現代詩
ピッピ
あたしがベッドで寝ている
写真
を
あなたは一枚持っていた
白いショーツ
の
隙間から
こぼれてほしい
という
欲望
の
よだれ
まみれ
で
あたしは今日も
一人でうずくまっている
あなたは今日もきっと
偶像を崇拝しているだろうから
あたしは孤独です
ゆっくりと
はちみつを、すすりたくなる
気持ち
を
噛み締める
少しだけ、
はちみつの味が、
した!
のだ
あの夏の日々
汗ばんだはずの
シーツ
とショーツは似ているな
残酷だね
街には
今日もたくさんの光が走っている
今ゆっくりと
「同化していく白のワンピース」
黄昏を待ちきれなかった少女が
あの日
世界のどこかで
微笑んでいた
それもきっと
偶像
の
まにまに
妄想は垂れ流しで共生する
あたしを形成する一種の
恐いよ
もっと抱いて
きっと一辺が
見えないほど
の
正多角形が
ゆっくりと熱を帯びて
今
あなたの網膜の外側で死にゆく