素直じゃないって言われた
すぐ屁理屈で反論するから
知らないくせに

じゃああなたは何を知っているの
教えられたことだけがただしいの

人を好き嫌いで色分けしていないの

無我を論じ ....
ハズレくじで折った飛行機が飛ばない 果樹よ
みはたわわか
きょうわたしは帰る
だれもいない故郷
だれも食べることない実が
熟れて落ちて土に帰るなら
わたしも帰る
静かな庭に
沈みおちる
音もなく
過ぎる
 ....
そのわらべうたは
作者不明だという

畑に添って
作られた石垣
その隙間から
シダやペンペン草が顔を出し
しっぽがふたつに別れた小さな虫が
忙しそうに出たり入ったり
雨が降れば
水 ....
拍手のタイミングがわからない 左手首の動脈を
右手の指先でさぐり当てる
脈に触れれば
自然とそれを数えてしまう
まるで
生きていることを
確認するように
えいえんに似たそのリズムを

日が暮れて
血の匂いがする ....
今夜ぬかるみそうですね
まだちょっと震えていて
瞳は亀裂して手招くのです
梢に掛ったビニール袋の
違和としての惨めさの中へ
眠りは逃げた僕から逆行した

福寿草のように笑う
気の早い毒 ....
地上に引き出された私の網膜に
無数の矢が
容赦なく突き刺さる

モグラになって初めて知った
過剰な光は
漆黒の闇よりもさらに凶暴で
瞳を凝らす事を禁じ
見る事を私に許さない

視神 ....
静止画は美人 指の絆創膏をはがしてみれば
血は止まったものの
いまだ なまめかしく
傷はそこにあった

たった一日
空気を遮断されただけで そこは
色が蒸発したように
あっけらかんと白く
まるで湯 ....
糸のように細い茎
葉は小さなハート型

切って
水に挿しておくと
傷つきやすい神経のような
白い根がはえ
土に植えると
再生する

そうやって
いくらでも増えるクローン植物
 ....
「ここで鐘を鳴らし この愛を 遠くまで誓おう」


渡しの木々が遮る 山は聳え(そびえ)
拒む断崖に 鳴るは波音だけ

数多の鳥居が見える 昇りの線に沿って
身を焦がしては潜る(くぐ ....
凹んだままもどらないこころを
あえて膨らまして生きている弾力をおもう

生きることに引きずり回され
足下がみえないまま歩をすすめて行かねばならない
立ち止まるわけにはゆかないのだ
それが残 ....
担がれた神輿から落ちた 季節を
終わらせましょう。


実らない季節を
あきらめましょう。


踏ん切りをつけて
新たな歩みを始め
次なる光を探していく。



悲しみを増幅させてまで
しがみ ....
地下へと続く階段の脇には
だらり、とぶら下がった黒いコンセント
に結ばれた、赤い糸

地下のさびれたライブハウスでは
音程の狂った歌手が
あの頃のみっともない僕みたいな
コッケイな恋の溢 ....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた

いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
ある日突然
命じられ

その日突如
生を受け

 *

知られたくない
痛みを抱えて

知らされるのは
意味の無さ

  *

悪意にみちた
風を受け

 ....
高い授業料を払うと思って騙されてください  
ひとりでメソメソ オーケー オーケー

ひとりでプンプン グッジョブ グッジョブ

ひとりでゲラゲラ いーんじゃなーい


 
子供相手にフルスイング 朝の空

西から東へ
まっすぐの飛行機雲

確か
この飛行機雲はラドン
ラドンの太い飛行機雲だ

ラドンが目覚めた

いつも怪獣は環境破壊によって目覚める
そして環境破壊す ....
焦げたカレー
僕は
死の味を知らない
生の味も、少ししか知らない
でも食べないと
この焦げたかおりが苦手だけど
食べないと

僕は誰であり
誰なのであればよかったのか
やっと寝かし ....
銀河系のその果てに散っていった星々よ。
再生の時を待ち、いざ解放の雄叫びを上げ、玲瓏と生まれ出でよ。
絶望の闇を抜け、苦悩を苦悩と知りながら、
輪廻の法則に則って、高らかな歓喜の出生を奪え。 ....
失敗を許すのは三回まで
三回を過ぎたら、期待ごとゴミ箱へ
仏の顔に倣ったのはいいけれど
あんまり正確にしていると
神様と見間違う


私の優しさは有限です
愛も有限です
怒りには ....
苔生した岩が目覚めの胸を押し潰す
浅瀬では精霊の呼び声がまだ響いているので
安らかに泉に潜り込む
カーテンの隙間から立ち昇る朝が角度を傾け
夢の泡を貫いてくる
惜しみながら深部を反転したのち ....
離ればなれになり
どれくらい月日が流れたのか
わからないくらい遠い

再会は突然来る手紙のように
予想もつかないプレゼント

一つの鮮やかな想い出から
紐解かれていく想いが
塗り絵の ....
タクシーを止められなかった手で背中をかく 走って行って渡った
点滅を始めていた
青信号
お昼休みに
買ってきた弁当が
手の中で跳ねている
サラダがいくらか多いのにした
空は晴れ渡っているのに
風は冷たい
私の胸の中にも
 ....
弁当を作りながら
異能する君は謎の生命体
昨日までの怒りと不満が
女のカタチに脱皮して行く
鉤爪は残したままで

朝は不躾に明るい破魔矢
夜明けの夢を葬り去って
吉凶を告げるかのように ....
イナエさんのおすすめリスト(3781)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不完全な買い出し- 梅昆布茶自由詩1014-4-20
ハズレくじで折った飛行機が飛ばない- 北大路京 ...自由詩614-4-18
そこにたどりつく夢- 遙洋自由詩7*14-4-18
アルカディア- そらの珊 ...自由詩20*14-4-18
拍手のタイミングがわからない- 北大路京 ...自由詩514-4-17
夜の洞窟で- そらの珊 ...自由詩12*14-4-17
コウフクノモノサシ- ただのみ ...自由詩18*14-4-16
点眼- Lucy自由詩20*14-4-16
静止画は美人- 北大路京 ...自由詩314-4-16
溺れる人魚- そらの珊 ...自由詩22*14-4-16
ワイヤープランツ- Lucy自由詩13*14-4-15
日輪の見える断崖から- 黒ヱ自由詩2*14-4-15
弾力- 梅昆布茶自由詩2114-4-15
担がれた神輿から落ちた- 北大路京 ...自由詩7*14-4-15
咲いては音楽、散っては忘却。- komasen333自由詩2*14-4-15
新宿の地下室にて__- 服部 剛自由詩1214-4-14
遠雷- クナリ自由詩21*14-4-14
その日その生- シホ.N自由詩214-4-14
高い授業料を払うと思って騙されてください- 北大路京 ...自由詩814-4-14
ひとりでできるもん- 殿上 童自由詩17*14-4-13
子供相手にフルスイング- 北大路京 ...自由詩614-4-13
ラドンの飛行機雲- ichirou自由詩14*14-4-13
焦げたカレー- めー自由詩5*14-4-13
願い- ヒヤシン ...自由詩7*14-4-13
プリペイド- 山中 烏 ...自由詩914-4-12
◎ある日- 由木名緒 ...自由詩13+*14-4-12
再会- 夏川ゆう自由詩314-4-12
タクシーを止められなかった手で背中をかく- 北大路京 ...自由詩1114-4-12
シグナル- Lucy自由詩15*14-4-11
ハッピーマニュアル- ただのみ ...自由詩17*14-4-11

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