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ゆーらりと
死のただ中で生きている
明滅するたましい
骸骨が怯えている
カタカタと音を立て
ボルトが緩まり 腐食する身体
錆びついた心に映る闇と光
絶望か諦めか
すべてを受け ....
大切なもの
それは人とのふれあい
わかちあい
たわいのないことで
わらいあう
それがいい
そばにいて
おちつける
それがいい
それだけでいい
交わりに生きること
それ ....
最近 笑うことをしない
たまに笑うと
笑っている自分を
不思議に思う
つい笑ってしまう
日常の勝負師は
滑稽だろう
まるで冷たい海
非情だ
常に勝負にこだわり
負ける事を恐れ
楽しめない
勝つってなんだ
つまらない
逆に惨めになる
滑稽になる
負けに甘ん ....
生まれたばかりの朝に
人々の小さな営みの息づかい
まあたらしい魂の叫び
生まれたんだな
なにかが
よろこびも かなしみも
よちよち歩き
疲れきった夜までは
まだ時間があるようだ ....
あなたの詩に
こころ癒されました
乱れていたこころは
いまは海の底のように
しずかです
なぜだかわかりませんが
こころの痛みが
きえさりました
思いがけず
ありがとう
ありがとう
....
スピードが命だろう
つべこべぬかすな
いちかばちかの大勝負
テンポよくリズムに乗っかって
スプリング スプリング
タイムイズマネー
時は金なり
超音速で飛んで 飛んで
地球のうらまで
....
のっぺらぼうのように
ありのままを
否定して生きた
全き愛のひかりに
こころは解放された
目からうろこ
ああ自由だ
わたしは私でいいのだ
けして罪びとではない
ゆ ....
鼻輪をつけられ
牽かれてゆく牛
眼をむき出し
黙って牽かれてゆく
無理やりに
牽かれてゆく
土曜の昼下がり
アスファルトの水溜まりに
蝶々が舞っていた
ひらひらと ひらひらと
白線を追いかけ舞っていた
捕まえようとすると
ひらひらと飛んでいった
傘が ....
落日 悲しみ
盲目 真っ暗闇
充血した満月 不穏に包まれる
白い頬 浮かび上がる
それは獣の呟き
孤独
嫌われ者が背中を丸め眠る
閃光
現実から覚め ....
雨に濡れたアスファルト
踏みしめ歩く
何処に辿り着くのか
道の果てはわからない
この星の息づかいが
足の裏に響き
それが力を供給する
悲しみか、憎しみか、
それとも喜びか
....
朝はひとり
琥珀色をみつめる
砂糖はひとつ
あたたかいやつ
ラジオがながれ
おもいはぼんやりと
カーテンがゆれた
夏が終わろうとしてゐる
蝉の声が木霊する八月
風もいくらか涼しく感じる
この頃一日が飛ぶように過ぎてゆく
一時間が 一分が 一秒が
飛び去ってゆく
人生も暮れかかり
淋しく感じるこの頃
蝉時雨の ....
愛をもたない人形のように
冷淡で詰まらない男
観念世界の海を漂い
非現実をいきる
ぬくもりを抱きしめることもなく
暮れてゆく日々
ザクロのように割れた心から
赤い血が噴き出し ....
落ち葉
いちまい
小川にながれる
風が舞う夜空に
架空の黒い壁が
立ちはだかる
うずまく
星雲に生れおちる
子供たち
刹那を掻きむしる
老画家
野望にのまれ ....
アスファルトゆらり
とけるように
燃えるように
人波ゆらり
おちる汗
夢の中をさまよい
歩みを進める
一歩 一歩が幻
都会のジャングルは
熱 帯 夜
カラフルな花
咲き乱れ
....
月は
まるいしろい夢
寝ても覚めても転がって
ビルの谷間に落ちてゆく
真夜中過ぎの道の果て
欲望の歯車からまって
道に迷って泣いていた
こわれたブレーキ
果てない野望
いつも ....
満ち満ちた海を見渡していた
水平線が弧を描き
白い波しぶきが
ざわめいていた
空も海もひとつになり
心に青く染み込んでいった
魂に海がすみつき
空もすみついた
私を夏の色にそめ
心は ....
黒い
ただ黒い
街灯りを塗りつぶし
漆黒の闇が広がる
欲望が
絶望が渦巻いている
烏が黒い翼を広げ
希望の光を覆う
闇はただ深い
悲しみの酒場に
独りの男
部屋には
たどり着け ....
心の深層に潜む本当の顔は見えない
抑え込んで心の底に沈めて蓋を閉めた
葬り去った思いは蘇えることはないのか
私は幾つもの仮面を被り演じている
私でない私を
偽った私を
偽りの人生を歩んでい ....
恐れている
それは確かなことだ
分析はできる
誰にでも理解できるであろう
委縮するのは
あたりまえだ
あれだけの傷を受けたのだから
抑圧された心で
空を飛ぶことはできない
吐き出せば ....
寝床は
闇の螺旋をえがき
赤い瞳に底を映す
白昼の日常に忍びよる
気づかれない
巧妙に仕組まれた罠
不可視での攻防は
繰り広げられる
からまって
ゆるりと
....
食し
学び
悟り
土の器の中
霊を保ち業なす
智恵を得たり
失ったり
愚かさに弱さに
涙する
失敗と罪
後悔と懺悔
闇と光
混沌のなか
秩序づけられた宇宙で
ただ呼 ....
青空に
雷が鳴り響く
冷たい風が吹き
燕が飛んでゆく
暮れゆく街
なぜか
こころ騒ぐ
薄暗い部屋で
ひとり座り
明日を思う
理性というブレーキを使い
破滅への道を潜り抜けている
愛する人を大切にしたい
何かに夢中になりすぎて
淋しい思いをさせたくない
良心の呵責には耐えられないから
怯える白い犬
まるで私のようだ
ふるえる ふるえる
ふるえる
その瞳は弱弱しく
宙を見つめ
嵐に立ち向かうことはできない
古傷を抱えたままでは
戦うことはできない
ただ息を潜めて眠る ....
ぼんやりと
ぼやけている世界に
浮かんで
あたふたとしているのだろう
あのイエスを見よ
どっしりと構え
落ち着きはらっていた
神の御手の上で
右往左往している
小さい人間よ
....
陽の光が乱反射している
この町の匂いと音
この部屋に
私が居る
確かに私の肉体と霊とがひとつになり
私がこの世に居る
空から飛行機の飛ぶ音が響く
私は居る
....
心ひしがれている
傷がうずいて
弱っていく
何ものかに背中を押される
前に進めと
うずくまる躰を起こし
一歩 一歩 歩き始める
景色はいくらか明るくなってゆく ....
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