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
眠ることがすきだ
だが眠れば明日がくる

夜になると眠るのが惜しくなる
きっと明日が近付くのがこわいんだ

夜中になくのは弱いものだけじゃないだろ
強いからなく
夜になにかを決意してな ....
丁寧に通り過ぎる風 風は感じ次第で丁寧だ
私は丁寧でありたい いたるところ艶やかの下地に

 丁寧さを吹きかける 呼吸を意識する丁寧でありたい

対極の雑魚にも諭しを潜らせたい
されど目を ....
あなたの言うことは
どんな時でも正論で
つけいる隙なんかありゃしない

あなたのシャツにはいつだって
きっちりアイロンがかけられていて
一筋の小皺でさえ見当たらない

あなたの書く文字 ....
教えてない昔話をオウムがしゃべっている
イナエさんのおすすめリスト(3780)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
話して怒られ話さず怒られ- 北大路京 ...自由詩1113-10-29
あきから- ……とあ ...自由詩14*13-10-29
Trick_or_treat- 月乃助自由詩9*13-10-28
パレードモード- komasen333自由詩2*13-10-28
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)Ⅱ- そらの珊 ...自由詩19*13-10-28
ひとかき_ひとけり- 夏美かを ...自由詩34*13-10-28
ブームが去ったあとにハマっている- 北大路京 ...自由詩913-10-28
信じなくていい- 殿上 童自由詩25*13-10-28
エレベーター- nonya自由詩28*13-10-26
秘密基地の秘密がもれている- 北大路京 ...自由詩1113-10-25
朝のできごと- Lucy自由詩20*13-10-25
喪失- そらの  ...自由詩213-10-25
- mizunomadoka自由詩413-10-24
面白い言葉- 中山 マ ...自由詩313-10-24
ねえ- umineko自由詩10*13-10-24
誰かの恋愛- 番田 自由詩113-10-24
断章- 梅昆布茶自由詩2013-10-23
ミス車内を選んでいる- 北大路京 ...自由詩1113-10-23
フレンチロースト- ただのみ ...自由詩18*13-10-23
探偵- nonya自由詩20*13-10-23
みみたぶ- そらの珊 ...自由詩1713-10-23
小さな林檎- 砂木自由詩15*13-10-22
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
腹のたつ客を再現して勤務時間が終わる- 北大路京 ...自由詩613-10-22
通り過ぎる窓- 梅昆布茶自由詩20*13-10-22
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20
夜になく鳥- 朧月自由詩613-10-20
丁寧に生きる- 朝焼彩茜 ...自由詩16*13-10-20
Edge- 夏美かを ...自由詩26*13-10-19
教えてない昔話をオウムがしゃべっている- 北大路京 ...自由詩1113-10-19

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