昼下がりの
うすむらさきに藤がひかる
森で
少女は見知らぬ少女と出会った
目を閉じて 見知らぬひとと
わたしの森を過ぎてゆく
風、
心臓の音だけが聞こえるでしょう
唇と ....
私は何か失敗したり
悩みごとがあると
気持ちをくにゅくにゅさせる
細く伸ばして弾ませて
くにゅくにゅさせれば
ちょっとだけ楽になる
問題は解決しないけれど
背筋を伸ばして
首をぐるぐる ....
今日パンツ履いてないのと囁かれやけに激しい風が吹いてる
「冷えていく鉄」
鉄だとわかっている
何度目かの純情だから
素直に信じる
うん、わかっている
その熱では溶けてしまう事もない
背中が曲がる前の、愛しているは、信じない
少女の ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない
....
明日から仕事なんだが空港にやけに激しい風が吹いてる
寝起きの熊のよう
ボンヤリ不機嫌
だぶだぶの部屋着
クロックスを引きずって
それでも花
今朝 三つめ
ピンクのチューリップ
黄色い水仙
真っ赤な髪の少女
重そうにコンビニの ....
手袋をした手が 器から
大量の人を掬い上げていた
その指の狭間から 夥しい人が
こぼれて落ちていった
器の底から
呻き声や悲鳴や嗚咽が聞こえても
泡がはじけるように消されて ....
囲碁には(天元)の一手があるという。
運命の場所をそっと探るように
シナリオの無い未来を読むように
白と黒の石は…互いに音を立て
碁盤の升目を、埋めてゆく。
――碁石とは、天の星々の ....
星の頃 無敵だった
目じりの奥に思い出が溢れだす 年月の齢
星を紡いで若葉が全てだった
畏れを知り現実の棘さえ快感に覚え ふと止まる
四季の世継ぎの儀四季
....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり
おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり
結局どうしたいんだよ
わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね
咲いてい ....
燃えるゴミ火曜日だよと言ったのにやけに激しい風が吹いてる
{引用=びっくりしました
先生が私のアパートのバスタブの底に沈んでいるのを見た時は
ついにやらかしてしまったと思った
内臓が一度にズンと下降する感覚
愛用のキャメルのジャケットを着たままの抜け ....
ほんとなんてものがないなら
うそをついて
うそがほんとになるまで
肩寄せて歩いた道がビルになりやけに激しい風が吹いてる
勇者にはなれず歴史の教科書に悪魔を倒すペラペラ漫画
川沿いに座る
気持ちの良い風
どこからか
遠くだろうか近くだろうか
電話のベルが鳴っている
ちりりりりん
ちりりりりんと
よく響く黒電話の音
ベルが止む
誰かの話し声
年老 ....
頭皮が何か云っている
お疲れ様 そろそろ本格的に休めよ〜
頭痛の前兆のような頭皮痛
マッサージでほぐして
頭皮の美容液という名の育毛剤をシュッシュッ
ああ痛い痛い
そろそろ ....
昨日をすべからく塗りつぶす朝
古い置時計の振り子のよう
きらめけば朝日に染まる空
止めどなく冷たい空気の粒子のふれ
透明度の高い雨粒よりうつくしい
太陽にとどまるたんぽぽの綿 ....
「道を渡って、手を振る」
骨のコツコツ鳴ります
糸の編むように眠ります
サバ缶とサケ缶の区別はつきます
お尻から椅子に座ります
迷路の続きにまた迷います
....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
桜の木折ったこと正直に言うまた新しい春が来ました
遥か雑踏を離れて
孤では在りえない存在を確認する
収拾のつかない順序をゆっくりと整理する
いきることは水底をしらない漣
序連で奏でられていた通奏低音は
変化しまどろみ羽化すべき朝を
....
僕の靴墨に汚れた手を握らない
横顔ばかり見せて正面の微笑みを見せない
君
この齟齬は、僕の気持ちは
一方通行の迷路へ向かう
走り続けるジープを追いかける子供
チョコレートを欲しがり ....
誰からもお祝いのない誕生日また新しい春が来ました
パンが食べたい
結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況
脳下垂体の異常 ....
物質の贈り物 物に罪はない
が
センスの悪さを隠せない包装の隙間
から
得体の心得ない損得もしない
が
もみあげくらいの重さの不愉快さが耳にかかる
気持ちだ ....
こんな天気だから
こんな天気なのに
わたしの心は濁りくすみ荒み
この雨で心のすべて
洗い流してくれたらいいのにと
おーい、わたしはここにいるよと
誰かの叫ぶ声が聞こえる
箸でつまんで
ポトリ ポトリ
やわらかな壺へ
金色の毒虫入れ合うの
互いに舌を絡め
{ルビ騙=かた}ることば
海が見たい騒がしく
鳥が声が
眼裏掻っ切って
わたしたち手探りのままでい ....
ひきだしがタイムマシンになってないまた新しい春が来ました
イナエさんのおすすめリスト
(3780)
タイトル
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カテゴリ
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日付
藤のからまる森で
-
石瀬琳々
自由詩
12*
15-5-21
気持ちくにゅくにゅ
-
灰泥軽茶
自由詩
5
15-5-21
今日パンツ履いてないのと囁かれやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
1
15-5-21
「冷えていく鉄」他6作
-
クローバ ...
自由詩
7*
15-5-20
修羅
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
15-5-20
明日から仕事なんだが空港にやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
1
15-5-20
おじさんから見れば
-
ただのみ ...
自由詩
16*
15-5-19
ゴッド・ハンド
-
為平 澪
自由詩
13*
15-5-19
石を打つ
-
服部 剛
自由詩
6
15-5-19
四季の世継ぎの儀四季
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
9*
15-5-19
紫の花
-
朧月
自由詩
4
15-5-19
燃えるゴミ火曜日だよと言ったのにやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
2
15-5-18
エチュード_ハ短調作品10の12(ショパン)
-
Lucy
自由詩
14+*
15-5-18
うそ
-
殿上 童
自由詩
16*
15-5-18
肩寄せて歩いた道がビルになりやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
2
15-5-17
勇者にはなれず歴史の教科書に悪魔を倒すペラペラ漫画
-
北大路京 ...
短歌
3
15-5-17
風のいたずら
-
灰泥軽茶
自由詩
4
15-5-17
頭皮の忠告
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
10+*
15-5-16
グッドモーニング_トゥー_オール
-
かんな
自由詩
4*
15-5-16
花の殻_湧く、次々と
-
ヨルノテ ...
自由詩
4*
15-5-16
ターミナルにて
-
Lucy
自由詩
20*
15-5-15
桜の木折ったこと正直に言うまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
3
15-5-15
桜の散り染める夜に
-
梅昆布茶
自由詩
19
15-5-15
ギブミーチョコレート
-
這 いず ...
自由詩
6*
15-5-14
誰からもお祝いのない誕生日また新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
2
15-5-14
食べる_二編
-
乾 加津 ...
自由詩
22*
15-5-14
モノ贈り主
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
8*
15-5-13
雨
-
じまさん
自由詩
2
15-5-13
君みみなれぬ口づけを
-
ただのみ ...
自由詩
15*
15-5-12
ひきだしがタイムマシンになってないまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
7
15-5-12
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