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火葬がいい
わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ
その二酸化炭素が空へ散布されるのだから
言葉はいつも裏切るから
唇をあわせて
せめて、ぬくもりをちょうだい
うさぎさんが おもちをつく夜
マンションのベランダで
団子を ぱくり ぱくり
夜、虫のこえ
秋がそこにいた
でも、まだしまえない名残のTシャツ
しがらみを肴に
また一杯
まったく酔わせてももらえないや
朝顔や
しおれて告げる
夕餉かな
傘もかわかない間に
また 雨がふる
あなたの瞳に 雨がふる
パンツが脱げない
言葉からパンツが脱げない
たった一枚なのに
ほんとなんてものがないなら
うそをついて
うそがほんとになるまで
赤い糸
ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります
そやからときどき紅を差します
あなたは、今もあなたで
わたしは、今もわたしで
それでいいんだけどね、でもなんだか、なんだかね
花見の客もいなくなった公園に
八重桜が ぽつり
月夜に ぽつり
散歩道
月に照らされ
夜桜よ
つぼみの中で育まれ
花びらが連れてくる
それが春、出会いの春
あなたがわたしの中から消えてくれない
きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから
きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから
夢のあなたは当時のままで
あたふたするわたしも当時のままで
目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま
雪が降る、雪が降る、
赤いハートに降り積もる
春はまだか、春はまだかと、まるくなる
わたしを見て
瞳に映るわたしだけがわたし
わたしがわたしでいるために、わたしを見て
ひとは、これほど醜いのか
愛は、これほど弱いのか
ただ祈るしかないのか
※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
今、一度
お布団の中、あと一分、、三分、、、
起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない
冬のまどろみは 快楽だ
羽根がはえたかと思ったんだ
ダウンジャケットのだったんだけどさ
けどね、ちょっと、ちょっとだけだけど空を飛ぼうなんて思ったんだ
風景がちがう
あなたがいないだけなのに
ただ、いないだけなのに
ふくれあがるは悲しみ
こぼれるのは涙
ひとすじの涙
都会の夜にまたたく星は必要だ
手をのばしても届かない それ
わたしにも、必要だ
かなってないから 夢
かなえたいから 夢
おいら 夢喰って、生きてます
写真は撮らない
目に焼きつける
時がしっとり思い出にかえてくれるから
あかん!
そんなうるんだ目でみんといて
かんにん、もう降参や!
前略 わたしはぼちぼちです
あなたはいかがですか 草々
追伸 ぼちぼちだといいな
所変われば旨さも変わる
しかも賞味期限つきときたもんだ
あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶
机の上に ぽつり
砂に埋める勇気もなくて
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