夜の街の海
壊れた灯り
階段は風
波の底の星


剥がしても剥がしてもきりが無く
いつか置き去りにされる光
野になるがいい
たなびくものすべて


ひとつの息の ....
歩いているガチョウを
後ろから金属バットで
殴り付け撲殺したら
全身の毛を引き抜いて
ハラワタを引き摺り出します
色んな部位に切り分けたら
カーネルサンダースを呼びます
カーネルサンダー ....
やっと夜が訪れた
昼日中の肉の激痛修まって
静けさに 魂漂う 夜の深み

はっきりと
感じるのだ、自らの
奥底に未だ燃え盛る
生きる意志を魂を

やっと夜が訪れた
昼日中の肉の激痛 ....
 通学時に一緒になる度
話しかける切っ掛けをくれる
君の携帯音楽プレーヤーに
感謝しながら今日もまた
肩先をつついてから聞く


 聴きたい気分であろうと
無かろうと私は必ず
イヤホ ....
君が踊れば
ほらもう舞台までもが羽搏きはじめて
宙へ舞いあがってしまうのだ
君の身体から
君の狂おしさがあちこちに飛び火して
つぎつぎ燃えあがってしまうのだ
ほら星々までもが
その位置を ....
○どんな手術でも
最悪というものは
ある
ワイフに眼で
「今までありがとう!」
と言った

○入院前は
美人の看護師が
いいなあ!と思っていたが
入院すると
やっぱりやさしい看護 ....
解離体になりたい物はこちらへこいと
それだけしか指導を受けていませんので
役割が違うわたくしは
いつまでも放っておかれている

白いテントを思い浮かべるの
その中に入っていく
わたくした ....
青空の下
部屋の照明を全部つけて
新人女看護師の前で
先輩女看護師が
いきなり僕のマツタケを
左手でぎゅうと握りしめて
「まず尿口のところから消毒します」と言って
右手で尿口をさっと拭い ....
道路のど真ん中に靴をかたっぽ落として行ったのだぁれ

さっきの自転車から落ちた傘はだれがひろうのかなぁ

あなたがすてた空き缶はだれかの畑に転がりおちた

ねぇ君が

蹴っ飛ばした小石 ....


たけのこ

ありふれた新月も満月も
見上げることもなく家路に急ぐ僕ら

ただいま
とは言うものの
おかえりとは言うものの
すぐにテレビやモニタの光に飲み込まれ


朝の目玉焼き
月みたいだね ....
目を閉じると
宇宙と宇宙が対消滅してる

星々が呑み込まれてく

おもちゃをのせた
絨毯を畳むみたいに


カルナ基地から
通信レーザーを送る

はやくそこから逃げて

7 ....
目醒めたとき
夢は夢になる
目醒めなければ
夢は夢でない

夢と目醒めの
あいだはなに

生きてるからこそ
死を憂える
死によってはじめて
生は完全になる

生と死との
 ....
水滴が笑う
ちいさな
            脚はがたを来たし
             腰もひん曲がり
        青い想いまでも涸れはてた
        卒寿を迎えたおひとりさま
    なにをささえにい ....
人間頭で考えたことは
あまりあてにならない
実際に体験しないと
わからない
痛い!と言われても
どのくらい痛い!かは
実際体験しないと
わからない
特に初めてのことは
そうである
 ....
入院すると
病気と戦っている
歴戦の勇士が
たくさんいらっしゃる
初年兵の僕は
ビビることばかりだ
今日は人生初の手術だ
心臓の手術だ
後は自分の体と医者を信じて
任すだけだ
今朝 ....
 それぞれの詩人にはそれぞれの言葉の個人史がある。詩の中で用いる言葉は、かつてどこかで自分が書いた別の詩の中でも固有の位置を占めていたものである。例えば「水」という言葉をかつて別の作品で用いたとする。 ....

初めての旅をした
魅力に富んだ表紙のついた 本の
扉を開けるように
それは 始まったわけではなかった

足を引き摺り ひと気のない
トンネルを歩くように
それは まだ終わらない ....
幽鬼

落花流水

VXガスを製造し
異母兄を殺害するまでの
苦難の道程を
中島みゆきの歌と
田口トモロヲのナレーションでお送りする
感動の物語
プロジェクトVX~朝鮮者達~
今週は「キムジョンウォン、最後 ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう

私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く

あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている

私は ....
足首が凍りつくほどの寒さを堪えて
桜の花びらを踏み付け
横殴りの雨の中を
傘を握りしめて前へ進む

灰色の空は遠く
希望を掻き消し
さらに冷たい風が吹き荒ぶ
嗚咽を押し殺して

目 ....
玄関のチャイムが鳴って出ると
幼馴染みのおばさんが
手作りのプリンを持って立っていた
上がってすぐの急な階段には
いつの間にかサンタのプレゼントが置いてある
すぐ下の弟の部屋からは
サ ....
相変わらずメリーゴーランドは
無人のまま永遠にまわっている

雨の日とか晴れの日とか関係なく
毎日ひたすらまわり狂っている

モノクロの少女たちが列をなして
空っぽのメリーゴーランドを眺 ....
詩よりも素敵な端正な言葉を
音律にのせて

たとえばジャニスは疎外をブルースにして
もうひとりのジャニスはこころの陰影をうたにする

ジムはロックの神になり
もうひとりのジムは瓶のなかの ....
仕事で大きなミスをして
通称仏の課長に怒鳴られた
そんな日の帰宅時に
声を掛けられる


あの…すみませんが
名古屋駅は初めてなもので
エレベーターはどこですか?

案内しますよ
 ....
スリット実験のように

バーチャルゲームのプログラミングのように

ぼくの観察によって世界が現れるのなら

彼らの考えていることくらい分かりそうなものなのに


トランプのこともアメ ....
空を見上げる
雨粒が降りてくる
一直線に堕ちてくる
粒の一つをただ見つめる
目的などない
経過する時間の長さと
静寂を感じられる
この手の平に堕ちてくる
もたらされた潤いを
握りしめ ....
さくら祭り 1

ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます



 ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こがね_かたち- 木立 悟自由詩317-4-22
カーネルサンダースの料理教室- 花形新次自由詩217-4-22
佇む魂- ひだかた ...自由詩7+*17-4-13
イヤホン- しょだま ...自由詩2*17-4-13
舞踏連鎖- 塔野夏子自由詩3*17-4-13
入院独り言集6- ホカチャ ...自由詩2*17-4-13
サイケな夢を見せてくれ- 日々野い ...自由詩317-4-13
尿管- ホカチャ ...自由詩1+*17-4-13
道路事情- 朧月自由詩117-4-13
平成29年4月13日(木)- みじんこ自由詩117-4-13
見えない満月__- AB(な ...自由詩317-4-12
starry_eyes_girl- mizunomadoka自由詩217-4-12
間のまま- シホ.N自由詩417-4-12
水田- 水菜自由詩217-4-12
卒寿を過ぎて- 信天翁自由詩117-4-12
体験- ホカチャ ...自由詩2*17-4-12
歴戦の勇士- ホカチャ ...自由詩117-4-12
言葉の個人史- 葉leaf散文(批評 ...517-4-12
さりげないソネット#2- ハァモニ ...自由詩4*17-4-12
平成29年4月12日(水)- みじんこ自由詩117-4-12
プロジェクトVX~朝鮮者達~- 花形新次自由詩217-4-11
驟雨- umineko自由詩15*17-4-11
いと寒き春の夜に- 坂本瞳子自由詩5*17-4-11
4月11日- フユナ自由詩7*17-4-9
遊苑地- 赤依研児自由詩217-4-9
日曜日の詩- 梅昆布茶自由詩1417-4-9
押した分だけ- しょだま ...自由詩317-4-9
マトリックス- 吉岡ペペ ...自由詩217-4-9
雨粒ひとつ- 坂本瞳子自由詩3*17-4-9
フラグメンツ_はなびら- AB(な ...自由詩5*17-4-9

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