人には身体があって
 それを包む心があって
 更には世界がそれを包み込み

 玉ねぎのように、
 剥いても、剥いても
 涙しか出てこない

 私たちは
 芯なのか

 それとも ....
真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう

キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く

金属的なその音は
真 ....
車の前を
カラスとっとっとと横切る十二月
二本足で
黒い姿がひかってる

そのもっと後ろ
まっかな山
急いでいるのは私だけかな午後

カラスの地についた二本の足が
私の目をもってっ ....
「すみません。おひとりさま1パックまでなんです。」

その日
特売の卵を2パック
かごに入れていた老人は
無情なレジ係にそう言われ
1パック取り上げられていた

解けかけた雪が
昨夜 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる

人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも

保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった

入 ....
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!

しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
光を愛する闇がある そのダジャレ言わないと死ぬの?  
小さく洩れるアナタの声

頬をつたうアナタの涙

そして、愛がまた溢れる


 
週末の仕事を終えて
駆けつけた、朗読会の夜。  

再会の朋と麦酒の入ったグラスを重ね
泡まじりの一口目に「ふうぅ…」と、一息。  

不惑の四〇歳とやらになって間もない朋は  
司会者 ....
 木枯らしがいろどり集めさらいます頬を伝うは無色な涙


 秋だから人恋しくて鍋に浮く豆腐のようにゆらいで誘う


 街中をクレヨンで塗り準備する赤もいいけどここは黄色で


 ....
歩きつづけていればいつも風のなかにいられるのに
立ち止まればいつも後悔ばかりあふれ出す
そんな思いを振りはらいながら地下鉄の駅まで
強い日差しに照らされて歩く

明け方に見た夢のなかで傷つけ ....
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る ミツバツツジが連動している 非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路

 ....
造園の見識もなく粗雑に植え込んだ
僅か二?余の雑多な庭木たちが
悄然とその揺れ方でもって
今日も北風のご機嫌を知らせて呉れます
「寒いが我慢してなら外出できますよ」とか
「冷たくて散歩はちょ ....
SOHOのデスクトップや膝毛布 『腐りかけが美味い』腐っていた どうしたものか
会話の平行線

結論が見えないので
この辺で
補助線を引こうか

取りあえず
二等辺三角形にしてみると

やっぱり
相似形だったね
私の領域の中の
私の恋人という役割は
苦も無く他の誰かが務めるのでしょう

けれど私の領域の中に
あなたが消えたことで生まれた空白は
なんと埋まり得ないものでしょう

あの人でも
 ....
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
ちょっとおっちゃんの話聞いたってやぁ
つまらん呟きやけどな

資格ってあるやろ
あれはなんのためにあるんやろうな?

会社のため?
自分のため?

実務にそぐわへん知識や
 ....
雲」流れに逆らう水は行き場を失う。積もる荒れた大地に鷺は降りたち。季節は素早く足取りを止めた。
沼。葦群の中、これ以上歩めばもっと地獄をみるだろう。あなたはどちらにしても傾がなければならない。波 ....
感受性のない人間が

この世を支配している

だが、それは多分、当然の事なのだ

世界は義務を遂行し、すでにある価値を認める者に

多大なる権利を与える

従って、パス ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
今さら遅いと思います。

最後の話は

富ヶ谷の空
まぁるく描かれた
ジェットの雲
五色の輪のことでした

その話をした刹那

一〇歳の僕は
テレビから飛び出して
庭に駆け下 ....
「棘」


その物言いに棘を感じたとき

あなたの心は平穏でいられますか



「平穏」


あなたの心の平穏をかき乱すもの

それは

あなたの内(なか)に在 ....
手で「ちょき」を一人の時にしたことが無いと気づいてふとやってみる


アルプスのどこかで飲んでいるつもり一杯のココア晩秋の部屋


透明の水彩絵の具で描かれた君の九月の絵のナス食べたい
 ....
人間臭い(体臭) 人間臭い(ロボット)
イナエさんのおすすめリスト(3780)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
玉ねぎと宇宙- まーつん自由詩18*13-12-3
星降る森へ- 未有花自由詩20*13-12-3
地についたカラス- 朧月自由詩413-12-2
卵2パック- Lucy自由詩24+*13-12-2
ブックエンド〜オールドフレンズ- 梅昆布茶自由詩30*13-12-2
最後の紅- 渡 ひろ ...自由詩32*13-12-2
【_電球_】- 泡沫恋歌自由詩23*13-12-2
光を愛する闇がある- 北大路京 ...自由詩813-12-2
そのダジャレ言わないと死ぬの?- 北大路京 ...自由詩1213-12-2
愛が- 殿上 童自由詩21*13-12-2
麦酒の味__- 服部 剛自由詩713-12-1
アイスクリームな夜- 石田とわ短歌16*13-11-30
新しい感情- カワグチ ...自由詩613-11-30
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る- 北大路京 ...俳句613-11-30
ミツバツツジが連動している- 北大路京 ...自由詩313-11-30
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩2013-11-30
大正琴の媼(五)- 信天翁自由詩113-11-29
SOHOのデスクトップや膝毛布- 北大路京 ...俳句113-11-29
『腐りかけが美味い』腐っていた- 北大路京 ...自由詩913-11-29
補助線- ichirou自由詩10*13-11-28
空白と空白の間の空白を- クナリ自由詩6*13-11-28
星座- たま自由詩35*13-11-28
おやじの呟き_「資格」- 龍九音自由詩3+*13-11-28
荒地_(序白)- アラガイ ...自由詩10*13-11-28
明日の勝利- yamadahifumi自由詩213-11-28
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩33*13-11-27
五輪−姉弟おしまい- ……とあ ...自由詩12*13-11-27
平穏- hiroto22自由詩5*13-11-27
十月のノートから4_(十首)- もっぷ短歌613-11-27
人間臭い(体臭)_人間臭い(ロボット)- 北大路京 ...自由詩513-11-27

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