月に光る草を見つけた

君の持ってきたビニールシートが

魔法のように浮き上がっていた

口では言わない言葉の

墓場のような気がしていた

お互い様かもしれないが ....
性急な紺碧が
ときおり、夕立と入れ替わりながら
ニュープリント版のような
景色を塗り替えていく
おれたちはコカ・コーラ・ボトリングの
罪深き赤色に寄りかかりっきりで
ラジオのキャスター ....
青空を集めて
搾って染めた花

緋衣草と呼ばれた妖精と
セージと呼ばれた妖精が
二人並んで黄昏の浜辺を飛ぶ

ハマナスの花を覗くカモメ
西の国へ帰る夕日

ブルーサルビアの ....
花束と折り鶴が
そと風に揺れ
すべて
やさしく包まれるよう

赤い辞書の
その辺りに夕焼けが
君の夕焼けが
挟まれていて

いつまでも
「あの頃」なんて言っている
花梨も僕も
 ....
夜空の軒先に
小さな火が灯る

真夜中のベランダに見える
タバコを吸ってるあなたの影絵

一瞬見える頬の輪郭が懐かしくて
ゆっくりと歩いて過ぎていく

星を見ているの?
それと ....
夏の汗ばむ憂鬱が
青い大空に溶けていき
肉感的なこの季節を
今日もまた掻き回す
物憂げにゆっくりと掻き回す

私の双極性障害は
このもったりとした視界のなか
ふるふる震え記憶を辿る
 ....
朝が来なかったら
夜を愛してしまうだろうか

月に恋して
眠ることを忘れて
もうなにも怖くなくて
ただ星を眺めていればいい

星の子が金粉のように
私を包んで笑ってるから

 ....
ストレスが溜まることなく生きている世の中の渦に巻き込まれない

都会から離れた場所で暮らす日々自然の声に耳をかたむける

寒々と海岸沿いの道歩く考えている内容が寒い

何もない田舎の町はた ....
つまらない くだらない話で
てんとうむし降り立つ
君に言われたくはないね
何の変哲もない自宅の庭で
真っ赤な炎落とした
せめて最後に
あんなことや
こんな形で 理由をこじつけて
せなか ....
あの人は嫌い
あの人は好き
あの人はどっちでもない

そしてその他には
興味も関心もわかない
おおぜいの人
その他おおぜいの人

あの人は私に好意抱いてくれそうだ
顔を会わせる度に ....
放課後あなたは先に帰るけど
あなたはゆっくりと自転車を押して歩く

私を待っていてくれる

内緒で付き合って
目があっても言葉はなく
この帰り道が
今はとても大切で

春か ....
晴ればかりではない
雨も時々は降る

雨は歌のように聞こえる
そう思いたいだけかも
独りきりの静かな心

しっとり気分で過ごす夜
何も足りないものはない

雨は歌のように聞こえる
 ....
遣唐使の手に握られ
海を越えて来た牽牛花の種

朝露を呑んで目を覚まし
陽の傾きを枕にして眠る

夏の調べを聞き漏らさず
唄うように風に揺れ
恋するように弦は昇る

井戸水 ....
その夜見た夢の中では
終始一睡もできなかった。

真っ青な大空の下で
気が遠くなっていた

真っ青な大空の下で
空中ブランコのイスにすわっていた

ブランコが大きく揺れるから
私の ....
なんだかめんどうくさいので休みを取った
用もないのに休みの休み
それで・・・


映画を見た「天気の子」
こないだ予告編を見たら絵がきれいだったから
前作はつまらなかったのに
それで見 ....
朝のような
首すじだから
遠くから見つめている

階段をのぼっているだけなのに
人生だ なんて言っていいのか

自由と自由の間に
履物をそろえる

わたしを取り去った世界とは
ど ....
宇宙の公園にいるみたい
あなたのまわりに
星だけが浮いている
すいこまれてしまいそう

あなたは優しくささやいた
ずいぶん待たせたね と
その言葉だけで
私はふるえがとまらない
 ....
pc 持ってないし
使えないし

だから
詩はいつもスマートフォンで打ってる


たいがいは
家族が寝静まった深夜に
寝床で寝ながら打ってる

都合のいい事に
家族は誰も
詩 ....
毎朝のウォーキングでちょっとした季節の変化に気づける体に

町おこしそう簡単に進まない伝統工芸前面に出す

街中のイルミネーション見て回る年々進化続ける光

布団から出るのが辛い冬の朝あと ....
燦々と降る陽光

たちのぼる陽炎

橋の上で蜜柑が弾けた

まぶしい昼は倒れた

頭から爪先まで断続的に覆われて寝ている

白けた月が残る黎明はただ冥く

砂を噛んでやり過ごす ....
雄と雌
直ぐに想像がつきました
見た目に色の綺麗な蝶々がにひき
ひとつに繋がっていました

交尾してるのか
当然そう思いました

周囲は自然がいっぱいでした
街の喧騒から隔離された広 ....
詩なんて書かない方がいい
書いても
胃腸に滲みる訳じゃない
米粒ひとつわかないよ

詩なんて書かない方がいい
それより自慰でもした方が
なんぼか気持ちがよくなるよ

詩なんて書かない ....
 
 きみが初めて見たものは
 きっともうきみの記憶にない

空の青さを知るまえに

 この世界に生まれた命は
 涙のあじを最初に知る

わたしは夏に生まれたけれど
いまだに夏色を ....
崖地から火葬場を見おろす2階建てアパートに生息した 夕焼けのもらい火が6月の風を駆り立てて死んだ
そんな風の噂

あくまでそんな 何処にも届かない声を追い立てた喉を 震わせて
6月から身を ....
あじさいは
梅雨の
花房

時の静謐に
心の寂寥
抱え込み

うっとり
薮に
踏み込めば

赤々と滴る
薔薇の花、
また薔薇の花

此処にも
季節の快楽
眩めき
 ....
あの時
あの空の下で
交わした約束

お互いに忘れるはずがない
離れていてもあの約束が心を繋ぐ

あの時
あの空の下で
見つめた夕陽

今でも昨日のことのように
鮮明に覚えてい ....
六十四歳になってしまった
今更
文学への高い志しなんて持ってないよ

ただただ
インターネットいう海に
言葉の葦の舟で漕ぎ出しただけ
もしかしたらその行く末は
砂漠の果てに打ち上げられ ....
夕焼けよりにんげんのほうが美しかった

雨のうら側に月が輝いている

青灰いろのおとやあらしがぼくを舐める


理不尽をふたりが主張していた

どっちが正しいのだろう

ふたりと ....
雨が怖くて逃げていた
乾いて熱くて痛くて動けない
水を嫌がって苦しみを選び
冷たい風を浴びながらただ溶けていた
しだいに雨の音が聞こえ始め
息が出来ず重く苦しい
雨はまだ止みそうに無い
僕らの切り損ねた爪は廊下の板の隙間から果てしのない奈落へと落ちて行った、僕たちはなすすべがなく、神経症的な音楽の中野先生のピアノに合わせて「帰れソレントへ」を各々のパートに分かれて歌うのが精一杯だ ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アナーキーインザ2LDK- カマキリ自由詩319-8-1
Stray_Cat_Blues- ホロウ・ ...自由詩2*19-8-1
ブルーサルビアの妖精- 丘白月自由詩119-8-1
夕映えの実- AB(な ...自由詩2*19-7-31
火を一緒に灯したい- 丘白月自由詩119-7-31
夏の憂鬱- ひだかた ...自由詩419-7-31
星の子- 丘白月自由詩219-7-30
田舎- 夏川ゆう短歌319-7-30
エイリアン- ふじりゅ ...自由詩119-7-28
刹那的に- こたきひ ...自由詩519-7-28
星のミルフィーユ- 丘白月自由詩119-7-27
雨は歌のよう- 夏川ゆう自由詩319-7-27
朝顔の妖精- 丘白月自由詩219-7-26
その夜- こたきひ ...自由詩319-7-25
休みの休み- はだいろ自由詩319-7-25
首すじ- 昼寝ヒル ...自由詩519-7-25
宇宙で待つように- 丘白月自由詩219-7-25
時間が- こたきひ ...自由詩419-7-23
ウォーキング- 夏川ゆう短歌219-7-23
残火- 高原漣自由詩1*19-7-22
蝶々が- こたきひ ...自由詩219-7-22
詩なんて書かない方がいい- こたきひ ...自由詩219-7-21
空の青さを知るまえに- ベンジャ ...自由詩419-7-21
さよなら、ジューン_アニマルズ- DFW 自由詩10*19-7-20
季節の快楽- ひだかた ...自由詩819-7-20
あの空- 夏川ゆう自由詩219-7-20
六十四歳になってしまった- こたきひ ...自由詩719-7-20
理不尽たちの哀歌- 函館ドラ ...自由詩219-7-20
雨傷- リィ自由詩2*19-7-19
僕らはいつも自分だけの譜面を探しているように- ホロウ・ ...自由詩2*19-7-19

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