夕暮れFake Plastic Treeを
番田 

いつものようにぼんやりと通りを歩いていた私だ
休みボケしたような その 頭
私のいつのまにかパソコンの不良は復調したようだった
黄色い壁面に 夕暮れの光


休日と言えばAVばかりを 見ていて 
だから 何もすることもなかったのだった 今日は
奥の方からホコリを被っていたギターを 取り出して
陽の光をぼんやりと 見た 暮れていく


それから レディオヘッドの昔はやっていた曲を
Fake Plastic Treeを 歌った
ただ 乾いた部屋の空気の中で
私は 消えそうな声で歌っていた


皆 友達は気づけば結婚してしまったのだった
そして 私は 非正規雇用だ
いつも出演女優と同じぐらいの年だった頃を思い出させられた
昔の復刻されたAVを 週末は一人で見ているだけ 




自由詩 夕暮れFake Plastic Treeを Copyright 番田  2017-01-09 19:56:54
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