きのうの猫のぬくもりや
おとついの雨のつめたさや

ずっと前
ぼくができたてだったころ
たくさんの小さな人が
かわるがわる座ってゆく
にぎやかさや

お腹の大きな女の人のついた
深 ....
VXガスで
自称詩人を殲滅しようと考えたものの
自称詩人のために、あんな高価なガス使うなよな~
という非難の声が上がったので
そんなら名張ぶどう酒事件を見習って
ぶどう酒に農薬混ぜて飲まして ....
湯船の脇にある布団の上で換気扇から聞こえる雨音を数えて眠る
眠たい色の空が笑う
イソジンの後に飲み込むサイダーみたいな色の空だろう
アライグマが桶で手を回す
換気扇の向こうの雨音と解け合ってい ....
あたらしいのに懐かしい
うららかな春のもと、
わたしに添う目と
わたしに添う声

なつかしいのに新しい
穏やかな春のなか、
わたしを迎う目と
わたしを迎う声

めまぐるしく ....
守宮



貴族
Needless cigarette

けだるい朝日の元

進まない仕事

変わらないカレンダー

赤丸のついた給料日まで

It blows smoke

まだまだ迫るストレ ....
急に強い風が吹いて体がよろけた
そんな単純な事で自信を無くしたり

急に強い雨が降って体が濡れた
そんな些細な事で悲しくなったり

どこまでも弱くなれそうな自分を
偽るために力を込めて言 ....
一列のチューリップは
とりどりの春の音符である

そのメロディーと
昏い心臓を嵌めて歩いている私のリズムとは
どうしても
とめどなくすれ違ってしまうのである
それはひとつの水だった
ある日流れるようにわたしに注ぎ込んだ
それはひとつの風だった
吹き過ぎてなお心を揺さぶるのは


少女は春の花を摘む
長い髪を肩に垂らし何にも乱されることもなく
 ....
光りが僕の身体を切り取り地面に張り付ける
重力に引っ張られ立ち上がることはない
そこにいなさいと蟻が行進する

夕日が沈み影が消えてしまって
もうそこには僕はいない
缶蹴りの音だけは
 ....
何時だって 
哀しい雪だね

子供たちが まとわりついて
皆で固めた おしくらまんじゅう

本物の大福は 美味しすぎて
もう 食べちゃったけれど

もっと大きな 世界一の大福を  ....
年老いたガチョウが
クソを垂れ流しながら
飛び回る
失った故郷には
もう戻れないから
腐った羽がもげ落ちるまで
グルグル旋回するしかない

そんなガチョウの垂らしたクソは
クソ雨にな ....
 雲が明けたら逃げないと
 雲が明けたら逃げないと
 月が身包み溶かしてしまう
 真実の鏡 湖面に揺れて
 降るは清らに微笑みを
 容赦はしない 月明かり
 虎は吼えるほか術もなし
 ....
慈雨

八重桜

レンゲソウ
世界はいつも俺の視界の隅で何ごとかゴチャゴチャと展開している、俺はそれを自分に害が及ばない程度に―流れ弾とか、もらい事故なんかを喰らわない程度には気にかけながら、自分自身の人生を生きている、だけど .... つばめがくるから猫もくる
ひながかえればへびもくる

うまれて
くわれて
私はただそこにいる

さくらがさいてよろこんで
花がちって人は去る
おなじ木をみる私だけ
毎日そこを通る
 ....
温泉たまご並みだ

チュンしか言わない雀の喧嘩だ

スノードームだ

死の灰の乱反射だ

おしりが視線を放してくれないのは

即興画家のせいだ

占いみたいに水膨れて

ゆ ....
じいちゃん ありがとう
おなかは満たされたよ も
う幸せな、はずなのに


おなかが満たされたら 今
度は  さびしくてたまら
なくなったよ  さびしく
てたまらなくなったよ    ....
かばんの中に入っているのは
読みかけの文庫本
かばんの中に入っているのは
猫の形のボールペン
かばんの中に入っているのは
誰かにもらったネックレス
かばんの中に入っているのは
誰かにもら ....
空転する運命の輪
君はただ流れに揺られ
眠る赤子のように
指を咥え身を任せる

その先に待つ結末など
今を生きる君には関係無くて
明日を恐れ震える夜も
夢と共に朝日が溶かすよ

な ....
肉の激痛、全身を貫くなか
魂の認識、一層鮮明に
意識保ち、いずれ帰郷する
願望でもないものを見る

興奮したいから見る

忘我したいから見る

なぜ忘我したいのか

忘我は何の物真似なのか


桜を見るのが好きなのか

見ている自分が好きなのか
 ....
誰も知らない遊園地 僕のセントラル
ジェットコースターも観覧車もあるのに
営利目的でも有名になるためでもなくただ
みんなに喜んでもらいたくて作ったのに

誰も知らない遊園地 僕のセントラル
 ....
犬に祈れ
神様に祈れ
朝 ....
    空は冷たく 風を呼び
  隣家の庭木がさけんでいる
            当然
     わが家の裸木たちも
          まだまだ
      初夏は来てないと
     ....
フルサトは
星達の天から滾滾と
響きとなり湧出する

影絵となり弾む旋律たちの反復に
貫く主音の自在に伸び沈み躍る
ー音色は何処までも深く柔らかく

かつて己の属していた
界の掬われ ....
*

コメントを 受けて企画の 意図を知る

ひな祭り 昔の雛は 何処消えた

雛じゃない 姫かそれでは 図々しい

ズズズイと 甘酒じゃなく 飲むポン酒

ポン酒なら ちょっと甘 ....
冷凍フライドポテトを油で揚げる
わぁお店のみたい
美味しいね
なんだかとても評判がいい
ちょっと複雑
前にもこんなことがあったっけ
いつもは手作りするマーボー豆腐だけど
レトルトマーボー ....
晴れが続いて
数日後に
雲の日があると
安心する
四月に
雪が降ることが
当たり前になった時代から
四月に
雪が降ることが
特別だった時代に戻って
残された音楽を聴きながら
振り向かない背中を
眺めている

届かない指先なら
も ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
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