宙に 浮かんだまま 漂っている
意識

ふらふら
 ふわふわ
  流れ続ける時のなか
   痛みながら呻きながら
   肉と繋がり
  引き留められ
 わたしの在り処を
探してい ....
人は人 海は海

だけど私は海になりたい
なぜって 海になれば どこへでも 流れて行ける
アメリカ イギリス オーストラリア.......

深海だってのぞきに行ける
アトランティスの謎 ....
陽射しが強いほど
萎えていくこの心は
もうすぐ干からびてしまうのだろう
唸ることもなく
放り出されたこの四肢からも
汗は流出を続ける
目蓋はすでに重く
さらに灼熱の深淵へと
この身体は ....
ペラペラと捲る領収書
最後のペイジで立ち止まる
余白に非ず
白い紙が もう 残ってはいないのだ

束が揺れる
ボールペンの先
華麗な花びらでも 付属されていたなら
暇つぶしに 視線 ....
こすっても
こすっても
もう何も出てこなくなった
EDの哀しみ
若いころは
あんなに出ていたのに
EDになったら
男はもう浮気しない
と思い込んでいる世のワイフたち
とんでもない!
 ....
どこで
何を
しているか なんて、
知らない。

いまは
何を
見ているか だなんて、
知らない。

わたし の いま は
あなた の、
わたし の、
あの時、あの頃、か ....
樹 の 緑 が
空 の 青 と 一体化して
眩しく、

やけに

眩しく。

桜の頃は
どんなだったかなぁ

思い出しながら 歩く。

わたし 以外に誰もいない
桜道。
 ....
そんな粗末な寝床にかじりついて
どんな夢を見ようというのだね
おまえは堅実に生きることで
浅ましさを手に入れている

処刑のなされた丘で放置された罪人どもの血が
土に染み込ん ....
上品に澄ました顔のこけし こけし
ほほえみながら くるくる
軸を中心にしてこけし くるくる
和洋折衷な旅館のロビーで
置物達の中に並んでこけし
くるくる くるくる
かわいいこけし くるくる ....
   1

おれはラウンジに横たわっていた、さながら、廃墟に忍び込んで出口を見失い、そのまま干からびてしまった犬の骨のようだった、ラウンジの日当たりはよく、太陽光は大きな窓から見えるフロアーす ....
   恋に焦がれし人魚ウのひれあし
   したびらめのシタゴコロ燃えろ
   焦らすしらす白砂の焦らすなの
   うつくしきこえとひきかえシて
   波打ち際のわかれ際の金輪際の
    ....
真空から
大気圏の涼しさを纏って落ちてくる
たなびく尾の先にしがみついた
流星の切れ切れが
細く薄く白い線を引き書いた
幾何学

薄藍の空に涼しげに線は光り
一瞬の線が表していたもの
 ....
また同じように見晴台のタイルの上で君とミルクを分け合いたい

 忘れないように!

ひかる憂鬱を
輝かしい絶望の日々を覚えている


道に転げている猫、暑い
 永い、太陽は北に
 ....
窓に差し込む光のパレード
雀が鳴いているうちはまだ良い
目覚まし時計で僕は一度死ぬ

ブラインドの羽根を回す力で
景色を切り刻む夢を見ていた
皆殺しの朝をミルクで薄め
コーヒーはいつもと ....
ブルーハワイ色のかき氷のした
何万匹もの魚がゆらぐ
あたたかい南の海を
口に溶かす

いちご れもん めろん は
なんとなく うそ
ブルーハワイだけがほんとのつくりもの
いっとう すき ....
滲む濃紺のシルエット
おくれ毛ぬれたその耳を塞いで
いたのは 誰の声だったのか

小さな手から逃げ出した
風船は 空いっぱいにふくらんで 
音もなく 破裂した 大人びて寂しい

始まり ....
瞼を閉じると 
ピラミッドの中に閉じ込めれている自分が 見える
ときには 女王としてそこに留まって居ると勘違いしているときもあれば
奴隷として 居場所のない居場所に存在していると 思うときもある ....
帰省した
ほんの気まぐれに
親に顔を見せた
ひどく暑い夏の折
来月に盆を控え
年のはじめに世を去った
祖母を思った
居場所なく
結局仏間でくつろぐと
線香の匂いが
また ....
白い刻みの中で震える存在
颯爽と走る湿気の中に巣食う種は
一粒ずつ 欠片となって降り注ぐ 雨のよう

時に雹となり 我等を脅かすけれど 心配ないよと
優しく広がる両手の如く 柔らかな ....
地球のどこか遠くから 一瞬で
青空を飛び 星空を越え
風を切り  雲の中を通り
やがて銅線や 光ファイバーにのり 
やってくる

HLSの  神秘的な宝石たちは
スクリプトで集められ 美 ....
みんな嘘つきなんだよなあ
知りません
燃やしました
ルールも
友情も

みんな嘘つきなんだよなあ
不幸の手紙を
もらったことがある
あなたの彼氏は
誰それと 云々
必死すぎて笑っ ....
希望出生率1.8を目指して
一億総活躍って
大臣が、大事そうな紙を抱えて言っています

日本の人口がどんどん減って
1人が1人のお年寄りを支えないといけなくなって
社会保障が破綻して
さ ....
サイダーのボトルを開けて
気泡の弾ける音に耳を傾ける

真夏の太陽が気泡に反射して
まるで宝石を散りばめているようなサイダーのボトル

涼しげな音の宝石たち

見入っていたらトンビ ....
アメ玉一つ口に放り込んで
明日のことだけ考えて生きる

新宿の喧騒に負けないくらいの勇気を持って
他人から見ればおかしな奴だ

でも私は明日のことだけ考えて

アメ玉を噛み砕いた

 ....
テレビでヒーローを見るときの感情
全ては闇から手を伸ばす
俺は笑い顔をポケットから取り出す
握る手にそれを忍ばした
グシャグシャになった自分の顔を闇は見た
握手はすぐ終わる
いつも人生 ....
雨粒一粒
ゲリラ豪雨の最初の一粒が

モノクロでスローモーションな世界に映り込む

灰色の一粒は地に落ちて

物理学的な形をつくり砕けた

一瞬の出来事に
世界が集約されているよう ....


ラジコン

魑魅魍魎不可思議は
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体

蓬莱よ 月の光
コロニーのダイオードで滅された
神秘よさようなら
貴方達を残して 人間は進みます
ごめん ....
東京の空を知っているか
ネオンのその上にあるんだ
スカイツリーのその上にあるんだ
匂菫のそのうえに
あおい銀杏のそのうえに
かの黄葉のそのうえに
稀なる雪のそのうえに
ぺてんに慣れてうた ....
遠くの金魚
見つめれば 尾鰭のついた噂話も
御姫様のドレス内に 包まれてしまって
只管 忘れられるかのような 産物

白濁した水面に浮かぶ目玉がとても白くて
青空と一緒に映り込む雲 ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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- 倉科 然自由詩217-7-11
平成29年7月11日(火)- みじんこ自由詩117-7-11
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