虹を渡る汽車 空の駅 サラッとしたワインの水感に そんなつもりでは無かったのだが 安いからなと独り言

一粒一粒 ていねいに
大地の祝福を受けた 柔らかな皮膚の中に有る夢を取り出す

ゆめ

お酒飲む夢…見て ....
海の縞模様が 砂の城に 住んでいます。
幸いなことに 泣き方をしらないのです。
今も絶え間無く砂が この街に注がれ続け
この部屋の容積も 埋められて います。


元居た場所を け ....
静かな墓標に、白い午後を過ごす日。

紋黄蝶の舞う向こうを眺める。音も立てず、声も出さず。

心の時計が動き始める。
遠い日々の想い出は
端からゆるやかに欠け落ちて
ときめきや痛みばかりが
消え残る

懐かしい山々の稜線は
暗く沈殿していく記憶の底で
鮮やかな結晶となって
溶け残る

彼方を眺 ....
地球は青かった 僕らと一緒で      「 流れ星がいま落ちた 」


0の あすなろが あっけなく逝ったとき 流れ星が落ちた
1の はじまりが あっけなく逝ったとき 流れ星が落ちた
2の なおざりが あっけなく逝 ....
水底につづく階段
溶け残るつらら
午後を咬むつらら


羽のしぐさ
空のひらき方
指をのばして
そっと試して


ひとつだけだよ
裏通りの声
違う人の 同じ言 ....
角を曲がると私が消える やまびこの遠く澄み渡るを聴く。この連嶺の偉大さよ。
夏にいまだ白く残る雪を携えて、今、この世界に君臨する。
比類なき荘厳。重厚な交響楽。
私はただその頂にて感嘆し、言葉を失う。

母なる ....
 まっピンクゴール裏
 アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント一回戦一発勝負
 ダービーの息はずっと過呼吸
 おぉ バモス セレッソ
 セレッソ セレッソ バモス セレッソ
 おっおっお ....
ぼくはいまでもあの質問を忘れられない
妻が妊娠して臨月になった時に
彼女は重い妊娠中毒症に罹り入院していた

こどもが生まれそうな日にね
ぼくは病院に見舞いに行かずゴルフ場にいた
医師の暫 ....
もつれた毛糸をほぐそうと
ひっぱったり、ひっくり返したり
しているうちに
かたい結び目
いくつもできて、みつかります。

ああ、これはもう、すんなりとした一本の毛糸には戻りません。
しな ....
果たされない約束が遠のいてゆく
博愛は封印されて
初夏の風鈴のように ときに
さやかに りん、と在るを語るでもない

ゆく道は涯てを知られず
帰り道はすでになく
芥子の花のうなだれて
 ....
ここに
コンクリートの破片がある
砂と水を固めて
作られた人工の石たち

人が集う会館になり
公園の遊具になり
学校の名を刻む門となり
新しい道となり
駅となり
小さな島に架かる橋 ....

わたしの水筒は
風邪をこじらせて
夏がくる前に
しんでしまった
(ヒマワリのたねを四粒入れて
からからと振ってやる)
からん
からん
からん
からん
(あっけないほどのあ ....
酷い話だ
身内が横たわっていても
涙一つ出やしない

酷い話だ
悲しくならなければいけない
と自分で言い聞かせても
涙一つ出やしない

酷い話だ
死に顔をじっくり見ても
とて ....
あたしはしがないティーバッグ だれもあたいなんか見向きはしない
男に飲まれ味あわれて生きてきた 昔は跳ねっ返りなんて呼ばれてたっけ

あたいの味は出尽くしてしまったの 悲しいけれど もう恋もでき ....
黄昏の街を駆けて行く影法師
眩暈にも似た既視感に
いつまでも立ち竦んでいた
きっと夜はまだ遠い

*

退屈な雨の午後
迷宮のような街を眺めていた
陰鬱な気持ちを弄ぶように
霧雨が ....
草原を照らす月を眺めていた グレイハウンドバスはバーモントの月に似合っているし
僕に煙草をおくれよ まだポケットに残ってる筈さ ねえ君

僕たちは広いこの世界を放浪してきた 旅の終わりはいまだに ....
過ぎ行く風物の色合いに必死に溶け込もうとする人々。
たなびく雲がうすれゆく月を地球の裏側へ隠す。
四方に鋭白の輝きを放つ太陽が抒情の扉を閉ざす時、
ある志を持つ者はその心底に広がる大海原で出 ....
ペットショップで
赤ちゃんを買ってきた
うまく育てれば二十年生きますと
ペットショップの人に言われた
赤ちゃんはかわいかった
けど次第におとなになって
すねたりして
おとなし ....
子狐の尻尾をつけて手袋を買いに行く孫ムービーで撮る 煙吐く蒸気機関車撮るために黙って借りた父のデジカメ 木星に片想いしている猫が公園のベンチ おいてきたものに
未練はない
きれいさっぱり
忘れるのみ

遠くに
海を見た坂道も
庭に置いてきたつるバラも
咲きかけていたリラも
つぼみだった
ラベンダーも

既に
季節は ....
平和な殺戮は淡々と行われる
青臭い血の匂い 寡黙な絶叫
ゆるやかな風は心地良く運ぶ

住居を追われ逃げ惑う虫たち
ピンポイントで狙いを定める
鳥たちは戦闘ヘリ

うららかな陽射しの ....
池の縁
額紫陽花の青い花片
咲き誇る菖蒲の盛り過ぎ
梅雨晴れの中 君と歩く

池の中
花睡蓮の白い蕾
亀の波紋と蛙の声
梅雨晴れの池の縁 君と歩く

去年の今頃も二人訪れた
城址 ....
困難のトンネルを這い
産まれて
同時に
死がひとつ立ちあがる

混沌のうちから
産まれて
言葉にまみれ
詩がひとつ立ちあがる

墓場さえない
うたは埋もれて
読み人知ら ....
淡い光があたりを満たしている そういつもそうなんだ 違った世界
瞼の裏の光景さ 気にするほどでもない そうさ海をゆく

失速してストンと墜ちる そんなことを繰り返して生きている まあいいさ
光 ....
イナエさんのおすすめリスト(3746)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
虹を渡る汽車_空の駅- 北大路京 ...自由詩613-7-7
ガラス瓶の惑星- ぎへいじ自由詩13*13-7-6
砂の中の海- るるりら自由詩25*13-7-6
在るイメージⅡ- ヒヤシン ...自由詩7*13-7-6
星座- nonya自由詩22*13-7-6
地球は青かった_僕らと一緒で- 北大路京 ...自由詩513-7-6
流れ星が_いま落ちた_(他二編)- るるりら自由詩10*13-7-5
明るく短い径- 木立 悟自由詩813-7-5
角を曲がると私が消える- 北大路京 ...自由詩813-7-4
新たな道標- ヒヤシン ...自由詩7*13-7-4
声は凱歌を歌う前に- 平瀬たか ...自由詩8*13-7-4
死刑執行人- HAL自由詩5*13-7-4
もつれた毛糸- 凍湖自由詩613-7-4
偽熱の午後- もっぷ自由詩813-7-4
破片- そらの珊 ...自由詩18*13-7-4
夏の日めくり- 佐東自由詩10*13-7-4
酷い話- ……とあ ...自由詩20*13-7-3
ティーバッグの悲劇- 梅昆布茶自由詩1113-7-3
ため息- 未有花自由詩24*13-7-3
草原の月- 梅昆布茶自由詩13*13-7-3
疼きこそ、その時.- ヒヤシン ...自由詩5+*13-7-2
天寿- 小川 葉自由詩813-7-2
子狐の尻尾をつけて手袋を買いに行く孫ムービーで撮る- 北大路京 ...短歌3*13-7-1
煙吐く蒸気機関車撮るために黙って借りた父のデジカメ- 北大路京 ...短歌2*13-7-1
木星に片想いしている猫が公園のベンチ- 北大路京 ...自由詩813-7-1
おいてきた- Lucy自由詩13*13-7-1
草刈り考- ただのみ ...自由詩24*13-7-1
梅雨晴れ- ……とあ ...自由詩13*13-7-1
無名の人- シホ.N自由詩613-7-1
遠く離れて海をゆく- 梅昆布茶自由詩813-6-30

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