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誰も見えない丘の上で
声をだす
すっと、染みる


私しか居ない
きっと私しか生きてない


そう思って声を出す
芝生の緑の、その中の細胞まで届く


嗚呼きっと
私の手 ....
 
ふやけた雲が泳ぐ
夏色の空
ひとり膝を抱えて
鉛筆転がして
 
網戸透けて
優しい風が吹く
揺れるタオル
踊る葉っぱ
向日葵はないけれど
 
気紛れな猫も
すやすやおやす ....
てのなかにこっぷ
すこしあつでのあおい
そうだがらす
とじこめられたちいさいきほうは
えいきゅうとうどのなかのきぼう
みどりのゆめをみる

てのなかのこっぷ
やわらかでかたいえきたいの ....
走ってきたんだね
わたしに会いたくて
走ってきたんだね
夕ご飯いっしょに食べようって

あの日のように
ほほえみながら
あなたは
瞳を輝かせて
ぼくのこころに
語りかける

そ ....
日暮れて 日暮れて
ひとりきり
だあれもいない畦道で

日暮れて 日暮れて
ひぐらしの
かなしい歌を聞いていた

かなかなかなかな
どこ行った
僕のおうちはどこかしら

道をな ....
乳白色の星粒が
漆黒の夜空を横切っていた

天の川

私達はふたり
地上に横たわり
声も無く天空を見上げた

端から端まで
散らばった星たちは
たとえだれも見るものがいなくても
 ....
 
 
 
点滅

路面の平坦を胸に
ハンドルを愛撫する

わたしたちは
口をきかない

街灯シンメトリーの
寄せて返すさざ波
リズム
いとしい人
鼓動の残像は
眠りの ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
夏は
山がすこし高くなる
祖父は麦藁帽子をとって頭をかいた


わしには何もないきに
あん山ば
おまえにやっとよ


そんな話を彼女にしたら
彼女の耳の中には海があると言った
 ....
忘れられない
忘れられない夢を
見よう

東京に初雪が降りました
薔薇の朝もやが包む
音の無いクラッチ
冷えた象牙は瞳を閉じ
溜息をやがて具現します

蛍光灯
点滅で ....
じいちゃん


みかん畑の
錆びたケーブルカー
私は指で 線路をなぞりながら
山を登る

真っ赤になる手と
ひっかかる指先
山の下の
この穏やかな海で 仲間が沢山死んだ ....
夜の底から空に瞬く星を見ている。
悠久の輝きを、肌で感じた気がした。

僕の足元には暗闇しかないから、
僕は決して下をむかない。
僕の中の小さな光が、
飲み込まれてしまいそうだから。

 ....
なみだというやつは
潤んで
ぷくりと膨らんだなら
ふるえ
映えたつめたい青色をくるりと丸めて
珠の中
ちいさな
とてもちいさな
気泡が
深海魚の呼吸音をたてる
ふたつ
もうひとつ ....
僕の涙はいつか落ちるだろう
水溜まりの虹の中へ

空にかかる虹よりも
綺麗じゃないけれど
でもサイケデリックに
輝いてる

君の涙はいつか落ちるだろう
あの虹の ....
雲無しの高い青空に
ひりひりと胸の底が焦がれ
季節外れの山藤は
頭の痛くなるほど
甘い香りを振り撒いて

どこまでも高い蒼穹を見上げて
わたしの存在は拡散してゆく
伸ばした指先はほら
 ....
 縦に長い大部屋の中
に、並べられた寝台、
おおぜいの男と女が寝
ている、昏々とねむり
に落ちている、灯って
いる照明はひとつもな
く、奥まで見渡せない、
暗闇よりあかるく、薄
闇より ....
黙祷を捧げる
命が大量に羽ばたいた日々
白い鳩は真っ黒な烏に
焦げた

世界一大きな毒キノコが
街二つを飲み込んだ

雨を降らした

見たくも無い
地平線が見えただろう

 ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
見上げれば星屑が眩ゆすぎて
さすらえば闇が深すぎて
若いぼくらは歓喜で眠れなくて
そんな国があった


言葉でもなく指きりでもなく
確かめ合った
赤い木の実を食べて
甘い草の根をかじ ....
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
雨粒が空から降ってくる時
水滴達が地に落ちてくる時
故郷とさよならを交わした後の
乾かされた空しさが
すべり落ちたハンカチのように
頭の上に降ってくる

十数える間にもう地面だった
故 ....
キラキラキラ はじける光
これは涙ですか
叶わぬ恋が残したものは
夏の名残りと痛みだけ

サラサラサラ 気まぐれな風
あれは嘘ですか
ささやいた言葉が風を伝って
まだ耳元でこだまする
 ....
少しずつ
明かりが点り始めた街を
歩道橋から眺める

気ままな
散歩の途中で

緩やかなカーブを描いて
線路の上を走る電車
朝に出掛けた人達も
またこの街に
戻ってくるんだ

 ....
鳥の泣き声が
朝を告げて
あなたはあの空へと
羽ばたいていった

残された羽根は
栞ではなく
さよならを告げるための
置き手紙になった
迷ふ者は盲目
杖を与へてやれ
翳が隣家の壁に浮いて
陽が涼しい部屋を睨んでゐる

しゃぼん玉なのだ
割れろ 割れろ
紙を引き裂け 輪をなせ
泡は漂ふ
三日月の周りをゆらゆらと
心は ....
夜が土に潜る
朝が地上に発芽する
空にツルを巻き付け
昼の花を咲かせ
西の空に飴色の実を落とす
その実を私が食べる
夜がわたしに発芽する
砂に埋めた記憶が
呼吸を止めて
海水の表面張力が
零れそうになる

あなたは
なくしたものばかり
瞳にうつしたがる
今日 旅先で

梅の木から梅の実が落ちるのを見た

君もまた

あの梅の実のように誰かの手に落ちるのだろうか

僕ではない誰かの手に
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
真夜中に起き抜け
冷蔵庫のドアを開け
冷気に顔をうずめる
烏龍茶を取り出し
顔の穴から一気に流し込んだ
胸が一気に冷たくなり
体が何かを訴え始める

夢を見た?  ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
柔らかに硬く。- ぴぴぷる ...自由詩207-8-21
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■■■___さいけでりっくれいんぼう___■■■- じゃんじ ...自由詩207-8-13
焦燥感- あずみの自由詩607-8-12
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黙祷- 木屋 亞 ...自由詩2*07-8-11
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向日葵- 未有花自由詩8*07-8-8
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- 蘆琴自由詩107-8-7
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表面張力- 小川 葉自由詩507-8-6
【ジェラシー】- つむじま ...自由詩2*07-8-5
眠れない朝に_- Rin K自由詩39*07-8-5
■■■__真夜中の冷蔵庫__■■■- じゃんじ ...自由詩307-8-5

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