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全身が混線しようと企んで逃がしてしまう唯一の鳥

{引用=
コードの
うねりを
生き物かと
おもった
先端に
触れそうなつまさき
電気が
必要

わたしはいつも
夏になり ....
 
 
 
反りかえる女の
虹を
抱きとめられず
壁の向こうに流れる水を聞いている
 
恥骨の痛みはもう
ない
 
あの日も笑い転げていた
河原に無数にある小石を理由なく選んで ....
わたしの 目が 
みたいもの 
しんじて あげられなかった
ここには 春ばかり 
うつりこんで
いつも そう
青くこわばって
折れそうなまま
目覚めて しまう
入 ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽

 (母は海に還ったのだ

街が
たわ ....
春はたまごの眠り
たまごの中でまどろみながら
イースターエッグの夢を見ている

{ルビ復活祭=イースター}の朝が来たら
ウサギが隠したたまごを
子どもたちが探しに行くよ

春になったら ....
雨を切る
水面のふたえの眼差しを
かたちとどめるまで震わせる
水上に口寄せる雲のとうげ
向こうは見えず雨惑い
みなもとに降る縦糸の舟が
あまさず小道を払いおとし
南の淵から流れる北へ
 ....
青い空を白い雲が流れて行く
さらさらと水の流れる音がする

地上から隔絶された空の楽園
ここには僕以外誰もいない
静寂と孤独だけが僕の友達

ささやかに続く平穏な日々に満足していた
あ ....
 
 
空港は閉鎖された
矩形の朽ちた滑走路に 
靴が片方だけ残されている
繰り返される少年たちの空想は 
くぐもった口約束となる
草の葉でくすり指を切ったまま
下り坂を駆けおりる
 ....
急かすほどに緩まる手綱を
持て余しながら
黒目がちに揺らめく人々の波を掻いて
少女は
遠く、海を目指した





蹴り飛ばす買い物袋から、無精卵が弾け飛んで
方々 ....
ある日

少年は少女に
プロポーズした

少女は
照れながら
コクリとうなずいた

少年は困ってしまった
勇気を出して言ってはみたものの

けっこんするにはどうしたらいいの?
 ....
   Ⅰ

ちらちらと粉雪が舞うなか
高らかにラッパの音が鳴り響く
あれは祝福の合図か
それとも最後の審判への警告か

澄んだ空に鳴り響く清らかな音に
私は身も心も洗われて行くような気 ....
よくなっていくものとして
すべての流れがあるのでした
散って昇って
咲いた花
ゆるしてくれなくても
いいの
それはもう
いいの


ひとの、
肩の軽やかさなんて
知らないま ....
{引用=存在とは他なるものーー存在するとは別の仕方でーーというénoncé 言表は、存在と無を隔てる差異のそのまた彼方なる差異を言表しているはずだからだ。存在とは他なるもの .... {引用=存在を排斥しようと努める否定性も、存在を排斥した途端、存在のうちに没してしまう。空虚がうがたれるや否や、il y aの無言の呟き、あるの匿名の呟きがこの空虚を塞ぐ。喩えて言うなら、たったいま死 .... 君は歌う
恋をしたと歌う
恋は罠そして穴

青春の瓦斯が立ち込める部屋で
起こる小さな火花
乱雑な部屋に引火して
ちいさな私は燃え上がる
なにもかもが恋に焦がれていく

恋の炎がい ....
私の街には雪は積もらない
降ってもすぐに溶けて消えてしまうの
私の願いはたったひとつ
一度でいいから一面の雪景色を見てみたい

朝起きて窓を開けたら
世界は白一色に覆われているの
隣の屋 ....
あのひとは青葉だと思います。
風に揺られ時には風にも乗りそれはとてもとても果てしない場所で
息吹きをわたのところへ届けてくれるのです。
無数の冷たい水色の光りは瞳の裏をすり抜け心底へとゆっくり降 ....
太陽が帆をあげて
シャツの内側の漁港を照らした

さえぎる言葉のない純粋な心臓を
切り裂くように 糸を縫うように 流れる光
家々の屋根が風に吹き飛ばされ
海辺のように 透き通る空に 舞 ....
(まっかだね。
(もえているんだよ。
(うまれたんだね。
(まっかだね。
(ないているんだよ。
(ないているんだね。
(まっかだよ。
(そうさ。うまれたんだよ。

 その ....
春、一斉に花びらひらいて
みんな
死んだ冬のこと
忘れてた

あたしを殊更に
どうかさびしく
絶えずその
可愛いつむじの辺りを
くるくると廻っている
 ....
電信柱の
路地を抜けて
懐かしい唄は右手に

選べないからだのまま
どこまでゆこうか
どこまでゆこうか


手を振っていた
知らない帰りみち

知らないあたしたちは
 ....
まわるる
よるわる

干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった

膨張している



収縮の二十日間

回転中
カレンダーの日付を ....


君の眼の内容に鉱脈が続く。僕は君の眼の地軸が太いことを君に隠してきた。君には幻覚を売る権利がある。そして眼の先端を選ぶ権利も。僕には君の血の流れる音がまぶしすぎて、脂肪の宛先を忘れてしまう。 ....


静かな糸で縛られたふたつの命。命が影のように伸びていくといつか人間にぶつかる。初めまして、僕らこんなに遠かったんだね。お互い嫌いなほうの手で握手しよう。服さえあれば知らない街でもさかのぼって ....
手のひらや帽子に降りそそぐ
願われることのない星の色
杯ひとつに痛む片腕
夜を渡し 夜をこぼす


蛾と蝶のはざまの飾り
またたいてまたたいて夜となり
さらにまたたき
 ....
詩情は朽ち木のように
川を裁断し
それを橋と呼んで
水を渡る
わたしたちの足は
いつまでも渇いたまま


濡れた手のひらのうえ
小さな風車が幾つも咲いて
わたしたちの語彙は
かな ....
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ....
ウルトラマリン。ここは深い海だ。部屋に積まれた延滞のDVD。小さな囲いをつくってきみと1000年間ねむってる。名前も忘れられた古生代のさかなみたいに。だれもたずねてこなかった。枯れた窓 .... 雲には雲の消長あれど
もとよりその場に出でくるものにて
専らおのれより動くことなし
ゆえにいま雲の目の前を動きゆくは雲のゆくにあらずして
空のゆくなり

{ルビ陸板=プレート}上に我らと我 ....
世界を征服した、孤独な高い塔の上から 
広い地上を見下ろすより 
たった数人で集う、ひとつの場所を 
素朴な{ルビ日向=ひなた}でみたしたい 

「私は正しい人である」 
と胸を張るより  ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3661)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八月にあつまる- 佐藤真夏自由詩3*12-4-16
骨抜きの波- 動坂昇自由詩612-4-8
日々- ねことら自由詩912-4-1
発端- 壮佑自由詩36*12-3-16
春はたまごの眠り- 未有花自由詩18+*12-3-2
雨を切る- 理来自由詩14*12-2-4
空中庭園- 未有花自由詩17*12-2-3
空港の靴- たもつ自由詩412-1-25
クロール- 山中 烏 ...自由詩2*12-1-19
求婚- 村上 和自由詩512-1-13
天使- 未有花自由詩19*12-1-5
昇華- あぐり自由詩612-1-4
II_Autrement_qu'être_ou_ ...- イリヤ自由詩311-12-23
I_Autrement_qu'être_ou_a ...- イリヤ自由詩4*11-12-22
恋と愛、なにが違うの?- 木屋 亞 ...自由詩5*11-12-8
スノードームに願いを- 未有花自由詩13*11-12-5
青葉- マーブル自由詩111-12-2
風の生まれる- 古代 透自由詩5*11-11-12
はるびるさ- Lily Philia自由詩511-11-6
アダージョ- Lily Philia自由詩811-11-3
堤防と- Lily Philia自由詩311-11-2
転景/ふゆ- 塩崎みあ ...自由詩8*11-10-30
探索- 葉leaf自由詩5*11-10-16
探索- 葉leaf自由詩5*11-10-16
夜と振子- 木立 悟自由詩511-10-10
けつえき- 雛鳥むく自由詩811-10-5
彼岸花- 未有花自由詩20*11-10-3
アナザードライブ- ねことら自由詩811-9-19
望景- 「ま」の ...自由詩4*11-9-17
天の声_- 服部 剛自由詩511-9-15

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