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白川通を自転車で下る
夕暮れが少し濁っているのは
街灯やら電飾やらがうるさいからだ
と、解釈する


岩倉の秋は早い
キンモクセイがもう落ち始めている
一週間前には満開だった


 ....
雪道を滑らないように歩きながら山の寺へ向かう
お姫様が松の木に恋をした伝説が残る谷間
キスをして抱き合うと
どんなに寒い夜でも
雪さえも
暖かかった

この恋がいつか消えてしまうこと
 ....
ある日我が家が突然停電になった
何の前触れもなくいきなり真っ暗闇に
わあ どうしよう!
とりあえず懐中電灯をつけてその場をしのぐことに

暗闇というのはなんとなく落ち着かない
早く電気がつ ....
詩なんか書いてる暇があったら
食器洗って
洗濯
洗濯物をたたむ
たたむと片付ける
掃除
ほこりは
目立たないように丸く積もる

詩なんか書いてる暇があったら
あなたが
やれリーデ ....
いつかの 最も遠い昨日
空は霞み
遠雷は鳴り
燃えている その姿まさに暁

生まれいずる声を聞け
ありふれた誕生の発音ではなく
境界線を取り払え
そのものに 触れようと思うなら

 ....
夜に沈んでいくてのひら
蒼い灯りは微かに私の頬をなぞる
くすぐったいよ
くくとないて

泣き虫だねと言われたの むかし
今でも泣き虫だよ わたし

ひとりぽっちで地球に立って きみは
 ....
ごらん
はらはらゆく、
あれは、
空気から砂地へ
落下してゆく、あれは、


公園の
あらゆる輪郭をなぞる夕刻の光の
限られた範囲をなぞられればいい
限られた範 ....
仕事を終えて入った喫茶店の夕食前 
紅茶をすするカップを置いてほお杖をつき 
今日という日を振り返るひと時 

名も無き群の
無数の足音が響く 
駅構内の朝

職場の仲間と 
腹を抱 ....
今日の空が知りたくて
朝から空を見上げれば
昨日と同じ秋の空

でもどこかが違う
昨日はつぼみだった山ゆりが
白く大きく咲いている
今日の空は少しだけ
昨日の空より白かった

今日 ....
そらにもよ
でっかいそらが まつんだと

まんずだまって みあげてみれ
そっだらここちが するもんだでよ
ふしぎなもんさな
なしてかな

はらっぱはよ うみのすみっこなんだと
うなば ....
ドアを一枚隔てて夜と昼がありまして
月夜の晩にウサギの着ぐるみを着た狼が
こんこんこんと3回ノックした向こうは
太陽の頬が渦巻き灼熱の風が舞う砂漠で
一匹のさそりが穴の周りでクル ....
乾きたてのネグリジェーは柔らかく
僅かに生臭いにおいがした
貝のぼたんが付いている
それを
人差し指で
上から順にさわってゆくと
真ん中のぼたんだけ
緑色の丸いぼたんに
付け替えられて ....
あなたをね
叩いたらティーンって
鳴いたのね

あなたをね
撫でてもティーンって
鳴いたのよ

チクタク チクタク ティーン

チクタク ティーン

チクチク    ティーン
 ....
今夜
世界中の
すべての大阪弁の女の子が
ただ
しあわせでありますように
流れ星ひとつ


もう会えないあのこの
しあわせ願うほど
ぼくはおひとよしになりたくない


いいひ ....
りんごは優しく指を濡らし
珈琲は
のどぼとけを笑わせながら
そっとすべりこんでくる

隣のうちのベランダに
タオルケットが干してある
いつから干してあるのだろう
もうずっ ....
夕方。

昼過ぎから降り続いた雨は思い出したように止み
濡れたアスファルトに朝日のような夕日が射すと、
ちょっとくたびれた世界は
透きとおった群青色と鮮やかなオレンジ色の輝きで覆われる。
 ....
本当の暗闇と出会う
それって
なかなか難しい
ひとつひとつの灯火を消しても
寝付けぬ夜に何処より話し声が漏れて
この街の闇は仄かに明るい
本当の暗闇
それは遠い日の感触
胎内にいたとき ....
わたしの眼は旅をする
わたしの心は部屋にとどまる
都市から原野までのあいだで
眼はあらゆるものを見て記憶し
それだけで帰ってくる
心は記憶を平面に読み
何ひとつ解釈しない
過去から未来ま ....
■ 置き忘れた5つの願い

01.過ぎた日の幸い
     
     あの頃、あたりまえだった会話
     なんてことない仕種、見せた表情
     日向ぼっこしてるみたいな、
   ....
茜の風に肩を撫でられ
少し頬染め
薄紅色に髪が笑う

少女の儚い夢のように
秋桜揺れては
深い空に落ちてゆく

花びらが落ちた空には
ほんのり波紋のうろこ雲
今日が ....
どうして足のうらなのに
土を踏まないのだろう
そんなに凹んで
まっしろな砂丘のように

いつかほんとうの
おまえの生まれた土地を
踏みしめるためなのだろうか
いつかほんとうの
おまえ ....
大きい声を出すと
ずぼんがゆるくなって困る
とお兄ちゃんは言う
あたりまえだ
大きい声を出しても何にもならないと
承知の上でまだ怒鳴るから
そういう羽目になるのだ

お兄ちゃんは
人 ....
破れ、はためく帆と罪の波間にとぶ 潮しぶき
低い空の大理石にも似た模様が 狂い、ちぎれ
セイレーンの叫びに群がるのは、
姿なき乳濁色の「ざわめき。

水の泡立ちに「美しく覗く 翠の岩礁
神 ....
空に想いは寄せる
いつの日もいつの日もみつめた
あの青さだけが私の願いなのだ

{ルビ天鵞絨=ビロード}のような雲の浮かぶ
平和で満ちあふれたあの空へ私の心は向かうけれど
我が蒼穹よ 私は ....
そういつも野にいれば

季節の移り変わりが さぞよく分かろう

などと申されるかもしれない

 

けれど秋は

一時の眩暈のようなもの

縷々たる乙女の絹髪の ほつれた枝毛の ....
親父・母ちゃん婆ちゃんは 
姉・婿・孫娘のいる富山に行き 
一週間は帰らないので
家はがらんと広くなった 

仕事を終えた帰り道 
夜空を見上げ 
雲から顔を出す十五夜お月さんと話し 
 ....
十月 旅人はあるく 十月の道を
森の中 暗がりに残る九月の音に
震える足を抱えながら 旅人は歩く

凍える月は蛇の背に 虫が奏でるのは独房の歌
背を打つ風は亡者の息吹 流すべき血もす ....
自分というものに
気がつき始めたこの頃は
どこか落ち着かなくて
みんなと同じことをしていても
同じではなさそうで
みんなと違うと思われたくなくて
同じことをしている自分が
自分ではない気 ....
光が流されて行く
風にあおられて
時間が溶けて行く
あなたの瞳の中に

風が太鼓をたたく
よく晴れた青い空
こんな日は何か
素敵なことが起こりそうだわ

坂道を駆け上り
海が見え ....
袋があって、それは不思議に光っている
袋の中に光がある

頼りない光だけれど、そっと触れると暖かい

袋は何の変哲もないありふれたものだけれど、
中からこぼれる光が袋をこの世にひとつしかな ....
石瀬琳々さんの自由詩おすすめリスト(3659)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋風- さいらと自由詩306-10-13
星座の下で- チアーヌ自由詩506-10-13
停電の夜- 未有花自由詩6*06-10-13
朝のベランダ- umineko自由詩6*06-10-13
43、新世界_【しんせかい】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-10-13
いのる- ki自由詩606-10-13
逃亡曲線- A道化自由詩1106-10-13
砂丘の少年- 服部 剛自由詩9*06-10-13
明日の空が知りたくて- ぽえむ君自由詩12*06-10-12
したっけな- 千波 一 ...自由詩21*06-10-12
狼と蠍- shu自由詩406-10-12
洗濯物と海- 吉田ぐん ...自由詩906-10-12
ティーン- アサリナ自由詩13*06-10-12
世界中のすべての大阪弁の女の子が- しゃしゃ ...自由詩806-10-12
単純な留守番- 吉田ぐん ...自由詩906-10-12
表面張力- 大覚アキ ...自由詩706-10-12
永遠ということ- 恋月 ぴ ...自由詩43*06-10-11
Non-sentimental_journey- 安部行人自由詩406-10-11
■_置き忘れた5つの願い- 逢坂桜自由詩6*06-10-11
秋桜(こすもす)- 銀猫自由詩12+*06-10-11
土踏まず- しゃしゃ ...自由詩806-10-11
きつねつき- 吉田ぐん ...自由詩706-10-11
海の藻屑- atsuchan69自由詩5*06-10-11
蒼穹- 未有花自由詩10*06-10-11
*夏乃夢・ゲノム<無修正版>*- 知風自由詩306-10-11
もらいもの_- 服部 剛自由詩12*06-10-10
十月、旅人はあるく- がらんど ...自由詩106-10-10
教室の窓から見える雲は- ぽえむ君自由詩10*06-10-10
海が見えたその一瞬- 未有花自由詩8*06-10-10
袋の中で光るもの- akane自由詩506-10-10

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