溶鉱炉の
中で
どろどろに溶けた
灰色の自我を
化粧水の
ように
皮膚の上に
塗りたくる
熱さというよりは
痛みの連なりで
焼けていく
おれの上面

度を超えた衝撃は
 ....
青みがかった空を背景に
農夫が篭から肥料をまく
大気はまだまだ熱気を孕み
夏の真上で微かに微かに秋が舞う

けれど、

青みがかった空を背景に
農夫が篭から肥料をまく
彼も篭も青に染 ....
くだもの畑に産まれて大きくなった
訳じゃないの

ヒトに産まれて女に育った
あたし

中学校では
天然なのに縮れた髪が
校則に違反していると何度も注意された
髪色が黒くないからって
 ....
「松阪牛と自称詩人のどちらを殺すか選べ
さもないと地球は破滅する」
サタンにそう言われ
俄に救世主の役割を与えられた俺は
2.5秒を掛けて
「自称詩人を殺る方で」と答えた
松阪牛を殺して
 ....
一度や二度は誰だって
自分より弱い相手を見下して
意地悪したり
いじめたり
したことあるよね

俺みたいに
さんざんいじめられて踏みつけられた一人だって
自分より弱いと判断した相手には ....
変わらないと思っていても
変わりゆく故郷の景色

帰省のたびに
何処かが変わって
昔のままではない

町の雰囲気も少しずつ変化する
畑や田んぼが減っていく

川は相変わらず綺麗
 ....
手で計る
針二つをあわせたら
手首の傷にあわせたら
鈴の鳴く
辻の門に
風を捨てました
供養は茄子
ミルクティの歌声がする

それはわたしを包み込む歌声
ただ涙を零させる歌声

ミルクティの歌声がする

それは貴方の姿を想像させる歌声
ただわたしの心を揺さぶる歌声


言葉に安 ....
緑、揺れている
ゆうらりゆらら
梢の向こうに青い空

昨日はこの宇宙の片隅で
街を驟雨が濡らしていき
青紫に染めたんだ
ピカリと光り響きながら
青紫に染めたんだ

緑、揺れている
 ....
森の中で、
 みしらないお城をみつけたの。
あたし、にゃあと鳴いて、
しらないお城をみつけたの。
 森の中で。

お城のなかにはいると、
 籐でできた椅子があって、
あたし、
まるく ....
煙草止められないかな

母ちゃんの吸っている煙草の煙が
俺の目を突き刺し
鼻から否応なしに入り込んでくるんだ

受動喫煙って言葉知らないの
直接吸わなくてもこんな風に一緒の車で吸われると ....
夜は長く寒く暗い
煙草の煙も見えない
そんな煙草が旨いはずもない
ただ苦いだけだ
また眠れない夜が来る

誰の映画もtake1の連続だ
どう足掻いてもtake2はない
そしてシーンは続 ....
窓辺の朝日は懐かしい匂い
遠い国の匂いがする
いったいどれだけ
涙滲みたハンカチーフ燃やして
ここへたどり着いたの
流星を追い越して
銀河を照らして愛され
月を影絵にしてくれるたね
 ....
この街中の君の残骸を拾い集める。
常に、常に、意識は君なんだよ。

これは僕にしかできない仕事であり、義務でさえあるのだ。

公園、海の見えるカフェ、コンビニ、駐車場、ゲームセンター。

 ....
育まれた大地は哀しみに暮れ
あなたの幸せを乞う、と
腐敗した果実を土葬にいだく

還れない連鎖がある
祝し祝される転生の輪を閉じ
静かに響く余韻の産声を預ける

生き写しの影が光となる ....
怖い未来は猫と一緒に縁側でのんびり昼寝していて
少年はその横でずっと小さく体育座りしている
最後にふったサイコロの目はふりだしに戻るだったから

立場は相対から抜け出せぬまま
心は居どころも ....
早朝の寺
禅堂の前で
太鼓の横に立つ

齢も性も捨て
バチを握りしめる
息を吐き切り
気合を入れて
鹿の皮の
裏側まで打ち抜く
どん どん どん…
と 六つ

空気を通るその ....
ぽき ぽき 折れて

短く なってしまう前に

茹でよう

お湯を沸かして

ぱら ぱら 入れて

菜箸でおおきく

やさしく 混ぜて

冷たい 水にとって

しな ....
夜が深まっていく
連絡がつかない、繋がらない
隣室ではコツコツと壁を打つ音、間欠的に
遠くの森を手を繋ぎ歩いた愛娘は
青春を謳歌しているだろうか、今頃

夜が深まっていく
オレンジジュー ....
もう人間は想像力も手放して
まるで錆びた道路標識のような
ぬくもりのない
フリーズドライの言葉しか持たないのね
いつかまた本当の
詩を詠んでくれた人に出会いたい
 夏休みジャガーさんに会いたくなり

 新幹線で大阪に向かった

 テレビに映る姿 行動を見て

 なんか他の肉食獣とは違う感じ

 獲物に飛びかかる凶暴なネコ

 ジャガーさ ....
ゴルフ場友とコースを回ってるアドバイス聞かない者同士

生きているただそれだけで楽しくて数え切れない経験がある

解散は寂しいけれど今までに貰った愛は永遠に残る

出逢いから生まれた繋がり ....
安いキャリーバッグの
硬質プラスチックの車輪が
まばらな拍手のようなリズムで
旅行者の孤独を連れて歩いている
バスターミナルは蒸し暑く
分厚い屋根に覆われている
様々な方言や言語が
 ....
光溢れる
今日という日を
歩いていく、人人人
何の目的もなく
何の行先もなく
ただ新しい出逢いを求めて
一回限りの生を燃焼させて

そうだったらいいのになあ
そうだったら素敵なのにな ....
「わたしのたわし、タワーにたわわに実ったわ。」
君のたわいないたわごとに、僕はわたわたしたわ。
夏が終わるとき、
風呂桶に浮かんだ西瓜を見ても
もう、それほどときめかない
でも冷やし中華を飾る
一切れの西瓜は不思議と美しい
刻んだハムと胡瓜、
錦糸卵と紅ショウガという
いつもながら ....
夜中
外がやけに騒がしい
雨が降りやがる
風が追い討ちをかけてくる

ウルサイ
うるさくて眠れねぇ
台風のヤロー
いい加減おとなしくしねぇと
ただじゃおかねぇぞ

さっさとどっか ....
平気で奢られるくせに、
平気でソフトクリームを奢らない男。
お前に未来はないと思え。
気がついた。
私の女盛りは今なので、
早くもぎ取って食べてほしいということ。
私は今が食べごろです。
あとは自己責任ですが。
私には、いちばんきれいだったころがない。
女として充実したしあわせが女をきれいにさせるのだと私はしんじてる。
女として充実したしあわせをあじわうチャンスのようなものはあったのかもしれないが
いず ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの灰が零時になるとき- ホロウ・ ...自由詩2*19-9-15
農夫と秋- ひだかた ...自由詩519-9-15
果樹園- こたきひ ...自由詩619-9-15
松阪牛と自称詩人- 花形新次自由詩119-9-14
一度や二度は- こたきひ ...自由詩519-9-14
故郷の景色- 夏川ゆう自由詩319-9-14
手計- ナンモナ ...自由詩9*19-9-13
ミルクティ- 卯月とわ ...自由詩219-9-13
ブラックコーヒー- ひだかた ...自由詩9*19-9-13
猫と森の中の城- la_feminite_ ...自由詩7*19-9-12
闇雲に- こたきひ ...自由詩219-9-12
主演- HAL自由詩5*19-9-11
秋の陽に幻惑されて- 丘白月自由詩419-9-11
拝啓、君と僕との思い出- 都築あか ...自由詩219-9-11
無言劇- 由木名緒 ...自由詩9*19-9-11
無常と少年- 若乱自由詩219-9-10
太鼓を打つ- もちはる自由詩319-9-10
そうめん- あるみ自由詩3*19-9-10
記憶- ひだかた ...自由詩919-9-10
街角の小さな花の声- 丘白月自由詩119-9-10
動物園のジャガーさん- 佐白光自由詩119-9-10
出逢い- 夏川ゆう短歌219-9-10
どうして時々どこかに出かけるのだろう- ホロウ・ ...自由詩3*19-9-9
光溢れる人人人- ひだかた ...自由詩5*19-9-9
たわ- クーヘン自由詩6*19-9-9
西瓜の冷やし中華_★- atsuchan69自由詩3*19-9-9
台風が許せない- こたきひ ...自由詩719-9-9
ソフトクリームを奢ってくれない男- 杏っ子自由詩119-9-8
食べごろ- 杏っ子自由詩219-9-8
いちばんきれいなころ- 杏っ子自由詩219-9-8

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