すべてのおすすめ
われわれのうちの多くは、自分の脚でいろいろなことを行う。
走り、跳び、ボールを蹴り、時には自分の頭より高く脚を振りあげたりもする。
だがこれらの動作はまず、「歩く」ということが出来なければどうにも ....
夜明けまえ、
廃止された鉄道分岐点で
ぼくは枯れ枝を燃やした。
低空によどむ雲、その裂け目に
うすい煙の筋が消えていった。


正午まえから雨。
うす暗い昼のあいまにぼくはウィスキーを ....
真昼、
通りの向こうで叫びがあがったが
どうしても人間の声にはきこえない

おれは対角線上を通りすぎ
日陰から振りむくが
すでに何も見えない



何が叫んだのか
何を叫んだのか ....
揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に


揺れて ....
たりぽん(大理 奔)さんの安部行人さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
われわれは技術でできている- 安部行人散文(批評 ...18+06-4-21
雨のなかの火- 安部行人自由詩1105-8-30
叫びについての独語- 安部行人自由詩605-6-24
火の断章- 安部行人自由詩1304-12-14

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する