バスの隣の席で 私の名をしきりに呼ぶ男がいる
私には 知らない隣の人
しかも 違う名前で呼ぶから 
私を呼んでるとは思えない

隣の男が手を握ってくれるのは
私が寂しそうだからというが
 ....
ごく普通のおばさんです

暮らしぶりは平凡ですが
お小遣いを稼ぐために
少々 仕事もやっておりまして
それを理由に家事は手抜している
ズボラな主婦でございます

趣味はスーパー銭湯とグ ....
天井を見ている
小さな丸い大きな目を開けて
右手は暗号を司る 特徴のある握り拳
海ぶどうのハーモニカのような 足の指
口は ホーホーと開いている

天井を見ている
見渡せる限り 見ている ....
時報に電話する
天気予報に電話する
都会の昔の孤独を歌った
Dylanはすでに年老いて
顔も見ないで携帯画面
交換される文字の羅列に生活する
今の孤独を知りようもない

声で発ッせられ ....
満月に高層雲のメスが入った
よく見る光景だ
私は成り行きを見届ける
通り過ぎたメスの後
何事もなかったように
光々と輝く満月
ほっとした私は息を吐き出し
メスの行方を探したが
散り散り ....
頭の痛い部分押さえながら優先座席の前で立っている 萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
ふと立ち止まり
ため息を吐く
荷物は重いし 体は痛むし
おまけに天気まで時雨れてる

この不愉快な状況はなんだ
何のバチが当たっているのか
つらつら考えてみた
あれか… それともあれか ....
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る 向かい風は願ったり叶ったり
よく上がるぞ
追い風なんて当てにするな
向かい風を受け止め
駈け上がれ

多少の雨なんか放っておけ
雨雲は低いんだ
すぐに突き抜けるさ
雨粒を弾き飛ば ....
{画像=140622083456.jpg}


*


言葉が漲っていますか
心が漲っていますか


前を見ていますか
手を握っていますか


感じていますか
感動してい ....
読み人知らずの
ささやかな空気の振動を
耳たぶでそっと掬って
外耳道へ流し込む

外耳道の突きあたりの
気弱すぎる鼓膜のときめきを
耳小骨は丁寧に拾い集め
蝸牛の殻に押し込める
 ....
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽 星を食べた少女は
嘘ばかりついていたから
みんなから仲間はずれにされていた

私の涙はどんな花も空色に変える、とか
私のくしゃみは太陽をほんのすこし
地球から遠ざけることができる、とか
 ....
   怒鳴りだしたい
   衝動を
   奥歯で噛みつぶす

   瞼の裏に溜まった
   悔しさを
   ギリギリの精神力で
   持ち堪えている

   溢れそうな感情を
   ....
出産を終えた私に指立てて「グッジョブ!」と言う2歳の娘 ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった

愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす

美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ

どうしようもない時 ....
今夜も愛を送れず夢ばかり見る 君を抱き止めた手が変な方向に曲がった ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
 ....
慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。


母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
 ....
13日 金曜日
だからって…
いくらなんでも…

うす汚れた高層雲に
ギザギザにされた満月の
にじんだ輪郭は 丸

CT MRI PET
写し出された 丸
恐ろし気に存在する 丸
 ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく

ありふれた願を懸けた



決して走ってはならない

ありふれたルールを課した



早歩きがどんどん早くなる

早歩 ....
パソコンとかスマホの
画面に表示される
あの子の空とその子の空がくっついていくのを見てる
わたしの夕焼け
あちこちで
同じそれが
ひろがりつづけてひとつになるまで見ている
ここにも太陽が ....
古本屋で買ってきた
詩集の頁に
銀行の明細書が挟まっていた

お取引金額二千円
手数料百五円
お取引後残高十六円

そう記された明細書が
栞のように
詩集に挟まっていた ....
父の手をさする

硬く曲がったままの指を
一本ずつひろげ
滞ったものが
少しずつ流れていくように
強張ったものが
僅かにほぐれていくように

節くれだった
頑丈な父の手

鍬を ....
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 時が過ぎたよ



荒れ果てた町の 荒れ朽ちた部屋は
一人分だけの  ....
シマウマの光と影や稲光 花火見る顔で嫉妬心を隠している 一片の未練もなく
人を切ることができるなら
こんな憂鬱な雨の中だって
やすやすと泳いで渡っていけそうだ

あなたは繊細だから、と
人にいわれた
それは褒め言葉ではなく
弱い人間だと露呈 ....
イナエさんのおすすめリスト(3780)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幻の人- 為平 澪自由詩414-6-24
【_おばさんの呟き_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-6-24
天井とお空- 朝焼彩茜 ...自由詩19*14-6-24
孤独- ……とあ ...自由詩8*14-6-24
青白い光のもとで- 小川麻由 ...自由詩4*14-6-24
頭の痛い部分押さえながら優先座席の前で立っている- 北大路京 ...自由詩414-6-23
歌いたい- ただのみ ...自由詩17*14-6-22
_ついこないだまで- アンドリ ...自由詩114-6-22
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る- 北大路京 ...自由詩714-6-22
凧になって駈け上がれ- ichirou自由詩10*14-6-22
自分に問いただす言葉_/_信じています- beebee自由詩24*14-6-22
聞こえた- nonya自由詩19*14-6-21
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽- 北大路京 ...自由詩714-6-21
星を食べた少女- 小原あき自由詩13*14-6-20
【_表面張力_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-6-20
出産を終えた私に指立てて「グッジョブ!」と言う2歳の娘- 北大路京 ...短歌814-6-20
ただしい孤独について- 梅昆布茶自由詩2014-6-19
今夜も愛を送れず夢ばかり見る- 北大路京 ...自由詩314-6-19
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった- 北大路京 ...自由詩814-6-19
イノルフリ- ただのみ ...自由詩25*14-6-18
透ける_風嘯_(すけるとん_ほいっする)_- るるりら自由詩17*14-6-18
丸が恐ろしい- 小川麻由 ...自由詩4*14-6-18
早歩き- ichirou自由詩18*14-6-18
ぼろぼろの木陰を歩いている- モリマサ ...自由詩5*14-6-18
- 小川 葉自由詩714-6-18
父の手- Lucy自由詩22*14-6-17
十九歳迷路- クナリ自由詩8*14-6-17
シマウマの光と影や稲光- 北大路京 ...俳句214-6-17
花火見る顔で嫉妬心を隠している- 北大路京 ...自由詩614-6-17
【_愁雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-17

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