闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の病棟にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり
 ....
朝雨に濡れたアスファルト黒々と
道端の蝉夢を観ている


砂浜にポツンと置かれたサイダーの
ビンから透けた夏が去りゆく


階段にカサリと落ちてる抜け殻を
ポッケにしまう夏の秘め事
 ....
少女の頭の中に象が住んでいる。作文をしている時、句読点をどこに打ったらいいか、背後からそっと教えてくれる白い象だった。ある日、少女は工作の授業で作った押し花を、象にプレゼントすることにした。少女の差し .... さやかに聞いた
竹の花が咲くゆめを
みどりと土の色の混じる
薄暗いさなか
ちいさなとかげが
わたしのひふを すべる


魂が
つまっていたという
どうして うえつけ ....
満月は夜空に
一生懸命に
青空を創る
太陽に負けないようにと

白く優しい光が
見えないはずの
二人分の夢を
ぼんやりと浮かべている

流れ星をつかまえて
手をつないで
ゆ ....
立って見ていたんです

枯れた幽霊が言ったんです
真っ赤な薔薇の庭園に立って

ありのままの姿で生きられること
こそが人生の勝利だと

美しさを求めるのなら
人の醜さばかりを探し ....
ひかりのつくり方は だれも教えてくれない



水の配合を間違えたことで 白く霞む朝に
きみの浅い微睡みは
錆びたダイヤモンドのように 美しく堕ちていく
レースをまとった瞳の透過は
い ....
わたしはわたしを
いちばんに思う人だから
いちばんにしか
思えない人だから

わたしはわたしが大切にするものを
失いたくないものを
全力でまもりたい

わたしは
時に正義を口にする ....
蒸し暑い日本の夏
暑さも厳しい日本の夏

団扇を使って
涼しさを引き寄せて
少しでも過ごし易くする

打ち水をして
涼しさを引き寄せて
通りが幾分は涼しくなる

何年か前よりも暑 ....
シッカロールぶちまけたみたいな目覚め
水泡のような光が
カーテンの隙間でうずくまってる
殴り飛ばすみたいに引き開けると
強姦のような朝日が目の前で睨んでいる
君よ、空は明るい

 ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
だれかを待つ時間がだれかを想う時間に変わるスタバの女の子たちって砂場の女の子たちじゃん

しゃがんでパンツ汚してペタペタ固めたお城でアフタヌーンティー赤いスコップと小さなおててでほじくる穴に砂型セ ....
てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ....
夢から醒めた 夢を見てた あなたの夢だよ

悲しくて

弾けるように 窓を開けて

都会の朝 吸い込んだ


夢を見たくて 夢から醒めて あなたはいないよ

寂しくて

 ....
新しいお薬が出来たよ
森の妖精医院から
真夜中に声が響き渡る
眠っていた虫たちは目を覚まし
サルスベリの木が揺れた

星の欠片を粉にして
天の川を一滴
ミツバチから甘い花の蜜
最 ....
暮れかかる
今日の光の煌めきを
一人立ち尽くし
見つめている

今日という
奇跡の余韻を浴びながら
〈明日はもう来ない〉と
貴女の呟く声がして

暮れかかる
今日の光の煌めきを
 ....
シトラスの葉から
落ちないように
無重力の赤ちゃんが歩く
柑橘類の血を吸って成長する

妖精が蜜をたくわえた花を
森に咲かせて待っている
蝶は知っているだろうか
妖精は教えるの ....
仕事を終わらせて帰宅しても
疲れていない体が欲しい
ビタミン剤や黒酢ニンニク
そんな手だてはもうイヤだ

恋の炎 燃やしてみる?
古い日記に潜んでた私の恋は
熱かったね

ここ ....
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は{ルビ空=くう}を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い ....
強靭な魔力がやどっているのです。
響きよ、お前は美しきものなり。
指ではじかれた魔法。
ダイヤモンドの輝きが、にぶくなるほどの息。
妖艶なたたきこみがくりかえされる。
疎外された孤高の存在。 ....
農園の野菜果物よく育つ収穫体験楽しむ外人

雨が降りやがて晴れ間が覗く午後地区の草取り一気に終わる

次々と畑を潰し家が建ち長閑な地区が賑やかになる

十年後この街がどう変わるのか想像以上 ....
夜はクジラのお腹の中だ。
静かな夜ほど、多分そうなのだ。
英雄とは母から強く愛された者のことだ ─ ゲーテ


虎の匂いしかない
泳げないきょだいなきょうだいがきょうだいな海に飛び込んだ夏

裸足で夏草の深い抜け道を抜け
踏み板が腐って外れ ....
光が渦巻いていた
熱風が絶えず吹いていた
人々は絶えず歩き過ぎ
俺は串カツ屋の前で
アイスコーヒーを飲んでいた
とても苦い味がした
身体が熱く飢えていた
生きることに飢えていた

す ....
一円玉の数だけキスしようよ。
豚の貯金箱、叩き割っちゃおうよ。
弱い負け続きの意思を晒して
なにをどうすれば最善と思う?
真っ青な嘘の太陽に近いのは
エアコンの効くワンルームのベッドで
あなたがいない鏡にうつる私。

呼べば応えてくれる大嘘や
あ ....
竪琴を抱え
星の間に立てば
亀の甲羅に響くのは
繰り返し呼ぶ
あなたの名前

今なら自由になれる
早く私を捕まえて
遠くへ連れ去って
一万二千年後にはもう
北極星になってし ....
ナトリウム灯も消えたままの
古びた跨線橋の下

あなたと出会ってから
夏休みの落書きが増えていく

「おはよう頑張ってね」の文字
「おつかれさまでした」の文字
すれ違い ただ文字だ ....
隠れ家のような住み処から生まれるものたちの
軽やかなでんぐりがえし
ひんやりとした土間をころがり 野原に消えていくものたち

わたしの貧しさが豊かさにてらされたものではなく 煤けた壁やゴザ ....
思い出の欠片も落ちてはいない
生まれて初めての南の島
君はそこで何を探したのだろう

たなびく細長い雲に薄くスライスされながら
溶岩のような輝きを溢れさせ沈んでいく
座間味の濃い夕陽
崖 ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
闇と孤独(改訂)- ひだかた ...自由詩1219-8-12
夏の秘め事- 長崎螢太短歌2*19-8-12
別種- ねむのき自由詩419-8-12
竹花- すいせい自由詩13*19-8-11
妖精を感じた夜- 丘白月自由詩119-8-11
枯れた幽霊- 立見春香自由詩419-8-11
一欠片のひかり- 長崎螢太自由詩3*19-8-11
わたしは- こたきひ ...自由詩819-8-11
日本の夏- 夏川ゆう自由詩319-8-10
君よ、空は明るい- ホロウ・ ...自由詩3*19-8-9
今日もまた、明日もまた- ひだかた ...自由詩1419-8-9
バニラクリームフラペチーノグランデ- 末下りょ ...自由詩3*19-8-9
多く産まれる- DFW 自由詩11*19-8-8
さよなら- 短角牛自由詩219-8-8
妖精医院- 丘白月自由詩119-8-7
夕景- ひだかた ...自由詩319-8-7
蝶になる方法- 丘白月自由詩119-8-6
トキメキ剤- 千 円 自由詩219-8-6
真夏の黄昏- 玉響自由詩319-8-6
アランフェエス協奏曲- 文学特攻 ...自由詩419-8-6
長閑- 夏川ゆう短歌119-8-6
- クーヘン自由詩3*19-8-5
虎と稲妻と向日葵- 末下りょ ...自由詩3*19-8-5
光の星- ひだかた ...自由詩12*19-8-5
一円玉- クーヘン自由詩2*19-8-4
詩の弱さ- 立見春香自由詩619-8-4
琴座- 丘白月自由詩419-8-4
夏休みの幻想- 丘白月自由詩119-8-3
古民家見学- DFW 自由詩7*19-8-3
南の島で君は- Lucy自由詩12*19-8-3

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