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あの時
何を見ていたのか
白い紙の皮膚の上を
一度だけすれ違う
その時の
微風 に
時間が揺らぐのを

万年筆の
筆跡を見ていると
それは
痕跡のように
美しい
ブルーの濃淡 ....
春になったばかりの頃
白い帽子を追いかけて
春風の中を駆けて行った

草原の若い草からは
真新しい緑の匂い
南の方からは
温かい日差しがさして来る
空が青くて
眩しくて見れない

 ....
降り出しそうだね、
憂鬱な天気
街路に突いた雨傘を回す
時計の針を進めるみたいに

動かない地下鉄
交通渋滞
退屈を横目にコマ送りのザジが駆けていく
帰り道に嘘の矢印を置いて

迷 ....
窓のまんなか闇がひらけて
ふとんが羽根を破き大天使になる
最悪な現状でもどうせ寝るなら良い夢を
どうせ飛ぶならどこまでも遠くがいいんだ
海が見たい
海が見たい
海が見たいんだよ
波打ち際 ....
白いのかもしれない全部






ざらざらしている、
ソプラノ歌手の不安だ、工場の煙突から湧き出る、
砂を噛んだ黄色い音が、中空で消滅していく、
私の陰は深緑、ウ ....
ひんやりと湿った手すりをしっかりと掴む

そうして私の体温が奪われていく________


違う、そうじゃない

私達は体温をわかちあっている

そうしてあなたの温もりを紡ぐ

 ....
ごぜん 花壇のぬくもりに わずかながらの 休まりがあった
かわききった 午前の空気のなかで つちをほりかえすとき
なんの前触れもなく かだんわきにうわったさるすべりに
とつぜん頭の中を炸裂す ....
 
調律が合わなくて
ピアノが港を発ってゆく

小さな港で
すばらしい音楽を奏でていた
そんなピアノが

指先から音がした
触れてはいけなかった
白と黒の鍵盤に
わたしの小さな罪 ....
鏡のふちに
霜が降りている
唇のはしが腫れはじめ
痛みがやむころに
枝先から影が落ちる
おもむろに声をあげようとして
言葉にならなかった音の破片が
ガラスを震わせる
あなたが
どこか ....
昨日が、夜の中で解体されていく



肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る



わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
 ....
ぬるい風がおびきよせるわたしたちの蜂
甘い匂いのする夏の終わり
なにもかもが蒼くて
中心の一片だけが白く冷め
わたしたちが目指す蜜

羽音はまだ遠いというのに
わたしたちは耳をふさいでう ....
誰も知らない人が隣に住んでいる
もう十日になる、声を聞かないし聞こうとも、しない
私は猫を裏返しにしながら、誰か、がいない遠くのことを思う
もう、春だ
冬はかたちになってしまうから、駄目だ
 ....
なんで千切れていたのかな
あのバス停には、蝉のからだがおちてた
きっと、
もう何回も死んだのだとおもう

されるがままになっている時は、
「どうかあなたに触れさせて」と手を伸ばしてる気持ち ....
くらくて せまい 箱の中です

(遠くで雨がさめざめと泣いている近くで雷が


わたしは閉ざされた内側しかしらないから
それは怖いものとも思わなかったけれど

日がな一日膨らませた ....
{引用=


   生きていることの意味を問いなが
   ら、生きそして死んでゆく。それ
   が解らないまま、ある朝のベッド
   のなかで、遠くで船出する警笛を
   きく夜に。
 ....
{引用=

春、
花々の精気が既に雪の下で匂やかだ、やわらかく傾斜する日差しはまるく、
やがてくる命の現れを優しく促しています、この真昼の自然の営みが私の
声を滑らかにする、わたしの身体もま ....
あなたがそばにいるだけで
まわりが海に変わる
ほんの少しだけ夜のような
ほんの少しだけミステリアスな海
このまま小さな魚になって
あなたのまわりを漂っていたい


あなたは私の梢を揺ら ....
{引用=

ぼくたちの鳥は、預けられたまま
誰もいない部屋の
つめたい鳥かごのなかで
ひくい声でうたっている
透明なガラス瓶と花
傾いたテーブルは沈黙で伴奏し
薄いカーテンから秋の日が ....
始めに朝があった
僕たちは扉を開けて
靴音鳴らして別れてった



「自分に自信がある男程SEXが下手なんだよね、何故か分かる?努力しなくても良いから。自分に卑屈な男の子の方が自分に ....
{引用=彷徨うお前のたましいからもしも右手が差し出されるのならば、}

泣いたり笑ったり
他愛無い言葉を交わしたり
時に交わってみたり
逆立ちしてみたり
泣いたり
笑った(ふり)を
し ....
「わたしたちのテーブル
なめらかなはだかの木目
そこに並べられた食器、グラスたち
ずっと交わらない視線」
隣で私のくわえる煙草を指して――
「浄化された石、」それは
不在の表層に羽根を生む ....
造反は薬を慣性的に

言う
言ったのはそれとは
思っていない

    固められた草原
    手のひらの中に
    苦しい筈の空は
    合成された友と

こうやって傾い ....
背後を誰かが
通り過ぎ

夜の雲が
後悔を連れ出して
月の光に流される


僕は

ただじっと見つめるだけで

通り過ぎる破片を
見送ります


 ....
許される蛹に樹は満ちて
もう何年も蝶を見ていない
枝を流れる蛾の骸
葉には卵も幼虫もない


ただ在るだけの糊しろの日々
いつも声と指ばかり見て
そのほかのあなたを ....
――ほら、森がざわめいているよ、
  静かに、静かに

最初、の
一滴が
少年の上気した頬に落ちる


 (それから)


飛び立つ鳥の羽や
腐葉土の上に打ち捨てられた生物の死 ....
髪を肩の上で切った
さらさらと春の風に遊ぶように
前髪はまゆの5ミリ上
広い空が見えるように


あらゆるものが芽吹き始める
一週間で空の色は変わっている
恋に似た気持ちを
だれかに ....
いつも急かされていた
一日の終わり
夕陽が赤く、夢色に輝く瞬間を
見逃すまいと思って

十二月の太陽はとても気が早くて
僕はいつも置いていかれた
その瞬間に間に合いたくて
僕はいつもせ ....
一呼吸置く、世界だったり


待ち人は来なくとも
息は吐けます
卵の丸みを写してみた紙には
吸い込まれそうな白さはどこにもないのです

変容のない毎日です
僕らは生まれていますでしょ ....
ほろりと私が手のひらを開くと
ふわりと私の手のひらに
乗せられるものがある

それは夕暮れの太陽の熱のように
網戸越しの風に靡くカーテンのように
何気なくふとする感触で

手のひらを眺 ....
  明日 でかけよう
  あの人の街へ
  もう冬が終わるからでなく
  もう春が来るからでもなく
 心揺さぶるものにしたがい
  わずかな荷物で乗り込もう
  鳥の名前の列車
  舞い ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3659)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
万年筆- フクスケ自由詩209-3-19
- 未有花自由詩16*09-3-11
雨傘- jin自由詩309-3-9
離人海岸- 北街かな自由詩409-3-5
赤い砂漠- 手乗川文 ...自由詩6*09-3-4
ひんやりと湿った手すりを- 瑠王自由詩2*09-3-3
おとのないばくはつ- えりくさ ...自由詩3*09-3-2
航海- 小川 葉自由詩1009-2-28
(無題)- キキ自由詩709-2-26
リ/バース- 望月 ゆ ...自由詩31*09-2-25
(無題)- キキ自由詩409-2-23
隣人- 霜天自由詩609-2-21
宿題- 藤坂萌子自由詩709-2-21
初潮- こだま千 ...自由詩509-2-18
断章- るか自由詩3*09-2-18
春、- るか自由詩4*09-2-17
イマジネーション- 未有花自由詩25*09-2-17
オルゴール- るか自由詩7*09-2-17
革命前夜- 手乗川文 ...自由詩16*09-2-16
sonorité- aidanico自由詩709-2-16
水槽- アングラ ...自由詩209-2-16
苦言を前にして- 井岡護自由詩1*09-2-15
月と虫- 北星三天自由詩1*09-2-14
夜盗夜- 木立 悟自由詩509-2-12
あまつつみ- 鈴沖 雄 ...自由詩409-2-10
異形の季節- はなびー ...自由詩409-2-8
幸福- 五十里  ...自由詩209-2-7
御覧のように- 霜天自由詩509-2-4
例えば- 松本 涼自由詩409-2-3
鳥の便り- 西尾自由詩409-2-3

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