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車いすを押して歩いた
そんな日があった
Oくんはひざかけをして
「石川さん、こんにちは」と云った

「こんどな お父さんと…奈良いくねん」
寒い道だ
空が透明な血のかたまり
 ....
傷ついて
しまった者
遠くからみてる
見守っている僕は

傷だらけの朝
まどろんでいる
ねぼけた手つきで
昔を
まさぐって
あんまり欲情しない
大丈夫かな
おんなのこと思う
 ....
驚くべきことに土佐日記はおとこがおんなになっておとこのことばを使うしか日常の文学が書けなかったという困難を表している。日本語を使うときそんな歴史があったことを考えるといろんなことがみえてきそうだ。おと .... しにゆくものなんです
ぼくらは
それだけなんです
ぼくらは
それしかじょうけんが
ないんです
そんなにむづかしいですか

かいひはいりません
しにゆくものということだけなんです
わ ....
夕暮れ
絶望は希望の反対語ではなく
生きている私の
不安の影がついてくる

彼女は飲み会に行ってしまった

虫たちに話しかけようとするが
虫たちは鳴いていない
犬も鳴いていない
葉 ....
夕飯を食べたあと
タバコを吸っていると
ささと風がふいた
まぼろしにささやきかけたように

近くでおんながくしゃみした

僕の物思いの雨の中を
通りすぎた
あれら透明な命はなんだった ....

ひゅうるうるう

風がなった

うーともないた
マンションの中にいる少し苛立つ僕に
窓から

風は声に聞こえる

今日彼女を後ろに乗せて
あるいは
かわりばんこに
新 ....
僕は友達が少ない。

いつも思っていることだが、こればっかりは難問だ。さみしい病が襲ってくる。

今日は、彼女が旅行に行ったので実家に帰ってきているのだ。
そんで行動範囲が病気のせいもあって ....
どこに
どこへ?
見あたらない確かなものって何?

環状線で、きた
絶望のままにか

よれよれのTシャツで
ふらふら歩く
悲惨の影も見当たらない曇り空の遠く
頬がピクピクけいれんす ....
最近、詩の森文庫というのが出ていて
辻征夫さんという人が書いている。この人、亡くなったのが60だから、僕の親父が60だから、今、死んだらと想像するだに、コワイ。
それは、さておき、1939年生まれ ....
さんだるで掃いて
町を踏めば
そりゃあ素敵な
ターミネイターが
生えてくるけど

ここはどこやと
金属の葉をゆらすので
まちな
ちょっと聞いてくるわと
コンビニの店長に
聞くと
 ....
外で詩を書く

治ったか疾

中で
溶けていく
歩きながら

しかし
幽閉している
出ないから

ことばで
情けない

慰める切実さが
僕の遊び

ひとり雨フル
 ....
すてきな
漆塗りの木の椅子に
画廊で座る

ご主人は魔法使い
みたい

椅子はお尻の部分が
固い木で
柔らかい不思議

肩が凝りがちな僕
でも
背筋に
木の中を水が通るよう ....
狂ってしまうと、あなたを
愛する草、風、鉄橋が散らばる中で

わたしは何もない
なにもない
なにもない
ためらいも勇気も
恥も

釣りをしている人がいて。

何もないことをくぐる ....
たしか夜
洗面台下にて



ここにあるハエは腹を見せる

ナイフより、見守る光を

黒い塊に

ささぐる
悟りきったように
雨だった
鉄錆のトタン屋根血のように
濁った生を洗い流した素直に生きることを
問う
あなたには力なく頭を下げた
ぼくは限りなく人を差別する
よく見ると晴れていたあまたの ....
あの
青い
大きなアタマの
残影は

未来の
希望という謎の
言葉を
響かせたまま

どら焼きを食べた時もお好み焼きを食べた時も
日本
古きか新しきか
帝国の
少年少女の
 ....
死んだのび太が
すぐ夢に出てくる



恥ずかしいで

こんなこといーな
できるといーな
て、何だかなあ

早く寝ろよ
ドラえもん!
おい

のび太は侍であり
ひかえる ....
日差し
二月


それは
それは
大きな人でした

すごくキャップが似合っていて
つばの角度が、あの人の顔を
すこし横切るけれども
なにも
なにも

その表情を隠し立てしな ....
こうして
らーめん食べてると
あったかいなあ

白い女がカウンターに汁を激しくこぼしている
あきらかに絡み付く独り言を言う人だ
やばい
僕もかなりヤバイ
さっきから肩が回ると変な音が ....
こまったことばかり
おこる

自分の身の丈がわからなくなってしまった

それで窓を空けて
手帳ももたずに
スキ間があき加減の
スケジュールやりくりする


東の空に火の手があがる ....
悲しみは
すーっと空に昇る僕の目から
からだを失って
見た
点の犬

犬の悲しみ。僕の
悲しみは、毛波の温もりに触れながら滑りおつ
君はどこの犬?
汚れてる
ざらざらきれい

 ....
わたしは
いつも受け身だと思っていたし
それを、ある漫画をコンビニで読んだとき
いつも殺され続けてきたということばに出くわしたこともあった

わたしは祝福の嵐の中殺されふみにじられてきた
 ....
なんでかな
夜の匂い
ひとが生きてて
家の明かりの中で
しゃべったり
だまったりしてる
感じが小さい頃
匂ってて
帰ったら僕は
ぼーっとしてた
こうもりもたくさん
飛んでたなあ
 ....
しまったな、と
まぶたがつぶやいたら乳白色から
とうめいへと移行するビルを
つきやぶって
完全な朝が歩いてきてわたしのからだに
おおいかぶさった
さああ
抱き締められたいと
ずっと
いえないで
暮らしの青や黄は過ぎ行き

いまここに
ことば
ぐりぐり
むねにボーリング玉
泣いている声

凍るほどに

レーンを見つめる
ピン ....
運命なんて
しゃららるん
うたっても
尽きない夜の火柱

近付く
あつい火の粉
かなりかなり
なんだ
ミナミのビル街の
揺れる月の海
こんなところで

こんなはずじゃない
 ....
まいあさ
僕が
この僕であることに目覚める
はてなダイアリー
燃えくすぶる焦土が続く

誰もいない台所
立てたコーヒーの
苦い香りは
抽象
起き上がる重力加圧の具体性

多分コ ....
とっくに別れた女と
まだ電波の手紙で
やりとりしてたが
やっと僕の根本が
伝わって
あきらめて
関係ぜんめつみさいる
そんな朝だ

ノーコメント
言葉は今ぼくに
強すぎて
だか ....
少ししんちょうに
歩いている
あまりちゅういしすぎると
信号につかまって私
からだこなごなの
散弾になるよう
だからもうすこし
つまさきをあまり
感じすぎては行けないわたしの通りに
 ....
チアーヌさんの石川和広さんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それぞれの時間- 石川和広自由詩5*06-2-27
夜は少しやさしい- 石川和広自由詩9*05-10-20
土佐日記からおんなへ- 石川和広散文(批評 ...11*05-10-17
しにゆくものたちへ- 石川和広自由詩5*05-10-8
鳴き始める- 石川和広自由詩7*05-10-2
夜の透明な命- 石川和広自由詩12*05-9-21
水色の世界- 石川和広未詩・独白9*05-8-26
ナンノタメダロウ- 石川和広散文(批評 ...5*05-8-23
寝息は立てない- 石川和広自由詩10*05-5-8
辻斬り批評モードー辻征夫の「むずかしくない詩の話」を読んでみ ...- 石川和広散文(批評 ...11*05-2-10
絶滅さんだる- 石川和広自由詩4*05-2-7
最近- 石川和広自由詩3*05-1-11
画廊で不思議- 石川和広自由詩3*04-12-21
はじらい- 石川和広未詩・独白6*04-11-28
母へ- 石川和広自由詩1*04-11-27
天候- 石川和広自由詩3*04-11-26
因果日乗ドラえもん2- 石川和広未詩・独白1*04-11-15
因果日乗ドラえもん- 石川和広未詩・独白6*04-11-15
今は昔- 石川和広自由詩104-11-14
- 石川和広自由詩2*04-11-2
日々日々- 石川和広自由詩4*04-11-2
空と犬と- 石川和広未詩・独白3*04-11-1
祝いことば- 石川和広自由詩2*04-10-27
帰り道- 石川和広自由詩7*04-10-20
- 石川和広自由詩3*04-10-15
レーン暮らし- 石川和広未詩・独白2*04-10-15
夜のill- 石川和広自由詩204-10-13
焦土を過ぎ越す- 石川和広自由詩2*04-10-7
ミサイル- 石川和広自由詩7*04-10-7
_- 石川和広自由詩4*04-10-1

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