歩き煙草に咳き込んだ
不機嫌そうな顔こちらを見る
目を逸らした自分が間違っているのか

転んだ痛みに呟いた
それはただの独り言
差し伸べてくれる手を伸ばす
期待はいつも裏切られる

 ....
お読みいただき
誠にありがとうございます。
以下についてお願い申し上げます。



(1)賞味期限のない詩
    消費期限のないポエム
    となっておりますので
     ....
陽に照らされた幽霊は
決して嘘をつかなかった
見透かしたように
見定めたように
椅子に坐ったままだった

堪らず
睨み返したら
解りましたと嗤ってから
本当のことしか
云わなかった ....
森が丘高校廃校のお知らせだった
でもいったい誰がその場所を覚えているだろう
同級生の半分はもとから知らないし
さらに半分は名前だけしか知らない
ロミオロミオ!と叫んだまま固まったクラスの美少 ....
第七章

 ガテン系という言葉は都合がいい。なんとなく、その言葉一つで全てが眼に浮かんだきになれる。

 ガテンには接客業も掲載されているのだから、ファミレスで働いている連中もガテン系ではある ....
AO入試で大学に受かって
その後中退した
26歳のあんちゃんが社長だと知ってて
その会社に大金預けていたとしたら
そいつはかなりの冒険野郎だ

要は
損した方も損させた方も
とんでもな ....
凍えるような夜の空気に包まれていたかった
満月はそれでも道を照らそうとするから

僕はまた歩き出そうとしてしまうだろう
本当の気持ちと向き合うこともなく

ただ何も決まらないまま考えていた ....
殻を食べた


葵の茎
たおって

ヨーロッパまで
旅する

先生の
鉛筆

去年の手帳に
素敵なものを閉じこんだんだ

六角形が
はじまり

先生

先生の ....
みんな出来損ないだ

王貞治も

落合も清原も

雪も春も

なぜそれが許せない


謝ることなら腐るほどある

腐って分からなくなってる

なのになぜそれが許せない
 ....
暖かいマンションの外から、
都会の雪化粧が見えた。

私は幸せだ。
信じられないくらい幸せだ。

幸せが怖いと誰かが言ったが、
今の私には幸せが寒い。

暖かな暖房でホカホカの部屋で ....
きのう
かわした約束を忘れた君のほうが
よっぽどまともなこころを持っている

ずっと
気づかないふりをしている
僕のほうがうそつきだ


晴れているかい
君のこころは

雲の隙 ....
そう
あの子のなきがらに
付箋が張ってあった

「解釈してみて」

わかるようでわからない
心を追いかけ
血潮のなかで溺れている
皆を
ちょうど首のところで止めたんだね


 ....
あなたはいわゆる超能力者なのですか?
と聞かれました。
わたしはそれにうまく答えることができませんでした。
やわらかい否定も不確かな肯定もしたところで、
ただの時間稼ぎにしかならないと思ってい ....
sと隅田川を歩いた
一月の土曜日の夕方 僕は
氷点下近い そして 酷寒の道を歩いた
かじかむ ビルの夕暮れの道を


他愛のない話をしながら 影の中で
響かせた 声 すれ違う人もなく 
 ....
  

それはずっと先かもしれないし、
もうすぐかもしれない
  


もうすっかり
といいかけてやめた
暖房は何時点けたか記憶もないけど
まだひざをかかえたまま
あの日が見えそ ....
冥王星に別荘を買ったんだ
有名なハート模様の
ちょうど真ん中あたり
部屋の床下の
階段を下りてゆき
扉を開けると別世界
別荘といっても小さな平屋で
あるものといえば
テーブルとソファだ ....
光に針をかざし
動かぬものを 動かそうとする
器に満ちた水
浪に囲まれた凪
動かそうとする


熱を感じること
熱を奪うこと
逃げ去ること
偽ること


緑の ....
「私はフンころがしのように
 運をころがして生きるのね」
「そんな、悲しいこと言うなよ」

「いいのフンの中の
 残りカスを食べて生きるの」
「チャンスはまた、来るって」

「こんなク ....
杯から酒が溢れている
容量以上に入りはしない
さあおこぼれにあずかろう
わが同胞よアル中諸君

財布から札が溢れている
使える額など知れたもの
恵んでもらえだめなら盗め
親愛なるストリ ....
 月明かりに照らされた夜の花は青く霞んでいた。
 虚無を抱えた若者の奏でるピアノは枯れている。
 長い歴史の中で誰かが落としていった休符は
 どこかの枯山水に配置された石のように儚い。

  ....
立春を待ちながら
冬を抱きしめる
いとしさに狂い惜しむ
十月にも秋を惜しんだけれど
秋は秋なのだと{ルビ悟=し}ってもいたから

立春を願いながら
冬と心中したい
できることならば秋も ....
キーツが本の中から語る
細い川の流れが、視える

道を歩くわたしの影にも
細い川の流れが、視える

時代も国も
異なる二人の間を
結ぶ
ときの川のせせらぎに
耳を澄まして歩けば
 ....
田畑に屋根に

素直なまでに雪降り積む

人生はトンネル

出口も入口も遠くて真っくら暗闇

田畑に屋根に

素直なまでに雪降り積む

理不尽なら理不尽を受け止めようか

 ....
おり紙を折った
なにを折ってもうまくは行かず
折り目と皺は増えるばかり
可燃ごみへ向かう手前
あと 一度だけ
翼はあっても翔べない鶴か
スーッと墜ちる飛行機か

色褪せて邑になった濃紺 ....
ご主人様を探す野良、愛に渇いてしまう野良
赤い首輪も良いけれど、首根っこを強く掴んで欲しい
目を離す隙もないほど、息苦しいくらいの視線が欲しい
でも、ご主人様は優しくて、野良がご主人様を喰 ....
瞳が何処かを巡っている
まばたきの度に新たに生まれ
暗がりに浮かぶ光の紋様
見つめては見つめては泣いている


吹雪 涙
同心円の羽の渦
ひらき ふるえ
問う

 ....
窓を開けるんだ
向かいのマンションには
規則正しく電灯がついている
屋根と受信アンテナが見える
国道沿いには
リサイクルショップの看板があり
車両の通行する音が波打つ
すべてが小 ....
繭のなかで、
せめぎあいを繰り返した罪たちは
やがて大きくなり鏡の膜を
剥いで外へ出る。
そうして姿を見たものたちを、
石へと変えて時間を縫い潰していく。



ごみ捨て場の生ゴミ ....
外の暗闇は凍てつき
東京から見える星は
得てして飛行機の軌跡であったり
人の歩みは先が見えない

部屋の明かりは暖かく
柔らかい空気に感謝をしながら
それでも脳裏に息づく痛みは
凝り固 ....
太陽が枯れ果てる時間

花が燃え尽きる時間

人の電池が切れる時間

はてしない 悠久の
儚く 束の間の

どこまでも希釈され
濃密に結晶する

必死に掬う指の隙間から零れ落ち ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕闇- 1486 106自由詩1218-2-3
詩の_ポエムの_読者様へ- komasen333自由詩2*18-2-3
トランキライザー- じおんぐ自由詩318-2-2
森ヶ丘高校- ふるる自由詩818-2-2
草稿⑦- よーかん自由詩218-2-2
AO入試- 花形新次自由詩118-2-2
明けない夜- 1486 106自由詩418-2-2
知恵おくれ- 印あかり自由詩518-2-2
出来損ないぶるうす- 吉岡ペペ ...自由詩318-2-2
都会の雪- oban1974自由詩218-1-31
あれやこれやの言い訳ばかりで_って- AB(な ...自由詩6*18-1-29
解釈してみて- 印あかり自由詩618-1-29
浮遊する椅子- Seia自由詩218-1-28
一月の川- 番田 自由詩218-1-28
暖房を何時切るか- AB(な ...自由詩218-1-28
別の幸せ- やまうち ...自由詩6*18-1-28
ひとつ_指して- 木立 悟自由詩718-1-28
運ころがし- イオン自由詩1*18-1-28
こぼれ話- ただのみ ...自由詩12*18-1-27
夜明け前- ヒヤシン ...自由詩7*18-1-27
すみれ日記_01.26- もっぷ自由詩818-1-26
足音- 服部 剛自由詩918-1-25
雪と理不尽- 吉岡ペペ ...自由詩418-1-25
ある不器用者のソネット- ただのみ ...自由詩14*18-1-24
野良- 為平 澪自由詩6*18-1-23
ひとつ_痛み- 木立 悟自由詩718-1-22
窓を開ける- 葉leaf自由詩518-1-21
しずくのこえ- あおい満 ...自由詩318-1-20
冷たさ- 鷲田自由詩718-1-20
こころの時間- ただのみ ...自由詩5*18-1-20

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