寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で
飛行機雲のSOSでハイジャックされていることが分かった
【おしまいの彩り】
るるりら
胸が焼けただれるような思いが ある
たとえば 死の足音におびえ すすり泣く声
黒点が太陽の灼熱を際立たせるように
終ら ....
色硝子の目玉をガリガリかじる
虫食いの肉体をベリベリ剥がす
おれはおれを一本の死に花として石の器に生けてみる
瞬間凍結された踊る舌先の焔として
勝ち目のない戦いに身を投じる高揚感で
己の文字 ....
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
刹那に殺せる だからコーヒーを飲む
人の怒りを侮ってはならない 誰だって人を殺せる
安らかなる思い込み コーヒーは安らかさを引き伸ばす
思い留める為に
微塵の一角を曲がれば 殺人の息が泣 ....
西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ
空はいつまで記憶するだろう
人の視線を
....
落とした心拾われない
僕の一番深いところにある
尽きることない泉から
喜びや悲しみや
くすぐったい気持ちなんかが
湧きだしてきてとまらない
ありとあらゆる才能の中で
生きて死ぬのが一番の才能
そう言っ ....
冷たい雨つぶ
まいにち続く忘年会
たぶんそんな連中だろう
理由などない
暇なわけでもない
そうやって万が一の時の為に生きているのだ
それぞれべつべつの連中と
いくにちも繰り返すのだろう ....
とうとう視線が私の上になった君
私と背比べをするときにしゃがんで笑みを作る
肩幅も広くなってすごく足もしっかりしてて
そんなに私と背が変わるわけじゃないのに
どうしてこんなに男 ....
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜
傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
....
袋とじを開けてガッカリ畳替え
鏡がないと狭い部屋
ねえ
ひとつぶのわだかまりもなく
こんなにさらさらで
どんなかたちにもなって
どんなかたちにもならなくて
よく晴れた日は
誰にも盗られないように
丁寧に埋めた
昨日の美しい心を
ぴか ....
{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )
里はもうそんな時節らしい
路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある
流れる水は 淀むことをし ....
みどりの精悍な城あとをみる
稜線はふるえて、夜半
南へむかうと述べた喉の
ほとけに花燭を抱きあわせ
うきあがった契りの舟をそらへ
放流する手つきで 投げた
その眼には
映っているだろ ....
【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】
なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする
その「なにか」が なんなのかを
知 ....
苦しいときに泣くことは、
いっぱい、やってきた
悔しいときに怒ったり、
羨ましくて妬んだり
そんなことは
幾らでも、
やってきた
今日も、あの時、
とって ....
その昔
俺は 宇宙の中を飛び回っていた。
織り姫に懸想して、彦星から追われもし、
白鳥の首根っこも押さえもしたし、
ペテルギュウスのおならも嗅いだ。
オリオンの楯を盗んだり
カシオペアの辺 ....
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に
明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
君という物語の1ページ目の男を消して俺で埋めたい
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を
窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
散歩の時は
富士山が見える路地を探す
なんとなく
富士山にいつでも見られたい
気分で
今日は
いつもの しらす街道
生しらすは とてもおいしい
富士山はしらすを見ている
しらす達はすでに絶命 ....
1度目
剃髪する、というので付添うよと
しんみり待ち合わせ場所に行く
やっほー、とすでにつるつるの頭で現れやがり腹がよじれる
じゃあスキー行こうよ、とそのまま強引に長距離バスへ押し込まれる
....
あれが空教えられずに知っていた赤子の頃から迷うことなく
六歳が翼の折れた雀ひとっつ手のなかで死なせ向き合った冬
そこまでは坂をのぼってゆくんですいまのこの日も胎児の日にも
....
夢には
二種類あるみたいだ
現実から
逃げるための夢と
現実を、変えていく夢
僕は、
炬燵の中で微睡む
飼い猫のクロと一緒に
彼女はもう
十年以上も前 ....
頭まで毛布を被り
丸めた背中の向こう岸に
たまった呼吸の骸が、たからもの
眠りはぬくもりに引きずられてくると
信じて布団にもぐりこむ
あなたをここに押しこめたい
寝息の小川を
すい、 ....
この思い出せないものは
おぼろに揺れて
この肌と共に老いていく
老いた幹に
傷が付くと言う事も
その痛みも遠のいて
一見の新芽を褒めては
少し背伸びする若造を
少し微笑みな ....
狼に育てられたポメラニアン、ドーベルマンと闘って勝つ
イナエさんのおすすめリスト
(3746)
タイトル
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カテゴリ
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日付
寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で
-
北大路京 ...
短歌
8*
13-12-21
飛行機雲のSOSでハイジャックされていることが分かった
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-12-21
【終】おしまいの彩り
-
るるりら
携帯写真+ ...
12*
13-12-21
シオマネキ
-
ただのみ ...
自由詩
15*
13-12-20
シジミ蝶
-
壮佑
自由詩
22*
13-12-20
だからコーヒーを飲む
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
10*
13-12-20
「石狩川」
-
Lucy
自由詩
16*
13-12-20
落とした心拾われない
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-12-20
深層水
-
八布
自由詩
8
13-12-19
忘年会
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
13-12-19
大きくなった君へ
-
桜 歩美
自由詩
6*
13-12-19
サイバー・ラフォーレ【電脳の森】
-
夏美かを ...
自由詩
25*
13-12-19
袋とじを開けてガッカリ畳替え
-
北大路京 ...
俳句
2
13-12-19
鏡がないと狭い部屋
-
北大路京 ...
自由詩
9
13-12-19
猫のダイヤモンド
-
そらの珊 ...
自由詩
13
13-12-19
水の帰郷
-
月乃助
自由詩
14*
13-12-18
肩ごしに
-
とおの
自由詩
7
13-12-18
ふうてん_とばそ
-
るるりら
自由詩
19*
13-12-18
苦しいときに、やれること
-
まーつん
自由詩
9*
13-12-18
スペースキャプテン2
-
……とあ ...
自由詩
14*
13-12-18
猫のさがしもの
-
そらの珊 ...
自由詩
21
13-12-18
君という物語の1ページ目の男を消して俺で埋めたい
-
北大路京 ...
短歌
9
13-12-18
窓
-
Lucy
自由詩
21*
13-12-17
しらす目線で富士山を見る
-
ichirou
携帯写真+ ...
5*
13-12-17
_3度目の付添いだが今回はスキーとは関係無かった。
-
mizu K
自由詩
9*
13-12-17
雑詠2013冬_(五首)
-
もっぷ
短歌
5
13-12-17
夢
-
まーつん
自由詩
13*
13-12-17
蜜月と迷子
-
茜井こと ...
自由詩
9*
13-12-17
長寿
-
subaru★
自由詩
14*
13-12-17
狼に育てられたポメラニアン、ドーベルマンと闘って勝つ
-
北大路京 ...
短歌
6
13-12-17
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