{引用=春の宵

巨人の足あとに水が溜まつてゐる。

ここからは月が近いので自転車で行かう。}


{引用=(二〇一八年四月十八日)}



  昼下がり


どうにもな ....
涙混じりで見た空と
渇いたこころで見た空に
何も違いはなかった


人は人だし
俺は何処までも俺だから
人の眼に写る空と
俺の眼に入る空の景色は
きっと違う


孤独を噛み ....
 
 誰かいる様な気がして ふすまを開けた

 隣の部屋は誰もいない

 更に隣の部屋のふすまを開けた

 そして また隣の部屋へ 隣の部屋へ

 どの部屋も 同じ様な部屋だ

 ....
夜鷹は昼鷹に
改名しろと
脅される
鷹でもないのに
鷹と名乗るのを
やめろという

いいえ
神が付けたもうた
名前だから
おいそれと換えること
などできないと
夜鷹は嘆く
 ....
よく晴れた空
出かける時は晴れが多い
雨は殆ど降らない

君とのドライブは楽しい
話が尽きることはない

一緒に見る景色
一緒に感じる感動
すべてが宝物

同じ時間を感じながら
 ....
 明け方の応接間で一人、壁に漂う船を見ている。
 日常の埃にまみれた心に壁際のアロマが沁みこむ。
 軽めの葉巻と淹れ立ての珈琲。
 この部屋の壁一面にも時代の匂いが沁み込んでいる。

  ....
たくちゃんやアーくんはとても
綺麗なフォームでクロールするんだ

彼らのように泳ぎたいわけじゃない
水と愛撫し合う幸せを知りたいだけ

包帯が水を吸って絡みつく
誰もお前は認めない、とい ....
ええ 夢です
わたしなど夢です

あなたの目にも耳にも鼻にも残らない
夢です



いちばん隅の机の上で
ちぎり絵をふたりでしました
桃のようなほっぺを寄せあっていました

ぼ ....
一輪挿しの花を
わたし達はただ愛で
やがて枯れたならば
裏の畑に埋めて

忘れてしまうでしょう
なぜ、忘れてしまうのでしょう

そうして人々はまたこともなく
明日の朝を、明後日の夕 ....
抗えぬ露の一粒
誰にも
触れられることのない花々

寄り添い
静けさのなかに
呼吸していた

夜明けに
来客があるのだという
貴方は
刃を握らせ
傍らに眠る友の
肉を裁ち
 ....
九十歳になった
築五十年の家にしがみついて
まだ生きている
妻はもういない 
子もいないからもちろん独居老人だ 
介護施設には入らない 煙草が吸えないから
死ぬまでこの家にいる
死に方は ....
流れていく
灰色の雲
ゆらゆら揺れる電線の向こう、
流れていく
ゆっくりたしかに
流れていく

そうして着実に時は過ぎ
百万年が過ぎていき
私も君も彼も彼女も
居なくなる

只 ....
遠い故郷の潮騒の音は望郷のかなた。
神無月の夜の寝苦しさと汗のにおいは、真夏のあこがれの産みの苦しみ。
カモメは港に群れていたが、今では残像さえない。
正しい箸の持ち方を知らないままに育ってしまった
正しい箸の持ち方なんてあることさえ知らなかった
その認識皆無だった

正しい箸の持ち方を知らないままに人の親になってしまった
正しい箸の持ち方 ....
そんなことあるわけないと
昔は気にもしなかったけど

21 mg だけは
計算が合わないという話
それ
今、聞かせてくれ
一条の光、
緑の木立に射し込む
それは静かな正午過ぎ
私は独り、イートインで
アイスコーヒーを啜っている

)ゆっくりゆっくり流れる時間が
)いつしかゆるゆる止まり始め
)魂はまたうっ ....
「今日逢おう」急な仕事で駄目になる合わない時は合わない流れ

風強い今日は一日曇り空台風がくるもう近くにいる

福山の鞆の浦の古い町居心地の良い風吹き抜ける

果物屋甘い香りを漂わせる商店 ....
あの子に慰めてもらえて

好きになりました

そんな感じ


久しぶり


肉体は疲労して

生きることに懸命ですが

好きになって良かったです


なによりも

 ....
耳の奥に蝉が棲んでいる
みんみん蝉だ
うるさくてかなわない

一本木が立っている
一本どころじゃない
何本も立っていた
何本の騒ぎじゃない
数えるのもいやになった

林から森になり ....
忘れられない事を
確かめるためだけに
息継ぎを繰り返すのだろう

(葉桜は永遠に葉桜やったわ)

灰に塗れ肺は汚れて骨肉はさらされ血の流れは遠く故郷のくすんだ川面のような在り方しか出来ない ....
まどろみて 千里言う謡 山くだり
里村の鬼を眠らせ 夜祭り
人の声 聴こえぬ 言の葉 天高く
千早ふる 神代の舞いへ 降りそそぐ
雨となり 蕭々と 場を鎮め
部屋を飛び出して泣きたくなった群青の日
煙草の煙が目に沁みた
か細くよじれた心
いつかこれも、遠い昔の出来事になる、とそのときは思っていて
忘れたいことだらけだから、忘れちゃいけない日々
た ....
溢れ出る感情が、心のキャパシティを超えそうになったとき、

言葉を綴ることで僕は僕をコントロールしている。



そして、その感情は、幸せや楽しさというよりは、

怒りや絶望といった ....
発句 ペダルからぬげし紅下駄村若葉 草田男

脇 耳をすませば 月島雫
三句 生活の 音が聞こえる 多摩丘陵
四句 調べの和音 西風に乗る
五句 間に合わぬ 焦る気持ちの 坂登り
 ....
人前を憚らないで発情し身悶えてるよ愛しい猫が

鬱になる鬱にならない人の差を鬱になるほど思い悩むな

足りてでも満ちてないんだ毎日がそれがさびしい慰めをくれ

踏み切りの線路の上の陽炎か儚 ....
【公園】
躁鬱な白熱灯が
葉桜のささやきになだめられて
たわわに実った涙を
鳥が、祈るように啄んで
焦げ落ちた空へと死んでいった


【狭い路地】
ヨモギ色のトタンの一軒家
も ....
大洗の海がすこぶる荒れていた
無理ないよ
台風が近付いているんだから

海は遊泳禁止になっていた
当然だよ
季節が外れていたんだから

水族館の駐車場に車を停めた
台風が近付いている ....
何もかもが平たく ここにあるわたしは点
点は点と結ばれて線になることはできず
ここにあるわたしは点 いまも

すべてが遠く夢のように見えて
生身のわたしはどこにいるのだろう
損ね 刃が指先 ....
お金を使いはたして 黄金がわたしより大切に扱われていくあたりまえさにみとれていた
マーケットの片隅で

多すぎるか少なすぎるかしかない
という

取り分を
数えきるまでに使いはたして ....
ねぇおじいちゃん?
何だ?
何か話してよ
お前が話しなさい
私は手を動かしてますから~
う~ん…
昔切ってもらったんでしょ?
そうだな婆さんにな~
どんな時に?
お前の父さん母さんの ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の宵_ほか二篇- 石村自由詩22*19-4-28
強い男には- こたきひ ...自由詩219-4-28
或る家で- 墨晶自由詩8*19-4-28
夜鷹と怪物- ナンモナ ...自由詩2*19-4-27
君とドライブ- 夏川ゆう自由詩119-4-27
我が世代- メープル ...自由詩2*19-4-27
ミイラ男は泳げない_- 帆場蔵人自由詩4*19-4-27
夢でした- 印あかり自由詩10*19-4-26
花の墓_(改稿版)- 帆場蔵人自由詩319-4-25
椅子- 秋良自由詩319-4-25
朝の日記_2042夏- たま自由詩15*19-4-24
流れていく(改訂)- ひだかた ...自由詩319-4-24
かもめ- あおいみ ...自由詩719-4-24
正しい箸の持ち方- こたきひ ...自由詩319-4-24
質量保存- AB(な ...自由詩219-4-23
独り、イートインで- ひだかた ...自由詩7*19-4-23
鞆の浦- 夏川ゆう短歌219-4-23
慰め- 立見春香自由詩619-4-23
耳鳴りがやまない- こたきひ ...自由詩519-4-23
葉桜の季節に- 帆場蔵人自由詩14*19-4-22
まどろみて_千里言う謡_山くだり- 足立らど ...川柳319-4-21
大きな川を渡る- 相田 九 ...自由詩119-4-21
幸せな人生- 邦秋自由詩1*19-4-21
勝手にひとり半歌仙/表六句- 足立らど ...伝統定型各 ...219-4-21
十首- こたきひ ...短歌319-4-21
夜の散歩- 印あかり自由詩919-4-21
中原中也のあの有名な詩が- こたきひ ...自由詩119-4-21
- いのせん ...自由詩219-4-20
つぎの朝の紙くず- DFW 自由詩4*19-4-20
祖父の後ろ髪- しょだま ...自由詩219-4-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77