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月を吐け
月を吐け

王水呑みすぎ二日酔ひ
糜爛しきったのどちんこ


月を吐け
月を吐け

色白娘のおしりのやうな
まるくて大ッきな月を吐け!



 空から子猫が降っ ....
予定のない週末に
予定を入れた


 噴水を見に行く。

それで噴水を見に出かけた
ぼんやり缶コーヒー飲んだ
マラソンする人をながめた
虹が出た
ひとりぼっちだった


予定 ....
無垢なるいのちをみつめる光は
かげることのない心臓だ

だからそのいのちの影は
しずむことなく
みちるばかりで
月の亡霊のように 果てしがない海原をひっぱる

陸地の無い水平線上に ....
梢重なるアーケードにて
グリーンがスパークリング
幹は苔生すブラウニー
抹茶泡立つ粉末に
サクサク砕けざらめ糖
踏み締めてはならぬ足

酔いの帳が辺りを包み
歩く足元サクサクと
サク ....
台所の窓から見下ろす 校庭が白く染まって
摘みとった記憶まで見つけてしまいそうだ

ふとももにあたるスカートの襞 湿り気を帯びた木の匂い
犬走り 紋白蝶 遠くのポートタワービル
木漏れ日が  ....
 そこには
 斬新な空があった
 お手玉のように言葉を放りなげて
 駆け出してゆきたくなる
 そんな空があった
 
 ああわたしも
 多分飛ぶことができる
 一つの塊
 
 そうわ ....
弧を描く波打ち際で
世界の縫い目をたどる短い旅路
遠ざかる、境界を引き寄せ
空と海を縫う指先が左右に揺れる
「こっちだよ」または「バイバイ」
その境目のメトロノームが
いつかのあなた

 ....
橋はもうないのに
人は渡っていくのだった

橋の向こうには
もう誰もいないのに
それでも会いにいくのだった

いつからか
橋を渡り終えると
振り向く癖があるように
今朝

うぐいすの声をきいた

誰かが

空の窓をあけた
君の延長線上には
何があるのかと

不意に話しかけられた

恵比寿の高架下を
歩いていると

腰あたりに
大根をぶらさげた
白いランニングに
バミューダパンツを
履いた男に
 ....
橋の下に
鯨がいる。
ぬっめりとした皮膚が
ゆっくりと波うった。

大きな鯨は
泳いでいる。
きらきらと
目がひかる。
いくつもあるそれは
同じ方に
向かって流れた。


 ....
生まれた街を歩いてみた
潮風が私の髪をなびかせた
腰の曲がったおばあちゃんが
歩道を歩く



わたしはきらめく海の反射に見とれながら
その美しい波の冷たさを知っていた ....
わたしたちは 底悲しく
わらいあう
そして指をつなぎあい
小径をゆく

菫の花がそこかしこに
ふるえるように咲いている

わたしたちは 歩きながら
優しげに 言葉を交わす
でも気づ ....
これはあなたの息
匂う糊 舌で封した
透ける封筒に夕暮れ
誰もいない堤防沿いの


机の下で凍える紙
打ち捨てられた 仄暗い
空白が罫線を飲み込む
宙を踊る文字は


部屋 ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
 ....
もしかしたら
体操着にむしり付いた草色の滲み
それが好きだったのかもしれませんね

ちかくにある明かりは 忘れがちですが いつもあぶないのです
ぐんぐん伸びた背たけ
そういえば電球 ....
つきあって一周年の記念に
バラを一輪もらった

花が欲しくて欲しくて
あなたから贈られたくて
せがんで だだをこねて
やっと初めて貰った一輪

二周年には二輪ねって言われて
はしゃい ....
ピアノを弾いてよ
僕の 僕だけのために
君の細い指が白と黒の鍵盤を行き来する
その姿を眺めていたい

ピアノを弾いてよ
僕の 僕だけのために
君の細い指が紡ぐ
愛の賛歌を聴いていた ....
たいせつな人の変化は
すべての流れにかかわっていく
血と肉を分けあった間柄では なお

かつての激流に心臓がなる

渦に飲まれまいと足を踏んばり
固く固く握りしめて
開くことのなかった ....
光る波が
微細な振動を伝えて
共鳴する和音が
朦朧とした調和に導く
覚めてゆく鼓動
光る波が
見渡す限りの一面に反響して
どこか遠くで死んだ音が
今ここで終わり
どこか遠くで生まれた ....
毛糸の束が絨毯の上を転がり、橙色の線を引いた。
日当たりの良いマンションの一室で彼女は編み物を続けている。僕は息苦しさに耐えかねて仕事に出た。枯枝を通った光がコンクリートの上でやわらかく揺れていた。 ....
虹を見ていた
空に放物線を描く光の帯を
虹を見ていた
あの日君と眺めた七色の輝きを
虹を見ていた
ただ黙って見ていた
思い出は今も胸に消えない懐かしい橋をかける

あの日僕らは雨上がり ....
冬の白い陽射しに かすかに 力が込められた

木の葉を透かした光
春の芽吹きを予感させる 柔らかな緑が届く

晴れ渡った朝 昨夜までの厳しい氷風は 
少しだけいねむりをしている

人々 ....
白い大きなシャツを着た
無邪気な少女が
駅前のロータリーに
集う鳩の中心で
詩の朗読をはじめた

僕も鳩に交じって
道路にダンボールを敷いて
排気ガスを吸いながら
彼女の言葉を聞いた ....
正気を失いながら、それでも
わたしたちは、生まれてしまうのだろう
何度も、何度も、
そしてほんとうは
一度だって、死んだことはなかったのだと
臨終のそのときに、知るのだろう



  ....
はじめて車に乗った日 
すでに僕は30を過ぎていた 

はじめて車に乗った日 
先月25になったばかりで 
自ら世を去った君のことが 
頭から離れなかった 

はじめて車に乗った日 
 ....
1.「ナオタへ」

{引用=すこやかなよるに
知らないこと を
ふたりで 机にならべた
フライ返しで
ナオタは
ひとつずつ
ひっくり返した
ナオタは
ゆびがやわらかくて ....
目の前に一杯のブラックコーヒー

この暗黒の世界には

いろんな形の銀河やら

ブラックホールやらがひしめいていて

地球みたいな星もあったりする

そこには恐竜とかにんげんみたい ....
「お前のココアで母さんが火傷したよ」
見知らぬ家人は、さう言ひ放った。
「昨晩、お前の飲み残したココアを片付けようとして、母さんは火傷したんだぞ。それで救急車を呼んだんだ」
「えっ? 一一九番し ....
言葉を探しながら
言葉を飾りながら
紡いでいくやりとりで
君を近くに思ったりしている

優しさはわかっていて
スキだという気持ちも
隠そうと思わないけれど
本当の君はどこ ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3660)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月を吐け- 三州生桑自由詩4*08-2-26
予定のない週末- ふぁんバ ...自由詩11*08-2-25
心臓- こしごえ自由詩6*08-2-25
吠える針葉樹林- 木屋 亞 ...自由詩2*08-2-25
白い記憶- かや自由詩5*08-2-24
空のあおさに- 伊那 果自由詩3*08-2-24
いつも波よせて、僕は- たりぽん ...自由詩808-2-23
- 小川 葉自由詩808-2-23
どこかで誰かが- yo-yo自由詩8*08-2-22
大根- ニカコイ自由詩9*08-2-22
夜の海- 亜樹自由詩308-2-21
海辺の街- ロリータ ...自由詩208-2-21
菫の小径- 塔野夏子自由詩9*08-2-21
時計の無い街- 及川三貴自由詩508-2-20
胎動- soft_machine自由詩16*08-2-20
らいこう22(地動説)- れつら自由詩708-2-20
ドライフラワー- sekka自由詩2*08-2-19
ピアノを弾いてよ- はるこ自由詩708-2-19
手がある- ましろ自由詩6*08-2-19
交感- 大覚アキ ...自由詩208-2-19
僕の子羊- 雨傘自由詩3*08-2-19
虹を見ていた- 未有花自由詩17*08-2-18
白い陽射し- いねむり ...自由詩208-2-17
東京ROTARY- ニカコイ自由詩10*08-2-16
さしすせそ、- 望月 ゆ ...自由詩38*08-2-16
オリオンの唄_〜_亡き友への_requiem_〜_- 服部 剛自由詩5*08-2-16
方舟- はな 自由詩1708-2-15
ブラックコーヒー- fomalhaut自由詩308-2-15
ココア- 三州生桑自由詩208-2-15
ブラックライト- よしおか ...自由詩3*08-2-15

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