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土を掘り返して
魚を埋めたら
指の木が生えて来て
わたしを捕まえようとする
季節は春で
びゅんびゅん伸びる指は
わたしの喉元を締め上げた
どうしたらいいんだろう
土を掘り返して
せめ ....
誰かを認めたり
好きになったり
することに
すっかり適当になった
わけなんか無いけど
たぶん無いわけでもない
昔はこうじゃなくて
いつも自分で心臓に
カッターナイフを入れるような感じで ....
とりあえず
行く
イライラして
試着室では
剥ぎ取るように
脱ぐ
あれも
これも
全部欲しい
マネキンが着ている服を
脱がせたら
裸になった
ざまあ見ろ
大嫌い

子供の ....
山道を左に入って
舗装されていない砂利道を1キロくらい
そこに

わたしとあなたの
思い出が
白っぽい蜃気楼になって
佇んでいる

わたしは怖いから行かない
たぶんあなたも

 ....
そこはダメ
とか言いながら
崩れていく豆腐
ダメなとこだから
いいんじゃん
角から崩れていけばいい
そして跡形もなくなって
おいしい白和えになって
わたしは知らないわ

それがどんなに大事なことであっても
忘れてはならないことだったとしても
わたしは知らないわ

うさぎ小屋にはうさぎ
羊小屋には羊
羊の名前は知らない
うさぎには ....
赤い煉瓦で出来た
縦横無尽な通路を
あなたと手を繋いで歩く
空は青くて
遠くて
でも
どこからが空なんだろうと
ふと思った
あなたは背が高くて
背の高い男の人と
あまり付き合ったこ ....
酔いのまわった宴会の帰り
どっか行こう
って誘ってみた
絶対
ついてくると思った
勢い良く
地下鉄に走りこんだら
すでに息が切れていた

駅を三つくらい行く間に
すでに醒めていた
 ....
あきらめたように
あなたは
横たわった
目を見開いたまま

この世の最後に
見つめる風景は
あなたの愛した場所かしら
それとも

思うほど
劇的な何かが
あったわけではなくて
 ....
あっ見つけた!
みたいなイキオイで
木の実を啄む小鳥のように
わたしの頭の中に
ファンファーレが鳴って
けれどそこですかさず
サイレンも鳴り出す
バランス
バランス
何もかもバランス ....
湯船に
アヒルが浮かんでいて
わたしは
とっても不安
テーブルに
知らない人が
座っていて
やっぱり
とっても不安
冷蔵庫を開けたら
包丁の先が
こっちを向いていて
とにかく不 ....
わたしは眠ることにしています
籠に風呂敷をかけられた小鳥のように
巣に入り
目を瞑り
わたしは

何も良いことなどありません
だんだん寒くなってくると
わたしは何かを思い出せそうで
 ....
瘡蓋をはがして
ズキズキさせてみる
たまにズキズキするのは
実はちょっと気持ちいい
所詮大怪我じゃないから
ズキズキが楽しめる
お風呂で沁みたり
靴を履くとき痛かったり
指で触るとぺた ....
まるで帰り道がわからなくなってしまったみたい
進む方向も曖昧で
見えるのはあなたの背中や横顔だけ
なにもかもはっきりとしないのに
魅かれてしまったのはなぜなのか
向かい合ったときにじっと見て ....
どうしても
がまんできないとき
上質なシュガーを
舐めたり
舐められたりしたいの
誰も寂しい思いを
しなくていいように
夢に
おばあちゃんが出てきた
おばあちゃんは
わたしに
お餅をたべさせてくれた
おばあちゃんの家の匂いがして
座布団と
掘り炬燵が
暖かかった
背中から風邪を引くからと
手作りの襦 ....
恋するうさぎは
目を赤くして
息が浅い

恋するコブタは
体温が高くなって
仰向けにされると
「プギー!」と叫ぶ

恋するボルゾイは
子馬のような体を横たえ
前足を重ねて顎を乗せ ....
おねがい
代わりになってちょうだい
大好きだった彼の
代わりになってちょうだい

ふたりでお散歩しましょう
お食事しましょう
花を飾りましょう
そして
あなたの手と
わたしの手が
 ....
月を見ています

あなたは今夜
月を見ていますか?

それは
鉄塔の上に見える月ですか?

それは
杉の大木のてっぺんに見える月ですか?

それは
電線の間から見える月ですか? ....
自分は何人いるんだろうと
数えていたら
頭がぼんやりしてきて
それで
もっとぼんやりするために
お酒を飲んだり
する
そうすれば
わたしは誰かになって
だから
あんなことや
こん ....
毎年几帳面に
庭で鳴く虫たちも
ただ手をつくねているのではなく
住みよいほうへ
住みよいほうへ
移動しながら
運を天にまかせて
鳴いているのだろう
こんな十五夜の晩には
夕方は肌色
わたしは溶けて行く
空気が肌色になって行く
境界が見えなくなる
そして夜になって
影も形も無くなる
行きたい
夢にまで見た
あの公園に
屋号
ぶら下がるプレート
呼ばれる過去
超高速
ピカ
落ちてくる
大音響
豪雨
超高速大音響
晴れ晴れとしてすっきりして
缶ビール
超高 ....
わたしは宇宙人を見つけた
自分でそう言っていたから
たぶん宇宙人なんだと思う

宇宙人はロックバーのトイレで煙草を吸っていた
フロアが混みすぎていたからだと思う
ずいぶん痩せているから
 ....
「ママ、ママ、ママ」
と呼ばれて
振り向く
ホームセンターの中
カゴの中に
ふくろうの仔
ああ、
お前かあ
覗き込むと
何度も何度も
「ママ、ママ、ママ」
ふと気がつくと
周り ....
夕暮れに知らない人と話した
知らない人と夕暮れに話すのは実に久しぶりで
どこの国の人かは知らないけれど
どうでもいい話をした
携帯電話は最近画素数が高いから
最近は野菜も見たことがないものが ....
とどがいます
打ち上げられました
寝ています
どこにも行けません
助けて
なんて頼まない
とどだから
なんだか疲れたので
しばらくここで休みます
ひとりです
ダイヤモンドダスト
 ....
どうしたんだろう
今夜はひとりがさびしい
よくわからないけど
鍋焼きうどんでも作ってみようかな
彼とは別れちゃったし
次の合コンは新年明けてから
友達は彼と一緒みたい
やっぱりうらやまし ....
たりぽん(大理 奔)さんのチアーヌさんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
土堀り- チアーヌ自由詩409-1-8
許せる、ということ- チアーヌ自由詩508-10-13
バーゲン- チアーヌ自由詩407-6-24
舗装されていない道- チアーヌ自由詩1207-5-25
ダメなとこ- チアーヌ自由詩507-5-17
知らないわ- チアーヌ自由詩1107-4-11
夏休みの恋人- チアーヌ自由詩6*07-2-13
乖離- チアーヌ自由詩307-1-26
死体- チアーヌ自由詩807-1-11
祭りとサイレン- チアーヌ自由詩406-12-4
居場所- チアーヌ自由詩1006-11-13
眠ることにしています- チアーヌ自由詩606-11-13
ズキズキ- チアーヌ自由詩206-8-2
あなたの断片- チアーヌ自由詩506-3-1
上質なシュガー- チアーヌ自由詩606-1-15
夢で見た- チアーヌ自由詩1206-1-5
恋するいきもの- チアーヌ自由詩605-11-23
代わり- チアーヌ自由詩205-11-17
あなたの月- チアーヌ自由詩205-11-16
繋ぎ止める自分- チアーヌ自由詩605-9-21
棲家- チアーヌ自由詩1605-9-18
肌色の夕方- チアーヌ自由詩505-9-2
超高速道路- チアーヌ自由詩405-8-15
わたしの宇宙人- チアーヌ自由詩1905-7-23
母を呼ぶ声- チアーヌ自由詩1005-7-18
新しい携帯- チアーヌ自由詩105-6-19
とどがいます- チアーヌ自由詩2805-6-13
襲ってサンタさん- チアーヌ自由詩1004-12-24

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