眠れない夜には 僕とお話しようよ
季節の風に乗って眠気が近づいてくる

声が出せなくなったら聞いているだけでいい
羊が長い旅をする物語がいいかな
それとも宇宙が丸い理由でも話そうか

君 ....
きゅうりとか河童の肉を巻いてますあした天気になりますように じゆうしのお墓まいりは
ひっそり行わなければならない
衣服をすて
思想をすて
言葉をすてて
まる裸で向かわねばならない、
という決まりを捨てられず
あきらめて横になるところに
じゆ ....
じゃんけんをせずに葛餅五等分 昔 そこに畑があった
住人たちは種を蒔き苗を植え
野菜を作り花を作り 少しばかりの木を植え
土に汗をおとした
笑い声も聞こえた

主が亡くなった畑を 子供は捨てた
未亡人は独 ....
西日に揺れる色褪せたカーテンの隙間から
焔に焼かれた夏の葬列を見送る
背を丸めて折れ下がるだけの向日葵は
昼に立ち止まり、夜に顔を奪われたまま
晩夏を歩む
背骨を晒し腕も手も顔も腐 ....
カメラ位置確保するため徹夜するあした天気になりますように かくれんぼ誰も探しにこないのねやけに激しい風が吹いてる 千歳の少女の誕生日を
誰も祝うものはない
一匹の蟻を避けて
十匹の蟻を踏む
淡く巨きな
泡のなかの午後


手を振るたびに
いのち以外に満ち
暗い街の背後の山から
 ....
天空へ誓いを立てる
誰しものあらゆる未来は
どんなに辣腕な判事によっても
きっと裁くことは
難しいのだろう

大地へ疑いを晴らす
誰しものあらゆる未来は
どんなに敏腕な検事によっても
 ....
何を目指しているのか。
集団的自衛権の行使容認?
日米同盟の強化?
米軍への軍事的支援拡大?
憲法改正の代替手段?
憲法改正への地均し?
海外での自衛隊活動の拡大?
紛争や対テロ戦争にお ....
国会前の反戦デモの様子を
ネットで眺めていて薄ら寒くなっている
彼らは何をしているのだろう?
彼らは戦っているのだ

戦うためには結束しなければならない
結束するには敵を明確にしなければな ....
遠く聞こえる稲妻よ
お前には運命がある
私の手となり脚となり
この世のうんざりすることを
ことごとく破壊破滅させるのだ

私に残された時間は長くはない
私の血肉が存在した証として
お前 ....
悪びれることもなく時は捲れ
ゆるゆると確実に老いてゆく
胸に立ち込める冷たい霧
晴れる間もない
季節より早く深まったあなた
色づく言葉が黙々と
忘れ去られた詩人の墓を覆う頃
斜陽に目を細 ....
夕陽が
巨大な刃物に見えると
あなたは言う
浴衣の袖に
夏の終わりをぶら下げて
つま先で感じる
感じているらしい
闇とか、それ、本当か。

八月の深い所で
あなたが書いた詩は
セ ....
山霊を右に感じて富士登山 独房の堀で羽を休めるアゲハ蝶
憐れみの蜜を吐き出す
黒い光沢に光りが反射して
影だけ先に飛んでいく


十七歳の部屋では少女が
明日を憂えていた
それでも敏感に影を捉えて
不意に彼女 ....
乗り越えなければならなかった
障壁は崩れ
敵だと思っていた相手の腕に
知らず支えられていた

唾棄すべきと思い続けた
内なる牢獄
私の手足を縛り
思考を閉じ込めた
古い価値
根拠の ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
賑やかな祝祭は
終わり
各人は家路に着いた
人の優しさ
温もりが
泉のようにあふれでて
懐かしい人の
胸を満たし
小さかった人は
見上げるような大人になり
いたわられる人となって
 ....
海が見える新興住宅地
まだ買い手のつかない広い区画には
イタドリ ススキ タンポポ 
何処からともなくやってきた
柳や白樺の若木も生え
地面は覆い尽くされることもなく
盛り固められた土が腐 ....
空に向け背骨を伸ばす登山口 ことばの奥底にある
私の声が聴きたい。
そう扉を開く時にいつもあなたはいない。

なかないで、
なかないで、
あなたはいつ ....
虫の音は過去から届くメッセージ紐解きながら浅い夢みる

つかめばするりと逃げてゆくとかげのしっぽに似た夜だ

まだら雲見ている猫の背中にもまだら雲がひとつぽっかり

朝起きて歯医者の予約を ....
硝子細工が嫌いだった

繊細で美しいけれど
あまりに脆くて

砕けることを恐れるのが
自分に向かない

そっと扱わなきゃならないのは
人の心だけで充分だろ
お揃いのザックストック登山靴 公園のベンチに座っていた
そよ風が恋人のように寄り添っていた
古いノートの中で
ことばは悶えた
それとも窮屈な服を着せられて
詩がのたうち回っていたのか

その時ひとひらの蝶が
記憶に ....
何処にも見つけることは出来なかったはずだ
そう訴えているかのように
私の視覚を証言台に立たせ尋問する
画家であれば画材は其れまでに蓄えてきた感情の十色
上手く言葉を塗り付けようとするが
もう ....
およそ文芸である以上読者がいて、
個人的な人生あるいは社会的になんらかの影響力をもつもの、
あるいは芸術としての愉悦を読者に与えるものでなければならない。
なんてね!

詩として

C4 ....
おそらくもう夏は行ってしまったのに
夕刻になると
埋葬されない蝉がうたう
取り残されるということは
ひとつぶの砂のような心地
苦いさみしさだろう
――さいごの一匹になりたくないのです
生 ....
イナエさんのおすすめリスト(3746)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠れない夜には僕とお話しようよ- 北大路京 ...自由詩7+15-9-25
きゅうりとか河童の肉を巻いてますあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌315-9-25
じゆうしのお墓まいり- はるな自由詩615-9-25
じゃんけんをせずに葛餅五等分- 北大路京 ...俳句415-9-24
無断投棄- 為平 澪自由詩615-9-24
夏の葬列- 為平 澪自由詩815-9-24
カメラ位置確保するため徹夜するあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌215-9-23
かくれんぼ誰も探しにこないのねやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌515-9-22
空の蝋燭- 木立 悟自由詩515-9-22
未来裁判- りゅうの ...自由詩3*15-9-19
何を目指し、誰を見つめ、今国会での成立にこだわったのか_- komasen333自由詩3+*15-9-19
戦争と平和- 紀ノ川つ ...自由詩3*15-9-19
恐怖に満ちた空- 小川麻由 ...自由詩2*15-9-18
秋・滑落- ただのみ ...自由詩18*15-9-16
あなたの詩にはセンスがない。- 左屋百色自由詩715-9-16
山霊を右に感じて富士登山- 北大路京 ...俳句215-9-16
舞い_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-9-15
指標- Lucy自由詩915-9-15
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-9-14
祝祭- Lucy自由詩15*15-9-13
わたしは- ただのみ ...自由詩12*15-9-12
空に向け背骨を伸ばす登山口- 北大路京 ...俳句315-9-12
ひだまり- あおい満 ...自由詩615-9-12
秋のあをぞら- そらの珊 ...短歌1015-9-11
夜店- ガト自由詩4*15-9-10
お揃いのザックストック登山靴- 北大路京 ...俳句515-9-9
わたしのメルヘン- ただのみ ...自由詩13*15-9-9
風景- 乱太郎自由詩17*15-9-9
嘔吐しない現代詩人について- ……とあ ...自由詩9*15-9-9
秋のゆびさき- そらの珊 ...自由詩1515-9-9

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