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血、が、
腹の上にこぼれてとどまる
暗い おまえの血 月がこぼした おまえの血

おまえは笑っている
自分からこぼれ出た色の美しさに
おまえは目を見張る

血、は、
 ....
思い出す
ロンドンの路上に描かれた
誰も訪れたことのない大聖堂
クレヨンのドアを開ければ
鳴った1ポンドの音

思い出す
場末の映画館を探して
路地を何度も曲がり続け
が、結局たどり ....
熱を帯びていく
赤い唇に似た花びらが体に落ちる
落ちていくのは花びらか
白いあなたの体か
波がうねるように

ねむり閉じられた視線をつなぐあなたの扉
漆黒の瞳が中に閉じ込められ
わたし ....
ぱちぱちと
両目ウインク。

一級障害者になる
なんて
予測もつかず。

みち
ただ
生まれたままを
そのまんま
すくすく
生きてきて。

やあ
やあ
思いっきり
拘 ....
  笑い
                  2001/05/20
                 (現代詩フォーラム既出)

一人遊びの友は静かにほほえむ
彼の目にも明るい影が白く光り
 ....
  緑色した物干し竿がある
  律儀に並んだ洗濯物がある
  真っ白いシャツの清潔な香りがある
  どこかのだれかの朝の庭で
  どこかのだれかが伸びをしている



  あた ....
だれの庭から 伸びたのだろう
高くそびえる 木の尖端が
青空に 突き刺さっている
その破れから ふりそそぐものに
妖精が蠅のように たかっている
平日の午後の淡くうすらいだ日差しは
ここ植物公園の順路にも平等に降りそそいでいる
ダッフルコートを着たタイピストが古びたベンチで
自分宛ての手紙を子細らしく開いている

吐息のような西風が広 ....
透明と漆黒の間
無限階調の青い温度を
滑らかにはばたく
マンタ
重力は知らない
裏返り、途絶えてゆく
浮力の哀しみだけを
白い腹に秘めて

辿りついた系譜は
争い合う知識ではなく
 ....
森を歩く
一人きりで
冬の森を
霧雨の中を

凍える手は
いばらをつかみ
血が流れる
痛みを胸に

胸の痛みは
置いてきたもの
馬鹿から始まり
今は世界
 ....
  どこにあるのか
  詩はどこにあるのか
  死にかけの好々爺の曲がった背中か
  とんでもない家のとんでもない場所に
  落っこちた林檎の実の中?
  詩はどこにあるのか

 ....
遠い昔に
私は生まれなかったけれど
言葉によって
その過去に行くことができる
言葉以上のものを見ることもできる

遥か未来に
私は生きることはできないけれど
言葉によって
その時の先 ....
私の中の
ちいさな夜たちは
はぎれを縫いつけた様に集まって
窓に映っている
それを眺めている



しめったガラスの向こう
いつ決壊してもおかしくない
時が止まったかのように
 ....
ひとひら手のひらに舞い落ちる雪
触れたら溶けて消えるはかない命

かたくなな君の心を溶かすために
僕は幾夜も眠れぬ夜を過ごした
その冷たいまなざしはまるで雪姫
誰も愛することはない

 ....
向こうからすげえでかいものが歩いて来やがった

そのすげえでかいものが
どう見たって
図書館だ

ツタの生えた陰気くさい外壁
入り口はまあまあきれいだ
ずらっと並んだ棚には本がぎっしり ....
先生、誰も来ない放課後です

理科室は薬品の匂い
閉められた
暗幕の心地良い温度

埃が泳いでいきます
気だるい午後です、先生

魚になるにはどうしたらいいですか

答えの出ない ....
傷負いの翼が空を掴む
歪な円を描きながら
しがみつくように飛んでいる

鳥が自分の真上を通る
降ってきた水滴
鳥の血、静かなぬくもりを持って

空には鳥がいた
これから死ぬであろうに ....
わたしは詩のなかで
一本の木になることができる
地に根を張り
そこにい続けることができる
少女が来て
本を読んで
少女は帰ってゆく

わたしは詩のなかで
そらをとぶことができる
高 ....
セブンスター


今夜はもう
誰の書いた詩も読みたくはないんだ


ピース


おれ自身が書いた詩さえも
読む気がしない
これって
どうかしてるかもしれないな


セブ ....
女の身体でいいと思うところは
俺の墓標を立ててくれそうなところだ

胸があるとかないとか
やわらかいとかかたいとか
匂いがいいとか悪いとか
産めるとか産めないとか
俺にとっては関係ない
 ....
夜になりきれない
うすむらさきの空

段々模様の
やさしい音色

坂道を
駆け足でころがる夕日

向かいには海
やがて落ちると
明日のために蒸発していく

町外れの工場から沸 ....
白藤の棚にそよぐ 薄紫の風に
邸(やしき)じゅう、色めきたつ菫(すみれ)たち

草葉の緑に、ふるえる白いドレスの君。
房を垂らした大きな帽子から、ほんの少し
零れる笑みと恥じらいを覗かせて
 ....
目覚めて一杯の水を飲むあいだ
私の胸の潰れる音が
乾いたシンクに響く
これはひどい朝


今頃、かの人の布団は
きっともぬけのから
私の朝は遅かった


そのシーツの ....
窓の向こうは朝もやけ


カップに落とした角砂糖は
角をやさしい珈琲に触れられて
いつしか 離れられない関係になった


冷えたガラスに頬を寄せて
耳をそっと澄ましたのなら
カップ ....
俺は今も砂丘みたいなところを
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いている
どこまでも続くようだ
本当は終わらせたくない
墓標を立てたら
歩くのも眠るのも背負うのも終わる

つまらないな ....
息をすって
息をはいて
それを一緒に
森の中で

雨にぬれて
森の中で
息をすって
息をはいて

おまえのこころ
いばらのとげに
息をすって
息をはいて

 ....
彼は眠りこけているが彼女は目覚めている。

息で曇る車窓の向こうは夜更けた雪国、
どうせなら洒落たペンションにでも泊まりたかった、
と彼女は思うけれど、
財布の中身を考えれば車中泊もしかたな ....
かえりみち転んだら
夢が転げ落ちて、
下り坂を走り出す

過ぎ行く時に
流されないように
小さいころの夢、
つぶやきながら
闇の中 必死で
転がる夢を追いかける

夢、
追いか ....
雨の降る日は絵の具の匂い
絵描きも今日はお休みさ
いろんな絵の具で塗った世界も
雨がみんな落としてしまう

雨の降る日は絵の具の匂い
空も街も灰色さ
ちょっぴり悲しい色だけど
雨はみん ....
近くにあった声はない
やがて離れてゆくだろう
測られてしまった熱の
裏側で泣いている

あなたの深海は
絵で書くことしか許されていない
響けと声に出して
膜張る潮に浸されながら
船の ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3660)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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そろもん(目撃の話)- みつべえ自由詩307-2-2
重力を使いきってぼくらは- hon自由詩307-2-2
ホバリング- 佐野権太自由詩19*07-2-2
半獣神- 水在らあ ...自由詩15*07-2-2
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理科準備室で- 夕凪ここ ...自由詩16*07-1-31
真空- vallette自由詩607-1-31
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☆☆☆☆☆☆☆- 大覚アキ ...自由詩1007-1-31
身体- サナギ自由詩3*07-1-30
飽和する夜- 夕凪ここ ...自由詩9*07-1-30
春の陽射し- atsuchan69自由詩6*07-1-30
あまい水- くあせ@ ...自由詩207-1-30
砂糖と私の相対性- Hantama/ibuk ...自由詩307-1-30
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ふたり- 水在らあ ...自由詩35*07-1-30
創書日和。雪_【軍靴の響き】- 佐々宝砂自由詩1107-1-30
少年の終わり- ゆうさく自由詩5*07-1-29
雨の降る日は絵の具の匂い- 未有花自由詩13+*07-1-29
涯て- 及川三貴自由詩7*07-1-28

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