雑木林の奥の崖まで行く癖がある
そんな時に偶然見つけたのがこの教会だった
天井近くには鳥の巣まであるほど廃れていて
キリストは取り外されたのか
薄汚れた大きな十字架があるだけだった

軋む ....
「世界が平和になりますように」の立て看板を次から次へとぶっ壊して破片の上でダンスダンスダンス。七夕まで踊り狂うよ。天の川の下、きれいに残った文字だけを組み合わせたらそれが世の中の真実なんです。
嫌い ....
きみの頑張りを
ぼくは知っている
ずっときみの側にいて
ちゃんと見てきたから
そうでしょう?

夕陽の沈むこの街並みに
オレンジ色の花が咲き
夏も終わりの優しい風が吹く
 ....
ちゃんとせな
目視確認毎日お掃除
豪雨のせいなん?雨こぼす樋(とゆ)

言葉って
だいじなところもあるやんか
豪雨はやめて夕立にしよ?

ゲリラとか
雨に使うなふぜーがねーぜ
三千 ....
○「投げてやる」
うちの田舎では
物などを投げてやるシルバーがいる
犬や猫じゃないんだから
次から投げてやった物は
受け取らないことにしよう

○「声」
若い女の子が
とてもいとおし ....
この坂は夏のてっぺんから
少しずつ下ってゆく坂
向日葵や百日紅の花びらのふちで
夏の光が砕け散って
じりじりと蝉は啼いて
またそれがふと啼きやむ静寂があって

日傘をさして
この坂を下 ....
みんみん蝉の鳴き声が
ギラつき始める昼下がり
私は君に沈み込み
君は私を受け入れて
二人は一つに溶けていく
天蓋が開くのを待ちながら
苦痛と陶酔入り交じり
骨の髄まで溶けていく
柔らかい視線
肌触りの良い声
動き始めた心は帰れない

ステージの上はケーキみたいで
君の身体が発光するから
キャンドルみたいに揺れていようよ

やっと会えたという共通言語が
通じる ....
乾燥機の横に
ノートが吊り下げられていた
落書きが多いノートの最後に
「心を洗える洗濯機を入れて欲しい」とあり
お店のコメントは
「探してみます」と書いてあった

ちょっと笑えて心が洗わ ....
意味を為さない言葉の灯が
夜の行方を照らしている
歯並びの悪いひとりの捕食者
誰もいない街を割る白い瀧


涙の側を飛ぶものが
光を手のひらに受けている
もう発つものも ....
強い酒を飲む習慣が身に付いてしまった。
何の事はない。仕事と職場の人間関係にストレスを感じてしまい、強靭とは言えない精神が悲鳴をあげたからだ。
アパートに一人暮らしをしていたから、誰にも咎められな ....
平和なひとにしか着られない服があるらしい。あたしも着たい。「似合わない」の散弾銃を浴びたい。身体中ぼこぼこに開いた穴から零れるのがうつくしい宝石なら生きた価値を見出せる気がしている。証明させてよ。フリ .... 取り出したノートを夕暮れに見つめている
手にして 最初の行から それを見つめては 
手で 時間自体を紐解いたような
光の方へと 時の言葉を読んでいる


何か そして 自分が経験した出 ....
擬音的な焦燥が砂のように散乱したフローリングの暗い色のグラデーションを誰かの
ダイイング・メッセージのように読みながら疲弊し続けた今夜の遺言を日付が変わる前に
脱ぎ捨てた衣類には今日という名の ....
川縁に壊れてあった
あの洗濯機
蒸し暑さに立つ{ルビ寒疣=さぶいぼ}の肌を撫で
何者でもなく
何者である必要もないらしいこと
{ルビ寒疣=さぶいぼ}の肌を撫で
自室を出る前に
緑黄色野菜 ....
小さな穴を掘ります
小さな夜を作るの
水溜りは何処かに消えた
小さな種子になり
隠れて生きるの

陽炎の中歩けば
呼吸が出来ぬ小魚
みたいに
空見上げられずに
今はまだ
種子にな ....
暇だからって
色んなところに
出没しないで欲しい
邪魔だから

自称詩を書こうなどと思いついた
軟弱なガキには
精神修養として
炎天下、水分補給なしで
鬼ヘッドコーチから
千本ノッ ....
夕立の匂い。そろそろまたこの辺の雑草を刈らないといけないか。遠くでゴロゴロと空が鳴る。横道にそれることにした。砂利だった道に草が生え、トラックのタイヤの跡だけ線路のようにまっすぐ伸びている。このあたり .... 地球は、カビたあんパンにそっくりだ。
中身がこし餡だから、
こんなにも私を哀しませることができる。

つぶ餡なら、
ピーマンを食べ残すデブのように、
人目のある場所で子を構い倒すママのよう ....
いちゃいけない人が
ここにいるでしょ?

あたしのことだよ、もちのろん。

ダメなのに、
こんなところにいちゃ、
嫌われるのに。

わかっていても、
どうしても
逃 ....
出会いと別れの時刻表を走る
駅はいつも出入り口で混んで
感傷に浸る間も無く電車が通り

手紙を書くよという君の声が
今日は何だか良く聞こえなくて
飲み込んだ言葉が胸に刺さり
いつしか抜け ....
打ち上げ花火の中に
自転車を探して
君を後ろに乗せたい

咲いては消える
その間に僕等は

トンネルを越えて
ペダルを漕ぐから
いつもより明るく
時間が進む

夜空の星を
カ ....
青い羊水に染められて
沢山の私が浮上する夜

湖上の舟でまどろむ
かなしみで縫われたカレンダーをめくる

知らないでいることが
おろかなのだと知らずに
罵倒のメールを
憎んでも
憎 ....
若者の飲み会は
ビールから始まるが
年寄りの飲み会は
薬から始まる
薬を
何錠も飲んでから始まる
「薬で乾杯!」
野球帽のツバを折り曲げるように
ガムシロップの蓋を開けたから

ピュッと飛び出す液体で濡れた
指先を舐める仕草が可愛い

アイスティーを揺らすストローが
落ち着きのない姿で動いて
積ま ....
そう言えば
小学生の時給食費を持っていけなくて
担任の女の先生にクラスメートの前でズポンとパンツを脱がされて
尻を剥き出しにされた事がある
何十年たってもそれが脳裏にこびりついて離れない

 ....
「錯乱」

しをかくひとは
胸や、胴体に肢体、に
まっくらな、まっくらな
あなが、ありまして
のぞきこむのが
すきなのです
のぞくとき、
のぞきかえされていて、

くらいあなから ....
ゆれながら
ふれると
濡れる

てのひらがあついことは
天使みたいに
すばらしい

朝がきて
夜がきて
また朝がきて
夜がきて

鳥がとんでいく
名前をよばれる
ふり ....
――誰もが探しているものは何?

ふり返ればずいぶん
{ルビ流離=さすら}ってきたけれど

――わたしが探しているものは何?

  青い光
  ヨコハマの
  青い光

それは観 ....
僕らがきかされた
歌のやさしい結末を
たえまない線香花火の香りが
明日へいざなってくれる

誰も地面に灯る明かりを愛しげに
みおろしているのは
「そこにはみるべき花火があるだろ ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「祈りの残骸」- 桐ヶ谷忍自由詩718-8-19
ダンスダンスダンス- 青花みち自由詩8*18-8-18
黄昏メロディー- 秋葉竹自由詩918-8-18
夕立大阪- 秋葉竹短歌618-8-14
独り言67集_____- ホカチャ ...自由詩118-8-13
八月坂- 塔野夏子自由詩2*18-8-13
法悦- ひだかた ...自由詩518-8-13
再会- ミナト ...自由詩118-8-13
コインランドリーノート- イオン自由詩2*18-8-13
ひとつ_走夜- 木立 悟自由詩318-8-13
胃が痛くて- こたきひ ...自由詩418-8-13
シースルー- 青花みち自由詩518-8-13
昔の日記を開いて- 番田 自由詩318-8-13
からっぽの世界に小石を投げ込む音を椅子に腰を下ろして聞いてい ...- ホロウ・ ...自由詩2*18-8-13
こんなにおやさしい日照りの中を- 奥畑 梨 ...自由詩318-8-12
小さな種子になって- まいこプ ...自由詩218-8-12
夏休みの子供たちへ- 花形新次自由詩118-8-12
散歩に意味なんてないのだけれど。- よーかん自由詩218-8-12
あんパンと私- 自由詩218-8-12
逃げられない真っ白な希望- 秋葉竹自由詩818-8-12
春の記憶- ミナト ...自由詩118-8-12
冒険記録- ミナト ...自由詩118-8-12
溺レル- 伊藤 大 ...自由詩218-8-12
飲み会- ホカチャ ...自由詩118-8-12
透明銀河- ミナト ...自由詩118-8-12
- こたきひ ...自由詩418-8-11
ちいさなちいさなことばたち- 田中修子自由詩8*18-8-11
紙のふね- はるな自由詩1018-8-9
言葉の船_―横浜詩人会六十周年に寄せて―- 服部 剛自由詩918-8-8
線香花火と自由の星- 秋葉竹自由詩1018-8-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89