陽の光が乱反射している

この町の匂いと音

この部屋に

私が居る

確かに私の肉体と霊とがひとつになり

私がこの世に居る

空から飛行機の飛ぶ音が響く

私は居る
 ....
音を意識してください。え、あ、なんで、いや、そうやってどもってくぐもったものにも意味なんてあるんだろうか。ごと、どど、とおちていきます。え、あ、うそ、とってる?

あー、あー、マイクのテスト中です ....
石楠花を右に折れ
道なりに進むと
大きな手で盛ったように花の咲く庭がある

かつて愛した日々が
遠くなるごとに輝きを増して
いまではもうかたちを捉えることもできない

それから ....
海の匂いが充満するあの部屋は
小気味が悪い

だから荷物を全部置いて来た
きっともう二度と戻らない

どこへ行くのかなんて
自分でも分からない
足が向く方へ
気の向く方へ

雨が ....


狭間

真実
夕空がずっとあのままになってる
写真みたいだね
つりさげられて展示物のふり
僕は脹らんで大きくなってる
とめどなくすりつぶされているというのに
このことには驚いているよ
僕は僕になるんだね ....
僕と踊った夜を思い出して
あのとき、踊らないと死んでいたよね

「そういう目、とてもすき」
君がそう言うから覗いたガラス戸に
殺すことに慣れはじめたヒトの目、
からかったことを後悔したコド ....
友人が草間彌生を見ようというので
六本木にむかった 私は
目の前の長蛇の列に並びながら
カラフルな その 作品を思っていた


カラフルだった 色や形の 並べられた
彩られた絵は そ ....
クソ知識をちりばめれば
箔が付くと勘違いしている
バカ自称詩人がいる
こういう奴らには
バカの最上級バカエストの
称号を与えたいと思う
そしてクソの最上級
クソエストでもあるこいつらは
 ....
うすい影がゆれている

くちばしで
虫をついばむのだけど
やわらかな影であるから
獲物はするりと逃げてしまう
 {引用=命でなくなったものは
もう命には触れることができない}
それでも ....
軽石 

弾劾

火の玉
 寝不足が続いている

 寝ようと思えば思う程 眠れない

 明日のことを考えて焦る

 深みに嵌る

 底なし沼だ

 足が抜けない・・・・

 朝だった 夢をみていた
 ....
汁気のたっぷりとした桃へナイフを差し入れるように、おまえの血で手をべとべとにしながら、その心をえぐり出したい
あるいはわたしにそうしてくれ
それくらいさせてくれよ、それくらいは
休日は雨だったので 上州屋に釣具を見に行った
中学生の頃の私には
今では さらに 私の手には届かない品になっていた
その美しい釣具たちを見ていた


私は 店を ぼんやりと出たけれど
 ....
曇り空を見ていた
コンビニのベンチで
缶コーヒーを飲みながら

部屋に篭っていると
自らの身体の痛みに
意識が集中してしまうから

近所のコンビニのベンチで
ずっと空を見て座っていた ....
ツツジが溝にたくさん落ちてる

ハワイの楽譜みたいだ

橋から上流を見つめる

登山者たちとすれ違う

かわいた光の匂いかぐ

埃っぽいのはきっと汗

百年後も人は生きてるのか ....
鳴り響く洗濯機の脱水音に
怒りを露わにすることもできず
苛立ちを隠すこともなく
ぶつける先を見渡してみる

もうすぐ夕飯の支度をしなければならない
なにもかもが面倒くさくなる
明朝までも ....
      裏庭に面した
   ガラス戸をあけると
冬のあいだ 我慢していた
   レィスのカァテンが
    待ちわびたように
 それは見事な波を創って
        (そして
   ....
その鍋に火を入れよ
その朝を始めよ

倦怠は凛凛と暁の空を巡り
焦燥は烈々と白髪を靡かせる
緩い歯茎は寒冷なる蒼天の下
せわしくその切れ端を鳴らし
火を抱える膝頭は既に下る階段を
斜め ....
2013-02-09(土) 00:25:24



分厚いゴム長。きしり、きしり、足跡をつけ、渡っていく。
見渡せば
たんぼはひろく、白い海原。
とおく、あおくうねる山々。
な ....
「胸はドキドキしませんか」

「若い看護師だと
ドキドキします」
患者は医者の
「だいじょうぶですよ」
という言葉を切望しているのに
医者は
「だいじょうぶですか?」
と患者に言葉をかける
静謐なエクトプラズム

吐き出してみる?

花散らしてみる?

色で描いてみる?

週末の朝のルーティン


首をかしげて笑みを浮かべる人

黒い世界からあと少しで脱出だ
 ....
自称詩人が
過半数を占めるようになると非常に危険だ
自称詩人の多くは
表面的には善人を装い
愛と平和について
クソみたいな自称詩を書いているものの
実のところ、成り上がり志向が強い上に
 ....
虎狼

金剛石

晴れ
ひび割れていくことに
何の感慨もない
爪を立てていた猫に
謝礼を支払えばいい
痛かったことや悲しいことが
あんなに嫌だったのに
手放す時が来ることが寂しい

腹を立てている自分を嫌 ....
幼いころぼくはぼくを肯定していた

青空は空が高かった

真っ青は高いということだった

ぼくがだれかの悲しみにならないように

まわりのひとを悲しみながら肯定していた

それがぼ ....
熟れた苺は
三温糖の甘さで身をもちくずし
林檎は
シナモンの香リを身にまとわせながら
北国の樹を忘れてゆくだろう

{引用=ずっと果実でいたいという純心は
換気扇のはねに吸われて}

 ....
愛するものが死んだときには自殺しなければなりません
なんて言った詩人がいるそうですが あいにく私はそうとは思いませんね

なんてったってこの世の中じゃ行けども行けどもお先真っ暗
日は音もなくし ....
川沿いを歩く
アスファルトが敷かれた道と
コンクリートに囲まれた川

空気が止まっている夜に
桜がひらひらとこちらへ
回転しながら降ってくる
街灯が至近距離で照らしだす枝に
花はもうま ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしは居る- 星丘涙自由詩5*17-5-22
「音を意識してください」- 木築自由詩217-5-22
- はるな自由詩717-5-22
分かれ道- 坂本瞳子自由詩3*17-5-22
平成29年5月22日(月)- みじんこ自由詩117-5-22
喉から出ない声- 新人さん自由詩3*17-5-21
防護膜の残骸、中身を当てるゲーム- Eli in churc ...自由詩117-5-21
草間彌生、初夏- 番田 自由詩117-5-21
バカの最上級- 花形新次自由詩217-5-21
水辺の魂- そらの珊 ...自由詩19*17-5-20
平成29年5月15日(月)- みじんこ自由詩217-5-15
魔法のうどん粉- 佐白光自由詩2*17-5-14
桃のように- 凍湖(と ...自由詩117-5-14
渋谷の休日- 番田 自由詩117-5-14
今日の午後- ひだかた ...自由詩10*17-5-14
百年後も- 吉岡ペペ ...自由詩217-5-14
つまらない休日- 坂本瞳子自由詩4*17-5-14
五月の風- 信天翁自由詩817-5-14
その鍋に- オイタル自由詩317-5-14
冬に- 凍湖(と ...自由詩217-5-14
シニア看護師- ホカチャ ...自由詩117-5-14
すれ違い- ホカチャ ...自由詩1*17-5-14
吐花- 吉岡ペペ ...自由詩317-5-14
自称詩人による占領- 花形新次自由詩117-5-14
平成29年5月14日(日)- みじんこ自由詩117-5-14
水平になっちまえ- 竜門勇気自由詩3*17-5-14
青空- 吉岡ペペ ...自由詩217-5-13
五月はジャムを煮る- そらの珊 ...自由詩15*17-5-6
同盟- 自縛ポエ ...自由詩417-5-1
あるく- 木屋 亞 ...自由詩2*17-4-30

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