瑠璃色
ブロッコリーマン

   瑠璃色が

微弱な電流を絶って不明になる
そのことがわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことだと思うけれど
わたしは時間について
なにもわからなくなってしまったのだ

   瑠璃色の光が

かすかな惑いを帯びて歌を歌う。
交差する水も重力に逆らわない。
 そのこともまたわたしのこころを危うくする、
 馬鹿げたことなんかではないのだ
  誰に観測されなくともわたしはここにいる
  磁石などにはかき消されるように

   瑠璃色の、空の光が

わたしたちに刺さる。
  刺さってそのとげはもう 、二度と抜けない 。
  刺さってそのとげはもう 、二度と抜けない 。
  刺さってそのとげはもう 、

   瑠璃色の、空の光を纏ったものが

ゆっくりと言葉を発しようとするように見えた
   その言葉はだれにも理解できないから、
         だれにでも理解できるのだ。
アルファベットよりも正確な模様を描いて
          正確な軌道を描いて
          正確に、

   瑠璃色の、空の光を纏ったものが、もう一度雲に隠れる。
         


自由詩 瑠璃色 Copyright ブロッコリーマン 2012-01-21 02:42:55
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