六月のソーラーパネル青い眉 ぼくは雑巾になりたい
雑巾になって絞られたい
愛する妻の手で絞られたい
毎日毎日絞られたい

雑巾のぼくで愛する妻は
ぼくだと知らずに床を拭く
ぼくたちの日日の暮らしのために
毎日毎日 ....
私の目に、
迸る閃光が飛び込んでくる。
その人は、
腕から、
指から、
目から、
髪の毛一本一本にいたるまで
揺るがない何かを放っている。

(触れてはいけない)
 ....
気がつけば
三階席の片隅にいて
タリス・スコラーズのハーモニーに
君の耳は
空中浮遊する

悔い改めるでなく
道を求めるでもなく
真実に目覚めるはずもなく

美しさそのものとしての ....
小鳥たちの鳴き声
ここはドームだろうか
不思議と羽の音がしない
首筋から胸もとにかけて
蝋の塊は溶けて垂れていた
とっくに扇風機は止まっているのだ
目が覚めるのはいつもこんな調子で
 ....
六月のキリンの首や紙の鶴 青空から降りてきた一本の糸を
黄金色に変えたのはあなたなのに
なぜ私は全身に巻き付けてしまったのだろう

最大公約数の為の微笑み
没我に失う世界
あらゆる世界

俯瞰すれば夢のごと
 ....
崩れるのを待つだけの壁のひびをじっと見つめる盛夏の陰           150729

軍事政権を倒せ!
威勢のいい声を腹の中に納め
今日も訓練に精を出す
一家に一人は義務
2人ならばなお良し
3人ならば尚更良し
どこまで続くカーキ色の ....
わたしのなかの、
異質さをみつめる。
わたし自身が異質だから
何が異質なのかわからない。

硝子窓に石をぶつける。
窓に罅がはいる。
わたしのなかの
罅はなにか。

 ....
音楽とは何か?
えっ

君は歌っているか
君は本当に歌っているのか
君達の中に音楽は鳴っているのか?

君は奏でているか
君は本当に奏でているのか
君達の中に音楽は放たれているのか? ....
たどりつけない浜辺に
たどりついたものが
ひとり花を詠んでいた
たずねてもたずねても
花は
名のることはなかった


花の後ろの絵を
忘れた
はじまる前の
世 ....
西日のツンと熱さが刺さる土の上に
父の遺骨は 埋められた
真新しい俗名の墓石は それぞれの線香の煙に巻かれながら
親族が帰るまで夕暮れの空を 独りで支えなければ 誰一人として
家に帰る ....
「ろくでなし」

我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも

でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ

中身のない石炭袋のようなものさおれ ....
 
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく

塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた

{引用=「それは 思想 ....
かすかな圧力の記憶が
背筋を降りて
冷たい床へ逃げていく
せめてそこに
ある景色を描写する声が
あったと思うことにしよう
もう何年も前から
窓は一つだけだった
表面はざらついていて撫で ....
真夏の炎天下に自転車をこぐ
すべては明るすぎて却って曖昧に
すべては熱すぎて却って柔弱に
こんな快晴の日だが
ひたすら過去の雨が私を打つ
水ですらなく重さもない
透明な過去の雨 ....
平家の怨霊に千切られたり

画家が自分で切り落としたり

耳だけになった耳は

視ざる 語らず

そばだてるだけ

集めつづけて

誰にも渡せない

にくの花弁の内がわで
 ....
毎日夕焼けが違うという人たちの
感動を強要させようとするきしょい行動
同じ夕焼けなんてないの
だからなに
全部違うからなんかすごいの?
シャッターというチャンスの連続が
この世界という存在 ....
何でも好きなこと書けばいい
自由しかないから悩むことない
個性を全面に出せばいい

様々な色を使って書く
自然の流れに乗って

心のままに書いた絵は
迫力がある見応えがある
いつまで ....
あの日からずっと、
空のゆくえを探している。
鏡のまえで
呪文のように
六文字を唱えただけで
空 ....
少しだけ臆病な恋滴れり      きらきらと
     ひかる星たちかくしもち
     きみは泣く
     ちからのかぎり
     きみは泣く
     まっすぐに
     ひたむきに
     た ....
フリーマーケットにはまさかフリーダムは売ってはいないが
団地の夏祭りのフリマに無職の37歳
嫁に食わしてもらっている松岡君と出店することにした

家に眠っている書籍が主体で
売り上げの半分は ....
真理を見たのです
燃えて輝く光を
そうして心は石と化し
硬く刻まれて死の使者となりました
冷たい墓石のセールスマンが
来世を高らかに謳うように


ある日ミミズが降ってきて
声のよう ....
じっとして
まっしろな大きな雲
空の下
流れる大きな影は生きている
山々は深く静まる
生き物たちは
じっとして
私の影は深く沈むように
そして
シャボンのような日々の私が
ふわふわ ....
目を瞑っていても
追いかけてくる足跡の靴音を
遮るためにドアを閉めても、
靴音が追いかけてくる。
とくとくとくと ....
滴りやかつて地蔵でありし石 (孤独を知りたい)
その声のする方へ
足を向けると
ビル街から住宅街に迷い込んだ。
そこでは人々の匂いはあるが、
人の姿はなく、
窓辺から聴こえてくるやかんの音と、
乾きき ....
イナエさんのおすすめリスト(3781)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
六月のソーラーパネル青い眉- 北大路京 ...俳句515-7-31
雑巾になりたい- もっぷ自由詩1515-7-31
バスタブ- あおい満 ...自由詩5*15-7-30
虹を映す濁った水晶体- Lucy自由詩13*15-7-30
蝋館- アラガイ ...自由詩13*15-7-30
六月のキリンの首や紙の鶴- 北大路京 ...俳句315-7-29
◎既視の抱擁- 由木名緒 ...自由詩8*15-7-29
築50年- within短歌1*15-7-29
群がる- あおば自由詩5*15-7-29
手のひら- あおい満 ...自由詩415-7-28
音楽によって- ……とあ ...自由詩5*15-7-28
めぐり_ひつぎ- 木立 悟自由詩515-7-28
神隠し- 為平 澪自由詩1215-7-27
ろくでなし- 梅昆布茶自由詩1115-7-27
しがらみ- 殿上 童自由詩19*15-7-27
夕焼けを映す汚れた水たまり- Lucy自由詩11*15-7-26
星明かり- noman自由詩415-7-26
過去の雨- 葉leaf自由詩515-7-26
すでに萩原でも日吉でもなく- ただのみ ...自由詩9+*15-7-25
ハローバイバイ- モリマサ ...自由詩1215-7-25
画用紙- 夏川ゆう自由詩415-7-25
空のゆくえ- あおい満 ...自由詩415-7-24
少しだけ臆病な恋滴れり- 北大路京 ...俳句315-7-24
きみの星- 石田とわ自由詩14*15-7-24
フリマの夏- 梅昆布茶自由詩1315-7-24
律法- ただのみ ...自由詩14*15-7-22
雲の影- 灰泥軽茶自由詩415-7-22
砂の心音- あおい満 ...自由詩715-7-21
滴りやかつて地蔵でありし石- 北大路京 ...俳句415-7-21
住宅街- あおい満 ...自由詩11*15-7-20

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