のぞみはランドセルを部屋に放りこんで食卓に走った。
お皿にのったいろんなお菓子のうち数個をポッケにつめて玄関をでた。
時間がない。塾に間に合わない。遅刻すると先生は逃げてるとか言う。逃げてはいない ....
デジタル写真の時代になり
誰もが手軽に写真を撮れるのに
誰もが自由に写真を撮れない

自撮り写真の時代になり
誰もが主役の写真を撮れるのに
誰もが主役を生きていない

写真の価値が下が ....
職場近くのケーキ屋さんが
店じまいした
前日まで通いつめてた私は
朝の仕込みがきついんですよー、と
おじさんの苦労も知っていたので
ま、それもありかな


真っ暗なガラスの向こう
 ....
風が吹いていないのに
道路沿いに植えられた背の低い植物群が
多分、何百万枚もの小さな葉を従えた
何万本もある細い枝を
台風が過ぎ去ったばかりのように
すべて同じ方向に振り上げているのだ
ま ....
水たまりに映った樹々の緑を
雀の水浴びが千路に乱すように
残された幻を爪繰れば
言葉は石のラジオ

ハリエンジュに掛けられた巣
御し難い別個の生き物として
わたしから乖離したわたしの
 ....
ああ、なんて広くて
朽ち果てた廃屋だろう
空間が贅沢すぎる
芋虫で良かった
雨もしのげる
這うのにも申し分ない
悪戯な人間の餓鬼たちに
突然つままれて
無造作にそして無慈悲に
潰され ....
絶対と僕が言うたび絶対を崩したくなる君が好きです 沢庵とミルク混ぜると恋の味テストに出すよ絶対出すよ お互いに果たせないこと知りながら強くゆびきり揺れる向日葵 古い町昔のままで残る町何処も壊れていない建物

川沿いのベンチに座り昼休み静かなままで弁当食べる

釣れることだけ考えて釣りをするただポジティブに楽しむ心

少しだけキスの湿度が残る頬恥ず ....
嫌われるって痛いなあ
やっぱり好かれたいって思う
できればみんなに
無理だからそう思う

自分からやさしくしてみる
まずはあなたに
あなたも少し柔らかくいてくれたから
うれしくなったよ ....
嵐の予感がしなくもない
稲妻が遠くはじけるから
傘をさした人々の連鎖
水たまりの中青く染まる
蜃気楼の出現により
散り散りに散り散りに
立ち消えた犬
ゆくえを眩ました

嵐の予感がし ....
足踏みをしてる時代に捨てた
醜い言葉が仕返しに来ても
白いノートで受け止めた後に
燃えるゴミだから火曜日に出そう

誰かに見られると恥ずかしくなる
大量の紙を丸め込むよりも
シュレッダー ....
バカ、
逆じゃないか!
逆じゃないか!
バカ、

ベッドで横になるおじいさん

バカ、
バカ、

音楽ぐらい好きなの聴かせろ!

ごめん!

ふわり、ふわり
XYY染色体 ....
地球上の人間たちが
全員居酒屋開いちゃって
理屈とか抜きに
どの店も繁盛していて
僕も居酒屋オープンしてるのに
誰かさんの居酒屋でアルバイトしてて
イカの入った袋を片手に
駅やら公園やら ....
亀裂が走る
磨き抜かれた造形の妙
天のエルサレムのために神が育んだ
光届かない海の深みの豊満な真珠と
人知れぬ絶海に咲きやがては
嫉妬深い女の胸を鮮血のように飾る珊瑚
その両方から彫られた ....
人びとの心に残ったきずは
まるで石壁に咲く蒲公英だ

空よりも君を好きになった
君がつむぐきれいな言葉に
なにかたいせつなことが隠されていると思った
おそらく唯一の道しるべだった
ひどく ....
   待ちに待った 水無月の
    風と光を 浴びるとき
  独り暮しの 翁はつぶやく

我が前半生は 偶然のすがたで
我が後半生は 必然のかたちで

虚無僧すがたに なっていると
好きですという声が
しみこむのは、

だれも
かれも嫌いだと
苦さがあふれた、小さなこころだから?

友となのるものが
あすのためにきょうを
やさしげに接する、小雨に ....
立て続けに何杯も
水を飲んだ 若い頃は
いつも
だがもう
そうはいかない
コーヒーを入れる時間が わたしの
呼吸の長さである
いつもの あなたのように
コーヒーメーカーは たどたどしく ....
家では子どもにキラキラネームをつけて
人と違った個性になって欲しいと
プレッシャーをかける

学校は子どもの個性に注文をつけて
人と違ったことをしないで欲しいと
プレッシャーをかける

 ....
君はジタンを{ルビ喫=の}んでいる
象牙色した指が佳い
くちびると髭の剃り跡で
わたしの視線をからめとる

君はわたしに火を点けて
ハイにしながら 微笑する
君はもひとつ紙巻き咥え
灰 ....
耳にあてた小さなスピーカー

三半規管で広がり

流れるメロディ


耳にあてた小さなスピーカー

蝸牛神経を通って

脳を揺らすリズム


日常を隔たり一本線 ....
君が落とした命の代わりに
星が美しく見える夜だった

まだ若かったのにという声を
うまく飲み込めずに私達は
胸ポケットのハンカチを湿らせ
君の唇に紅を塗ったよ

初めての化粧はどんなも ....
電動歯ブラシ
ごしごしやっては
いけません
浴室のカビ落とし
ごしごしやっては
いけません
掃除機
ごしごしやっては
いけません
でも昭和生まれは
ごしごしやらないと
やった気が ....
 美を描くノートは未だ白く、
 夜と朝の狭間でゆらゆらと揺れている。
 美の中に優しさを忍ばせて、じっと待つひと時。
 窓から望む街路灯が不規則に消えてゆく。

 淡い夢のような微睡が訪 ....
今宵は満月。
海は闇と月明かりが入り交じっていた。

人か魚か、判断の難しい女が裸を晒していた。
下半身が魚で上半身は人間。
それが反対だったら不気味だったに違いない。
髪は長くて背中まで ....
六月と聞けば
梅雨がすぐ頭に浮かぶ

梅雨と聞けば
少しだけ控え目な
紫陽花が頭に浮かぶ

雨で薄暗い梅雨
外出はせずに
窓から庭の紫陽花を眺める

雨は止んでもまた降り始める
 ....
誰にもわからないだろう
聞き取れない世界
誰にも理解して貰えない領域
雑音混じりで聞き取れないとか
どんなに格好良い音楽でも
僕には全然音楽じゃない
電話、本当は大嫌い
聞き取れないから ....
青い少年が
指をもって
噴水をみている

歌おうとして
泣いたり
描こうとして
折れたり
飛ぼうとして 揺れたり しながら

わたしたちは
このまちの
記憶として
忘れら ....
間村長さんのおすすめリスト(2654)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
のぞみの受難- ペペロ自由詩218-6-16
愛しのスナップ写真- イオン自由詩2*18-6-16
私が眠くなる理由- umineko自由詩8*18-6-16
帰路の夕景- 腰国改修自由詩3*18-6-16
桶のない井戸- ただのみ ...自由詩5*18-6-16
廃屋の王虫- 腰国改修自由詩2*18-6-16
絶対と僕が言うたび絶対を崩したくなる君が好きです- 北大路京 ...短歌218-6-12
沢庵とミルク混ぜると恋の味テストに出すよ絶対出すよ絶対出すよ- 北大路京 ...短歌218-6-12
お互いに果たせないこと知りながら強くゆびきり揺れる向日葵- 北大路京 ...短歌518-6-12
_頬- 夏川ゆう短歌118-6-12
蛍文字- 朧月自由詩118-6-9
嵐の予感- ささはら自由詩118-6-9
プリズム- ミナト ...自由詩118-6-9
パラノイア- moote自由詩218-6-9
居酒屋- moote自由詩218-6-9
亀裂- ただのみ ...自由詩5*18-6-9
惑星探索もどき- kawa自由詩218-6-9
亡_題_(x)__- 信天翁自由詩218-6-9
あの白い空に、帰るもの- 秋葉竹自由詩618-6-9
コーヒー- オイタル自由詩418-6-9
ギラギラネーム- イオン自由詩2*18-6-9
けぶりぐさ- 46U自由詩3*18-6-9
イヤフォン- 暁い夕日自由詩6*18-6-9
14歳の詩- ミナト ...自由詩118-6-9
ごしごし- ホカチャ ...自由詩2*18-6-9
欲望~詩作- ヒヤシン ...自由詩5*18-6-9
Rock_- こたきひ ...自由詩118-6-9
紫陽花の色- 夏川ゆう自由詩218-6-9
僕の世界征服宣言- TASKE自由詩118-6-9
噴水2- はるな自由詩318-6-8

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