カンパネッラ、君は今頃、
 あの青白く光る星の裏側を、
 旅している頃でしょうか
 
 そこから見ればこの星で、
 炭酸ガスの割合や、窒素や燐の配合や
 地割れや雪崩や日照りに寒さ、おお ....
 
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が ぽつり

月夜に ぽつり



 
夏のもやだ

出会った夜

思い出のよう

長い髪にも

月を探すよ


一夜かぎり

夢がさめても

昔の華やかな

カーニバル


夏のもやだ

出会っ ....
大切なことよりもっと大切なことをゴミのように廃棄しながら
僕らは国道を突き抜けては風景を浪費しました
行動に対しては成果が次々と返され労働に対しては報酬が返され
今人生の一つの舞台が ....
公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず 
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ....
眠れないという寝言 家族には言えないことが増えましてまた新しい春が来ました 八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?

八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
 ....
白い午後の中で
心臓は
碧い虚脱の器である

ふいに
その中から
チューリップがのびて
あまりにも真赤な花を咲かす
八宝菜の具を数えている 阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました 右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった

額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま

左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす

耳は恐々 欹てるだけ ....
君と私の間の
見えないけれど深い溝
飛び越えてくるも橋を渡るも君次第
なんて言ったら君はまた怒るかな

見捨てているわけじゃない
私はいつでも橋をかけて
これでは渡りにくいのかしらと
 ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
金属探知機が首を傾げている いつからか出しっぱなしの雛人形また新しい春が来ました するりと喉を通った錠剤は
簡単に意識を濁した
次々飲み続けるうち
自然とどこかが軋む感じがした

意識は浮かび
空中に放り投げ出された涙

ぽえぽえとないている
ぽえぽえとないている ....
靴を履いて出掛けるたびに 冷蔵庫が肥っていく
月を眺めて暮らしていると 冷蔵庫が痩せていく

月が見ている私の距離は 靴で行けない夜の国
そこは 冷蔵庫のいらない世界
そこは 腐らな ....
無垢な聖域で飛び回る小鳥
そして口のきけない少女が笑っている
パンドラの最後の希望は
この地で淡い松明に囲まれて飛び立つ瞬間を待つ


百年の孤独から目覚めた太陽が泉から怱怱と昇る
 ....
真空が風になったら

有が無になるのだろうか?

インターネットを通じて世界は

僕に逐一指示を出してくる

でも、時々、僕はそれを

風の中の雑音と聞き間違える


大学生 ....
花柄の便箋。

「大事なときに、使うんだ。」と

丁寧に取っておいた。

人を出迎え

父を送り出す合間を縫いながら

新しいボールペンで文(ふみ)をしたためる。

ちゃぶ台を ....
桜の木を切って秋まで寝る お蕎麦を食べながら
昔の話をしよう

学生時代
君のタイプを盗み聞きして
私に当てはまることがないと
ひどくがっかりしたんだよ

もっと可愛くなれるように
お姉ちゃんに化粧してもらっ ....
明日
今日を乗り切れば明日
産まれてから続いてる生き地獄

明日
今日と変わらない明日
今日の延長みたいな今日がくる


明日
明日から頑張るつもりの明日
今日を頑張らないや ....
わたしはターヘルアナトミア

あなたの皮をペロリと剥いで

思惑の筋や経絡がどれほど緻密にヒクついているか

白日の下に晒してご覧に入れます

わたしはターヘルアナトミア

飲み込 ....
春の海はまぼろし
蜃気楼の楼閣さえ彼方に浮かんでいる
わたしを呼んでいるように


遠い海鳥
緩慢な波
割れた貝殻
ただ砂にうずもれて


あの子のか細い肩甲骨はもうさびしくなか ....
心と身体が離れている
その隙間に不安が滑り込む

いちいち手足に呼びかけないと
動作しない人間型ロボットみたいで

いろんなものを詰め込んだ
底の抜けた南京袋

唇から直腸まで
排 ....
良い薬を取り混ぜて
頭を平均化していく
世界に耐えれるように
人に耐えれるように

平均化された脳みそで
ピッキング作業をし箱にひたすら物を詰めていく

きっとその人には巨大なだれもの ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う

    *

少し無愛想 ....
人は悲しみを忘れるから生きていける
人は苦しみに慣れるから生きていける

でも人は恥を忘れるから失敗する
でも人は日々に慣れるから失敗する




人は喜びを忘れるから形に残し
人 ....
イナエさんのおすすめリスト(3746)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カンパネッラ- 亜樹自由詩615-4-26
八重桜- 殿上 童自由詩13*15-4-26
夏のもや- 吉岡ペペ ...自由詩415-4-26
速度のある風景- 葉leaf自由詩215-4-26
春ぼんやり- ただのみ ...自由詩15*15-4-26
眠れないという寝言- 北大路京 ...自由詩715-4-26
家族には言えないことが増えましてまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌115-4-26
八重よ、八重- 夏美かを ...自由詩23+*15-4-26
春の寸劇- 塔野夏子自由詩5*15-4-25
八宝菜の具を数えている- 北大路京 ...自由詩515-4-25
阪神の勝ち負けに泣き酒を飲むまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌215-4-25
ガガーリン- ただのみ ...自由詩11*15-4-25
橋をかける_Dear.O- 森川美咲自由詩2+*15-4-24
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩20*15-4-24
金属探知機が首を傾げている- 北大路京 ...自由詩1015-4-23
いつからか出しっぱなしの雛人形また新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌115-4-23
ケミカルハッピー- 這 いず ...自由詩415-4-23
月と靴と冷蔵庫- 為平 澪自由詩9*15-4-23
無垢な聖域で_(四行連詩)- 乱太郎自由詩13*15-4-23
切れました- yamadahifumi自由詩215-4-23
最後の手紙。- 梓ゆい自由詩215-4-23
桜の木を切って秋まで寝る- 北大路京 ...自由詩315-4-22
こそばゆい- 瑞海自由詩7*15-4-22
今日が終わらない- 刀刃子自由詩115-4-22
ターヘルアナトミア- ただのみ ...自由詩17*15-4-22
春の海の変容- 石瀬琳々自由詩12*15-4-22
地図- 梅昆布茶自由詩1215-4-22
平均的脳みそ- 這 いず ...自由詩615-4-22
傷跡は春に包まれて- りゅうの ...自由詩9*15-4-22
記憶について- 刀刃子自由詩215-4-22

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