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あさがきつづけている
まどのうちがわにひびきだす
こなたかなたのかげほうし

まったきへいげんに
たつものなどない
よこたわるかぞえうたのこえは
おびえるでもわらうでもなく

ゆうぎ ....
あのリゲルに真っ白な息を吐き
プロキオンとシリウスの間を
天の川に乗ってベテルギウスへ


陽の光を反射して
深い闇を照らしていて
暗いこの場所でも
僕らがけして深みに嵌らないよう
 ....
俺は苦労しらずの土踏まず
おびえる膝をせせら笑い
きしんだ背中をほっぽって
茶っこい爪を嫌悪する

水平線に映した夢あきらめ
風すさぶ砂浜の現実に逃げ込んだ
きっと悲しい父の瞳
振 ....
四角い鳥かごの小鳥を
人差し指という小枝へ導く

みなみは細く圧迫される指を
目線まで上げて
「この部屋も 鳥かごみたいね」と言う
秋とは名ばかりのあやふやな風が吹き込む
窓辺に吊るした ....
考えが考えになる前の
弱くふわりとした場所の
まるい{ルビ柔毛=にこげ}に浮かぶまぶしさ
手のひらにのる
手のひらを吸う


ふたつに分かれた音のひとつが
もうひとつの背を ....
いちまいにまいと
うすい花びらを放ちながら
わたしたち
星になりましたね

あなたに教わった
カタカナの星の名前は
異国を旅するようでさみしいです

星のように
輝くことはできない ....
遠く透けた青の先に
星が瞬いたように見えた

メトロノームと馬車馬を
足して割ったかのように
徐々に朽ちて行く時の片隅

枯れる事も出来ないまま
街路樹はやがて眠る
安らかでさえない ....
声というのは
ふるえです
静かな水面に
小石を一つ
落としたような

円く広がる
その道のりで
小さくか細く
なりはしても
どこまでもどこまでも
同心円状に続いていく
とてもタ ....
まどろみながら
僕が見失っていたのは帰る場所だった
それとも
もしかしたら行き先だったかもしれない

目に見えるものの手触りを確かめて
それをどう思えばいいのかを確かめていた
孤独な色だ ....
文字盤が語る夕暮れ
霞む残照秒針は静かに進捗
わたしの心もこれに添う
昔々、神様は水瓶に時間をたっぷりと注ぎ淹れた。
止めどない亜空は今や豊饒たる永遠に満たされている。
境たる水面は人知らぬ神秘の相を映しながらたゆむことなく静かに揺らめく。
この眼に映る空は澄み切 ....
秋めいた頃
あの丘の上に
古城があったような気がします

前に見たことあるような
なつかしい
古城があったような気がします

それから何日か経って
私の心に古城が建ちました

前 ....
雨の庭で 虹色の鳥を見たの

わたしは パンを取り出した

瞳は おおきく まあるくなり

翼を ぱたぱた させました



デニッシュパンも あるわよ

ちいさく ちぎっ ....
枕の下
転がるあなたは
どこへ行くの
過ぎ行く街の
真夜中の言葉
つないでも
意味にならない
枕を裏返す
わたしの番
枕の下
転がるわたしは
どこへ行くの
あなた答えない
わ ....
歩道に腰掛けて、{ルビ端=はじ}の方の草をむしり
少し冷えた冬を探すような

三年目のひとり暮らし

宇宙は大分離れて見えるが意外と近い物だと
そう知っている
手を伸ばせば触れられる
 ....
なぜだろう あなたが
ふり向く瞬間が わかる
どうしてだろう あなたが
求めたものが ここにある
  なぜだろう 私が
  凍らせた言葉を 知っていて
  たやすくそれを 解きほぐしてゆく ....
さみしい犬が
鳴いている
夜が忘れられて
やかんが沸く
鯨は吠える
イヌイットの
ソリに引かれて
作られては
壊される
道が未知となり
わかっている
朝帰り ....
*
窓辺に置いた椅子の背のあたりから
沈黙が広がっていく
雨の予感がゆるやかに部屋を満たし
そしてひとつの声がおわった

山腹の地下駅は深いトンネルの底にある
プラットフォームに降り立つ ....
暗い夜

湖のほとりに立つと

水面は青く光っていた

僕は湖にゆっくりと入り

深く潜って行った

底がまるで見えない海溝のよう



気がつくと僕はマグマの前に来ていた ....
落葉がそぞろに風にふかれ
雲は青く高い空をゆく

うらの{ルビ小径=こみち}の縁石に腰をかけて
杉といっしょにゆれている

夏の{ルビ遺言=いごん}は朽ちることなく
静かに実 ....
珈琲さへ飲まなければ失恋しなかった

珈琲さへ飲まなければ指は無くならなかった

珈琲さへ飲まなければ妻を刺さずにすんだ

珈琲さへ飲まなければ


珈琲さへ飲まなければぐっすりと眠 ....
パサリと乾いた音がした



遠くに何かが有るのだろうが
僕にはそれが何なのかは見えない
夜中の公園のような気もするし
昼間のようなな気もする
それは随分と昔に見たような
初めて見る ....
不器用な自分という役を 
脱ぎ棄てたくなった夜 
無人のバス停のベンチに 
重い腰を下ろし 
虚ろな瞳を見上げると 

( お気軽に ) 

壊れた電光看板の 
止まったままの赤文字 ....
八月はしづかに
葉先からくれないに燃え
白い節くれだった骨になる
そのつつましさの中に
芽吹こうとする強い意志を隠しもっている
漂流する鳥たちは
わずかの間のよすがを求め
自らの骨のゆめ ....
冬、夜の霧雨
ダンボール屑が散らばる
指先でつまめばいともたやすく引き裂かれる

ダンボール屑の前には公園
入口で何度も何度もバイクのキーを回し続ける青年
横には彼女らしき女性が ....
完全な中庸などないと知った日に
校舎の壁は夕日に照らされ
赤々と美しかった

{引用=あの日
誰かが言った
「さよなら」に
返事をしてしまった
僕がきっと馬鹿だったのだ}

泥に被 ....
出だしのことばにつまったままの僕に
アルフレッドの声が聞こえてきた


     日常を越えられない世界で
     はいずり廻る者達のための
     優しい歌が好き
     この世 ....
誰かが言った
「世界は蜜でみたされる」

私は夢見た
「世界がレモン水に沈んでる」

世界は今
一体何で満たされているの?

私は蜜より レモン水の方がいい
満たされるよりも
沈 ....
ひとつひとつは とても小さな
出会いだったり さよならだったり
やさしかったり 冷たかったり
忘れていく 揺らいでいく

確かめるすべもなく
流れていく 壊れていく
それがとてもゆるやか ....
秋、
そのつぎの
ひめくり

菱形がつらなって
つかめない
光のドロップ

ひらきっぱなしの
本の表面に
ゆらめいて


今が
かたむいてゆく
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音叉- 月見里司自由詩507-9-22
コスモス- 自由詩207-9-22
土踏まずの唄- いたずら ...自由詩107-9-21
小鳥の巣- 千月 話 ...自由詩8*07-9-21
日々と手のひら- 木立 悟自由詩407-9-21
コスモス- yo-yo自由詩8*07-9-21
連れてってくれ- 松本 卓 ...自由詩507-9-21
ふるえ- 亜樹自由詩207-9-20
光線- チグトセ自由詩11*07-9-20
金時計- 長谷川智 ...自由詩6*07-9-20
水瓶- 白川水自由詩107-9-20
古城- 未有花自由詩11*07-9-19
虹色の鳥_〜雨の日たのし〜- 和泉蘆花自由詩207-9-19
寝台車- 小川 葉自由詩207-9-18
スザンヌの言い訳- フクロネ ...自由詩4*07-9-18
蝶の時間花の時間- 西尾自由詩907-9-18
細胞- 小川 葉自由詩6*07-9-17
- カワグチ ...自由詩507-9-16
森の中に埋もれる_|_Burried_in_the_fore ...- AREA51自由詩207-9-16
きもの- こしごえ自由詩18*07-9-15
珈琲- 三州生桑自由詩5*07-9-15
淡き明日に月が昇りて- プル式自由詩3*07-9-15
夜空のバス_- 服部 剛自由詩207-9-14
螺旋- ワタナベ自由詩2007-9-14
冬、夜、消失- 宮市菜央自由詩3*07-9-14
赤い校舎にさよならと- 亜樹自由詩107-9-13
フラグメンツ・昨夜の歌- AB(な ...自由詩407-9-13
世界を満たすもの- 明楽自由詩707-9-13
さよなら遺跡- umineko自由詩6*07-9-13
午後二時- 美砂自由詩8*07-9-12

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