洗面所狭くなったが歯磨きをふたり並んで出来て幸せ
試し書き君の名前を書いてみた文具コーナー赤くなる僕
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める
あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味 思想 認識
言葉の連結はほぐれてしまい
蒸発したみたい
沸点が低いみたい
気体になったみたい
言葉だけが頭の中でちゃぷちゃぷ
内容 意味 ....
暮れのこがねの海岸に
こがねに染まった猿がいて
石穴に石を通そうとしている
街中にはりめぐらされた
ロープウェイの鉄線を
無人のトロッコが走りつづける
....
教会のステンドグラス金木犀
前も後ろも悪くとらえる人だ
昨日の私は、耐えるだけ
今日の私は、むせび泣き
でも、明日は笑ってやるの
ジョンレノンが歌った
目を閉じれば生きるのはたやすい
開いても見えるのは誤解ばかり
それでもいいと思うのだ
何も知らなくていい
観念ばかりが先走りするよりは
いま見えるもの ....
空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように
神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない
時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
何かを始めるのに
手遅れなどということはない
始めた時が
始まりのとき
手を伸ばした時が取り返すチャンス
足を踏み出した時が
新しいスタート
空を仰いで
深呼吸した時が
誕生 ....
今日もパイロットは無慈悲を落とす
それが職務で恩給の為
阿鼻叫喚の地獄絵図なんぞ
俺は否定する
経済優先の残酷を
狭い範囲で愛を述べるな
手足を散らばせる
苦痛も無しに
そこに神は居な ....
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ
ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
....
おしまいを
覚えさせたのは あたし
おしまいですか?
そんならしかたないですね、と
ちらり 上目づかいで見上げたって
もう おしまいだよ
これは
さいごのおしまい
おしまいがなかっ ....
螺旋階段を下りて行った
ぐるぐる
ねじれる記憶を
拾ってきたの
遠いこだわりを
大事そうに抱えて
あなたは私を指さして
「あなたが私を傷つけた」という
そうだったかしら
身に覚えがな ....
「早く寝てね」のメールで起きた
いろづいた
いちょうを編んで
やわらかなストールをつくる
ゆっくりと首に巻き
はしゃいで
みたりして
きせつは
名前など欲しがっていなくて
ひとり
通せんぼする散策路
....
土踏まずの深い足裏で
たわわに熟した葡萄を踏みつぶす
たちどころに
赤紫の液体が
{ルビ箍=たが}で締められた
大きなたらいの中でほとばしる
秋の森は
少年と少女の息遣いで色づき
どこ ....
ひび割れしコンクリートや秋の金魚
鏡越しに女子高生が見える席に座った
毎週毎週水曜日
生協のドライアイスの煙幕
キッチンで体育座り
上等なコシヒカリ
御飯がタケナイ
涙 涙 涙
安物の料理酒
アルコール15%
取手が付いた焼酎は幻
アルコール25%
....
もう十三回忌も過ぎたから
お参りする人もいないだろうと
連休を利用して彼岸でもないのに
墓参り
もう親戚も知人もいない
自分の出身高校だけある
両親の骨が埋まっている
団地のひとやま ....
花が流れる
路を川を空を径を
鐘の音も見張りも
気づかぬうちに
喪服の赤子
灯台を覆う花嫁
濡れながら
うたいながら
百合のむこうの枯れ野
変わりつづ ....
夏の空気に寄って立つ 少女はあざみの花
かな文字で記した遺書のような視線が
日焼けした少年のまだ皺のない心のすみに
紅い糸を縫い付けることは終になかった
四季が幾つ廻ろうと心の真中が憶えている ....
慌てふためく前に準備しな
そんな声に うながされて
希釈された安全な毒を
香水変わりに体に浴びせ
PUMAの靴を履けば 準備万端
あてのない お出かけさ
どこに行くのかって?
今更… ....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
話して怒られ話さず怒られ
南から風
そのあと
風が空を押し上げて
秋の空が高くなる
その高い空の下
山は赤く
地は黄金(こがね)
輝く色のグラデぇーション
実りの時を触 ....
{引用=
冬立つ月の夜
南瓜に火をともす
ゆらぐ明かり
ゆらぐ 影も 心も
ひととせの 時のはざまの、いつかより
旅芸人たちがやってくる
誰もが 物の怪さながら ....
汚れてしまった
そう思ってみても
よく見てみれば
この汚れも、アートみたいに見えなくもない
穢れてしまった
そうとしか思えなくても
よく考えてみれば
この穢れも、ジャンプ台だと思 ....
イナエさんのおすすめリスト
(3746)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
洗面所狭くなったが歯磨きをふたり並んで出来て幸せ
-
北大路京 ...
短歌
7
13-11-4
試し書き君の名前を書いてみた文具コーナー赤くなる僕
-
北大路京 ...
短歌
7
13-11-4
あまねくすべての椅子に捧げる
-
そらの珊 ...
自由詩
23
13-11-4
軽さと重さを行ったり来たり
-
小川麻由 ...
自由詩
5*
13-11-4
ノート(かたむき)
-
木立 悟
自由詩
8
13-11-4
教会のステンドグラス金木犀
-
北大路京 ...
俳句
5
13-11-3
前も後ろも悪くとらえる人だ
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-11-3
明日は
-
殿上 童
自由詩
16*
13-11-3
苺畑のきのう今日
-
梅昆布茶
自由詩
14
13-11-3
空と海のように
-
ただのみ ...
自由詩
32*
13-11-3
手遅れ
-
Lucy
自由詩
21*
13-11-3
愛だと
-
ドクダミ ...
自由詩
2
13-11-3
いちず
-
るるりら
自由詩
22*
13-11-2
【おしまい】_詩人サークル「群青」10月の課題「無」から
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
13-11-2
螺旋階段
-
Lucy
自由詩
14*
13-11-2
「早く寝てね」のメールで起きた
-
北大路京 ...
自由詩
8
13-11-1
決められて秘められている
-
かんな
自由詩
5*
13-11-1
葡萄酒
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
13-11-1
ひび割れしコンクリートや秋の金魚
-
北大路京 ...
俳句
2
13-10-31
鏡越しに女子高生が見える席に座った
-
北大路京 ...
自由詩
4
13-10-31
日常_So_So
-
小川麻由 ...
自由詩
3*
13-10-31
墓参りー千の風にならない人たちへ
-
……とあ ...
自由詩
9*
13-10-31
冬と檻光(十六の視花)
-
木立 悟
自由詩
3
13-10-31
初恋
-
ただのみ ...
自由詩
20*
13-10-30
希釈された安全な毒
-
小川麻由 ...
自由詩
7*
13-10-30
鶏供養
-
そらの珊 ...
自由詩
24
13-10-29
話して怒られ話さず怒られ
-
北大路京 ...
自由詩
11
13-10-29
あきから
-
……とあ ...
自由詩
14*
13-10-29
Trick_or_treat
-
月乃助
自由詩
9*
13-10-28
パレードモード
-
komasen333
自由詩
2*
13-10-28
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