敗れた人に会った
敗れた選挙区で会った
敗れたときとおんなじ
白髪と皺だった
考えなしで原宿
スーパー帰りにアイオワ州
女子大生と研修生それぞれ
グラス傾けた(研修生は夫とね)
やっぱ ....
寒波が孤独と手をくんで
夜と星がふるえる


色おちした布団のなか
小さなぬいぐるみのようにつつまれながら
大きなぬいぐるみにつつまれて
ねむる
小さなぬいぐるみをつつみこむように
 ....
暗いトンネルを歩いている
はるか彼方に光が見える
這いつくばって前に進む
出口に向かい肘をつけ膝を擦りむき前に進む

何時トンネルに入り込んだのか分からない
気が付いたら真っ暗な世界を歩ん ....
滑らかな肌に温かい指先
抱擁して温もりを感じあう

白い月が震えている

水が形を変えてゆくように
貴女の身も心もすり抜け
透明な感覚と喜びをえぐる

白い月が漂い揺れる

白い ....
しろい風がふく

ふくふくとしたてのなかで
やわらかに睡蓮のはながまどろう

ひたひたとあしがすいめんをとらえて

やわしく飛翔す

すいめんとおくのそのさかい

あたしはそこに ....
酩酊をしている

ふりつもるゆきのはな

わたくしがどんなにほれようと
あなたはふりむいてはくれぬでしょう

あかいゆびさきひたした澄んだ湯のおくに

こごえたなみだがひとつぶひかり ....
蝶番の語源は、蝶の番

蝶番から、蝶がひらひらと生まれ落ちる

消えた戸の先
そこには、日本庭園が広がり

お池や、筑山、庭石に
水の流れを
滝を模し、
石を組立て
四季折々を表 ....
ぶなしめじ
響きが好きだ
声に出して
脳内で囁いて
ノートに書き殴って
タイピングして
予測変換して
ぶなしめじを愛でる

ぶなしめじ
キモ可愛いよ
ぶなしめじ。
最低限あればいいよ
衣食住があればいい
アソコを隠せて
餓死しない程度に食べて
雨風を凌げれば
それで
愛だの恋だの
望むべからず
今ある生を謳歌しようぜ
先を見たって、そこにあるも ....
勿体ぶった言い方をしているが
要は尿管結石なのである

正確には
大きめの石が
内臓(ここでは尿管)にあって
死ぬほど痛いので
助けて下さい

という意味だ
はじめにそれは夕闇のようであった
遠い地平の彼方に佇み
私を見つめ
幽かに微笑むようでさえあった

夕闇はじわじわと
私を取り囲み
驚くほどの速さで
にじりよってきて

気がつくと ....
二回目のいぶすき菜の花マラソンだ
坂道の多いマラソンだ
当日は朝三時に起きて
雨の中を車で会場へ向かった
六時頃に着いてまず腹ごしらえをした
その後受付をすませ車の中で待機した
雨が強くな ....
   
 生きたまま花の化石になりたい
 という少女がいて
 街は、霞のようにかすかに
 かそけく 輝いているのだった

 ちちははの眠るやわらかな記憶の棺たち
 少女は母似の瞼をとじた ....
盆地は風が微弱で頻繁に空気がたまり大変だと聞くぞ

だが平地をぐるっとする山脈の壮観な岩肌にぶつかる太陽やら月やらの繊維を纏った風が
大空からどえらい風神様になって渦巻き吹きつけると聞くぞ
 ....
さようなら 言葉よ
いろいろあったけど
楽しかったぜ お前のせいで
いや、おれのせいか
裸でこのせかいに降り立った
お前をお前のままで
いさせるためには
風はあまりにも冷たく
地面はあ ....
 梅花ははらり、ゆらめいて
 乙女の黒髪染めていく
 鶯は唄を奏で
 陽光は大地を抱き
 春は僕から奪ってゆく
 心ふるわす冬の冷たさと
 微笑んだ彼女を――
何年ぶりだろう
飯を炊くのは

湿った摩擦音が懐かしい
粉っぽい水の
ぬるぬるとした
妙な
温かさが
ありがたい

かつて
こうして
飯を
炊いたものだった
毎日というわけ ....
遠く
雲が広がっていた日の夜
街の夢を見た
夢の中で
亡霊のようなビル群は
薄く霞んでいた
雲の中で飽和状態になった雨が、
騒めきを連れてやって来そうな気配は、明け方、新聞配達員のバイク ....
蹴っ飛ばされれば誰だって痛いだろう
わたしだっておんなじだ!
コ-クス炉で焼きを入れた

人ならず者の心が暴れても

悲しい人達が溢れ零れようが

俺達の本質は変わらない

争いや諍いをかき集めて

シノギを上げられないのなら

ヤクザと ....
元STAPのオボハルが
つるっぱげの尼に
STAP毛母細胞を
埋め込み増殖させ
ボディコン・ワンレンに
変身させることに
世界で初めて成功した
「これで世界からハゲを
一掃出来ます!」 ....
北風が吹き荒む漁村には
荒れ果てた番屋があり

やせ細った野良猫が
廃船の置かれた船着き場をうろつき

誰も泊まることのない民宿では
年金暮らしの老夫婦が
息子の帰省を待ちわびている
 ....
すべての厳しさにすべてのひとのやさしさにすべてのひとのせんさいさにすべてのひとのおくびょうさに、すてきなものをありがとうと、伝えたい

すべての方にありがとうを

*****


ふるえ ....
去年の未来。2月4日。ぼくは愛と信じたものを失って、支えが外れてしまった何かのように、部屋でつまづき、倒れ、目から鼻からしょっぱい水を垂れ流して、動物のように、動物の悲鳴のように 叫び、歩こうとしては .... 2011年
幻想とイマジネーションは海にのまれていった
言葉は
誰も
救わなかった
ひたすらネットに作品を作り発表していた人は
減少し
わかりやすい言葉は
心を揺らさない事 ....
いつものようにぼんやりと通りを歩いていた私だ
休みボケしたような その 頭
私のいつのまにかパソコンの不良は復調したようだった
黄色い壁面に 夕暮れの光


休日と言えばAVばかりを 見て ....
許して下さい、社会。
もう払うお金がありません。
社会、もう虐められるのは
たくさんです。
もう慣れた、もう飽きた。
そろそろ違うことが起こってもいいのに、私の
救世主は、現れない。正直に ....
夜空から落っこちた

手作りの翼は
壊れてしまった

膝小僧を擦りむいた

もう風を遡ることは出来なくても
もう雲をつかむことはできなくても
もう衛星軌道にはのれなくても

膝小 ....
悲しいほどの平和
それでも 涙は流される
カラスの鳴き声は 相対的に風に流れて
歌になったり 罵声になったり


鉄の扉を閉ざして
こころを磨いている
金属の鏡のように 水晶の玉の ....
クソ真面目に生きている己を笑う

滑稽すぎる己を笑う

この真面目が

己を殺し

己を生かしてきた

クソの付く真面目など

神様も嫌うであろう

クソなどトイレで流して ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥越&ヒラリー「敗れても好きな人」- 花形新次自由詩117-1-10
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酩酊- 水菜自由詩1*17-1-10
てふつがひ(蝶番)- 水菜自由詩217-1-10
ぶなしめじ- たいら自由詩117-1-10
ミニマム- たいら自由詩217-1-10
大石内臓助- 花形新次自由詩217-1-10
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マラソン大会- ホカチャ ...自由詩217-1-10
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街の夢- うみこ自由詩4*17-1-9
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気が狂っても望む死- 塚本一期自由詩2*17-1-9
漂流教室- 5or6自由詩5*17-1-9
夕暮れFake_Plastic_Treeを- 番田 自由詩217-1-9
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壊れた翼で- まいこプ ...自由詩717-1-9
病院- 藤原絵理 ...自由詩317-1-9
クソ真面目- 星丘涙自由詩3*17-1-9

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