漂流教室
5or6
2011年
幻想とイマジネーションは海にのまれていった
言葉は
誰も
救わなかった
ひたすらネットに作品を作り発表していた人は
減少し
わかりやすい言葉は
心を揺らさない事ばかりで
まるでトラウマのようだ
くだらない
濁流が
足をもつれさせて
生きる現代は
鬱の時代を映し
遠吠えはいつも
負け犬
楽しみも喜びも
悲しみの記憶には勝てない
二足のわらじを履く
誰も詩人で食えない
金にもならないバッチを集めても
腹の足しにもならない
日々精進する
思想を高める
取り憑かれたように
そんな事で揉める老害
誰に認められたら
そこからでる
身内の会合に呼ばれず泣く身内の愚痴
吐いた唾が降ってくる
やる事がない
書く事は同じ
だらだらと連ねる
愛とか病気とか
当たり障りの無い
無味無臭な
クソにもならない
肥料すらならない
私たちの詩は
毎日垂れ流されている
毎日垂れ流されて
漂流している
ポイント
ネット詩集
朗読動画
歌
楽器
身内の慰め合い
罵詈雑言
祝祭
成人式
新しい思想
見知らぬ人のイイね
おめでとう
目標にしていた人
人生の道しるべになった人
新しい生活
毎日を過ごし
毎日に漂流する
詩の教室