流れる血で
自分を 命を 心を
描いてみた

けれど

白いシーツに残ったのは
のたくった赤茶けた染み
いずれ黒くなり
不出来な糊のように固くなるだけ

自分も 命も 心も
き ....
地球の窓からおおきな満月をみあげ
 チューチューネズミに変身する少女。

  ハイスクールボクだったよる、
  菊子に焦がれて鬼道で殺めた。

 家にはバカ犬がいなかったため、
 空と花 ....
不安で眠れない夜がある
睡眠薬を処方通りに飲んで
朝が来るのを待つだけ
朝になれば不安の正体が分かるはずだから

不安で眠れそうにない夜を繰り返し
もうすっかり不安に慣れたと思っていた
 ....
手稲山の頂辺りに白いものが見える
――書置き 今朝早く来て行ったのだ
見つめる瞳に来るべき冬が映り込む
雲間の薄青い空
氷水に浸した剃刀をそっと置かれたみたいに
張り詰めて でもどこか 痺れ ....
自傷 と 他傷

大きく違う

してない人には
解らない

自傷が平気だって
他傷は痛いし

他傷が多いからって
自傷の痛みは解らない

自傷 と 他傷

大きく違う
 ....
県道沿いの山は粘土質だ。
いつも湿っていて、
一歩ごとに靴底へべったりと張り付く。
私は墨染みた卒塔婆を背負っては、
暗き夜に忍び歩く。
夜露は私の身体をぬらす。
ぬれながら、泥で汚れなが ....
母さんがせっかく作ったんだ食べて行け

父のひとことに逆らえず
しぶしぶ食卓についた君は
スープを一口
口に入れると
涙をこぼし
絞り出すような声で
ごめんなさい
と言った

 ....
   Ⅰ

わすれてもらへるなんて
うらやましいことです

たれの目にもふれず
こころのうちに咲き
たれに憶えてもらふこともなく
たれにわすれられることもなく
時のは ....
春の空が欲しい

ふと
そんな想いが過ぎった

だからと言って
できることはない

桜の花が好きでもない
お気に入りの季節でもない

けれど
そんな風に思ってしまって
どうに ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻


やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
 ....
熱に浮かされて
ひとりで居る間
私たちの上空を
留めていた骨が

  溶けだし
  また骨に
  戻るまでの
  湿度を保つ

鳴りだす私を/連れ戻す
架空のお前の声が聞えて
 ....
センジツライノメガフレバ
先日来の雨が降れば
煎じつつ爪ライ麦のフレーバー
赤色灯滲む父の引かれていく
センジツライノメガフレバ
先日来の雨が降りゃ
私は帰ることが出来るらしい
進む一歩 ....
よもやまよもやま
そふえみだれつ
ちのまたちのまた
ゆれつほふれつ
しゅくじょの
まつのよ
はなさきやあれ
あれさきやはれ
ないしょのおくの
もずはちまん
よもやまゆやま
あさら ....
言葉では伝えきれない想いは
どうやって表現すればいいんだろう
焦っても仕方ない
ゆっくりと考えよう
いつも同じ想いをグルグル考えているのだから
無理しない
無理する必要はない
無理に詩を ....
憧れと郷愁の感情は
対象を全く欠いたままに
どうしようもなく湧きあがり
魂の奥処に垣間開く
渦巻く宇宙の輝きの余韻
響き木霊し流れ出す

そうしてまた、

森羅万象と繋がり合う
止 ....
羽田からの帰り機内で三歳ぐらいの女の子と一緒になった
女の子が僕の隣に座ろうとしたら
若いパパが
「窓側でしょう」と言って
窓側に座らせた
若いパパは僕の隣に座るとすぐに
「うるさいですが ....
花つぶら
笑顔が揺れる

あの音が
こころを
落ちつかせ

少し肌寒い
夕暮れ

わたしは
めがねをはずし
そこに座る

遠くに見える
水色の雪の珠

ふんわり
丸 ....
私は空気にもなれない

せつなくもありません

ひとはどうして

けなし嘲笑うのでしょう

壊れたブリキのロボット

汚物扱いめだけぎょろぎょろ

私今日決めました。

風 ....
だれかの手袋が車に轢かれる季節がくるね
あと二十四歩でたどり着く家の明かりは暗いまま

金木犀散らす弱い雨に一つの傘をさす
住宅街の自販機にはまだ温かい飲み物がなくて
裏側に隠れた太陽を待ち ....
希望は絶望の始まりか
幸福は不幸の始まりなのか
でも誰だって 不幸になりたくて生まれてくるわけじゃないだろう

命あるもの必ず死は訪れる
人は死ぬために生まれてくる
問題なのは死に行きつく ....
公園で

夜のベンチで

おとこがきもちを冷ましている

仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来

おとこがきもちを冷ましている

夜のベンチで

公園で


何度みつめ ....
晴れた空に小さな雨粒が兆す
漆黒の夜に光の種が兆す
そのようにして
私は私を兆す
死せる沈黙から呟きを
倦んだ身体から歩行を
鈍い感覚に一閃の痛みを
静かな静かな夜陰の時に
涼風秘やかに空気を揺らし
懐かし憧れの未知からの訪れ
還流しながら予感に巡る

余りに忙しい社会の営み
余りに貪欲な資本の増殖
逃れ逸脱、寡黙に落ちれば
戻って ....
町のノイズか

バッハのパイプオルガンか

UFOの襲来か

割れたスピーカー音か

耳鳴りか蝉かせせらぎか

滝かドローンか


電子ビームがなにかになりたがる

だか ....
灯台回転光
遠くを見ています
見えない人に
私はここですと

夜中に見つけて下さい
灯台回転光

星たちよりも
ずっと正確
気まぐれに
流れいく事もないから

少しずつで ....
今日がその日なら
     靴はそろえて

笑い顔で笑い泣き顔で泣く人の
歯に挟まった敗者の長い髪の毛を
結びつけた中身のない御守り袋が
まだ乾かない粘土の心臓をまさぐる赤ん坊の手だ
無 ....
静寂に満ちた神聖な森の気配
その圧倒的な深い森に包まれた時
今の私たちが忘れかけていた
大切な記憶が蘇ってくる

ずっとずっと昔から
人は森と共に生きてきた
私たち一人一人はこの森に生き ....
日常の勝負師は
滑稽だろう
まるで冷たい海
非情だ

常に勝負にこだわり
負ける事を恐れ
楽しめない

勝つってなんだ
つまらない
逆に惨めになる
滑稽になる

負けに甘ん ....
夜のまぶたは
だんだんに重くなる
(誰かの優しい手で撫でられているから)
歯磨きのミントの香りもなくして
完全にこの世界が閉じられて
安らかな眠りを得るまで
安らかな死というものを
ふと ....
アルベルトは思慮深く
余計なことは口にしない
趣味の時間は饒舌になるアルベルト
心の底から楽しんで
いつでも真剣勝負に挑んでる

アルベルトは真っ黒な巻き毛
分厚い眼鏡がトレードマーク
 ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いのちを描いて- 綠春自由詩317-10-18
贋作- 秋葉竹自由詩217-10-18
不安な夜- 無限上昇 ...自由詩417-10-18
白髪の朝- ただのみ ...自由詩14*17-10-18
自傷と他傷- 綠春自由詩117-10-18
卒塔婆を背負いて山をゆく- 渡辺八畳 ...自由詩1217-10-18
ミネストローネの秋- Lucy自由詩17*17-10-13
春のスケツチ三題- 石村自由詩19*17-10-13
どうしようもなく- 坂本瞳子自由詩3*17-10-13
精飲- むぎのよ ...自由詩11*17-10-13
五月には枯れる花- 伊藤 大 ...自由詩317-10-13
願い散りそう- tem8744自由詩1*17-10-12
古墳群- tem8744自由詩3*17-10-12
無理しない- 無限上昇 ...自由詩317-10-12
中庸の歓喜- ひだかた ...自由詩1217-10-12
育メン- ホカチャ ...自由詩2*17-10-12
ウォータースノー- tem8744自由詩1*17-10-12
生きる価値- 花姫自由詩217-10-12
センチメートル- 青の群れ自由詩617-10-12
本能とでも言いますか・・・- 無限上昇 ...自由詩217-10-12
おとこがきもちを冷ましている- 吉岡ペペ ...自由詩1317-10-12
兆し- 葉leaf自由詩317-10-12
新生- ひだかた ...自由詩617-10-12
不協和音- 吉岡ペペ ...自由詩417-10-11
灯台回転光- おっぱで ...自由詩517-10-11
今日がその日なら- ただのみ ...自由詩7*17-10-11
古の森にて­- 忍野水香自由詩417-10-11
負けてしまえ- 星丘涙自由詩2*17-10-11
出航- そらの珊 ...自由詩18*17-10-10
アルベルト- 無限上昇 ...自由詩217-10-8

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