馴れ馴れしく話しかけてきた空が
ぼくに飽きて離れたことに安心していた。

ひとりになったぼくは、青い朝が街にひっそりと
カーテンを少しだけあける頃、急に毛布が恋しくなる。
だけれども、冷たく ....
キャメルのタバコ
窓辺に置いてみる

月明かりで歩くラクダ
お揃いで買ったジッポー

今も優しく温かい灯
だけどオイルは想い出の香り

オイルが切れたら
想い出も来れるかしら
 ....
道端に彼岸花が咲いている
家の近くの細い道に

道端に曼珠沙華が花を咲かせている
家の近くの畑と畑に挟まれながら通り抜けてく農道に
車一台やっと通れる道に

工場の屋根の煙突が
白い煙 ....
光が幹に当たり移動していく
奥まる緑が揺らいでいる

落ちる木葉を捕えた視覚、
落ちた木葉を掴んだ感触、

この晴れやかな秋日に
僕は自分を忘れていく

森の只中に佇んで
すっかり ....
カネを払えば女は抱ける
カネがなければ
女を抱けない

そんな男はごまんといるよ

これを書いたら
「女を何だと思ってるの」
って
世間の女の人に嫌われるだろう

だけど
女の ....
「何もかも無くなれ」
「ただただ死にたい」

またもメッセージが
頭にとどく

どこの誰だか知らないけれど
僕らはそれらを
共有している

受けとるメッセージに
疲れた夜 ....
いずれ遠くなっていくこの一日に
ちょこんと座り瞑目する君は
未だ見ぬ異郷の光景が
大地をカッと割り姿現わすのを
静かに一途に待っている

)熱風の匂い 大気の感触
)ああ既に遠い一日よ
 ....
希望で照らしてほしいわけでもなく、
絶望から抜け出したいわけでもない。
ただ少し、この不安を減らしてほしい。

空から落ちて来る一粒の雨に、
何個の水素が含まれているかなんて、
わたしは知 ....
今晩はメンチカツとかぼちゃの煮物

腎臓の弱いあなたのために
塩分に気をつかって調理した
いつかのメンチカツとかぼちゃの煮物

思いっきり味の濃い
今晩のメンチカツとかぼちゃの煮物

 ....
秒針は
ガチガチ言いながら
私を刻む
午後九時半

やりかけの洗濯物は
どんどん乾く
外は真っ暗

今朝
置いてけぼりにしたのは
夢か?感情か?

あと六時間
私の明日 ....
今日は雲の流れが速い。
または僕の血流が遅い。
ふとChagallの“恋人”を観たいと
新幹線のグリーン車に乗り
倉敷の大原美術館へと向かう

じっとその絵の前でChagallならではの
黄緑色をじっと1時間くらい観つづけた後
また新 ....
扇風機の羽根に
纏わりついた
綿ぼこりが
窓をすり抜けて来た風に
ほつれて
ふうわりと
フロアに舞い降りてくる頃

天秤座のワタシは一つ歳を取ります

プロペラを持っているのに
 ....
子供の頃から 前編と後編に分けられたテレビジョンドラマを見るのは嫌だった
中編なんてあったら許せない気持ちになった

人生を前半と後半に区切るという難問には 対決する必要なんでない


 ....
五円玉に麻紐を通したペンダント。
母に馬鹿にされ、小さな家出、幼き夕方。
行き方を聞いても
なかなか辿り着けないくらい
街の入り組んだ場所にある

何十年も前からこの場所で
良い香りを漂わせている

初めて来た時
何度も道に迷ってしまい
通りすがりの人に聞 ....
心が汚れるって?
どんな風に

心が洗われるって?
どうやって

なんて愚かな質問

答えは存在しない

思うわけ


まだ夜が明けきらない朝
街はまだ目を覚ましていな ....
今日をもちまして、
体力の限界・・・(ここで涙)・・・
風俗遊びから、引退をいたします。
今まで本当に・・・


それで本当にジェネリックの
バイアグラも捨てましたよ。
はい・・・ ....
愛ってなんだか知ってる?
私は知っている
だって持っていないから

愛の中に住んでいたらきっと
知らずに死んで
誰も愛さなかったかもしれない

愛の花を摘んで香りを知りたい
傷つ ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう

流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう

岩にぶつ ....
王さまとお妃さまのだいじな一人娘です。
クレモンティーヌはもう年ごろだけれど、
縁談があるたびに破談にしては笑ってて、
「この国の将来はあんたんたるものね!」
とか、からからとした声をあげてい ....
神経のからくりは解かれたのか、夜は沈殿する記憶のように膨大で心許ない、砂地に潜む蛇のように寝床に伏せて、閉じない瞼が見せる退屈な夢を見る、ハードロックと雨の音、時計を気にしなければ時間は自由軸だ、 .... 聞きたいことは
最後に何を食べたいか?
ではなく
最後に誰と食べたいか?

けれどもそんな怖いこと
誰も聞けない

本当のことは言葉にできない
それは言葉が未完成だからだ

詩人 ....
台風のこどもが、道にまよって、
たけのこ半島に上陸。
でも、たけのこはじょうぶだから大丈夫。
夜じゅう風がふいたけれど、へっちゃら。
 
「おかあさんはどこかな?」
 
台風のこどもが、 ....
夜、寝る前になって
やっと止まる原因不明の嘔吐感
医者はばんばん薬を処方し
私はばんばんそれを飲み
そうして実は気付いている

吐き出したいのはこの魂だ
上手く吐き出せない現状に
吐き ....
見えないもの

聞こえないもの

触れないもの

存在しない筈のないものが
眼を閉じると
姿をあらわしてくる

荒れ野は果てしなく
正体不明の光の輪が
暗闇の樹木の周囲を飛び ....
{画像=190925000437.jpg}


{引用=
言葉とイラストの組み合わせで詩を作る試みも結構増えてきました。…そして題名。
画家マグリットのことを調べてて、絵と題名(絵と全くあっ ....
猫という言葉は
ねぇ、という粘土と
こぉ、という理不尽で
出来ていて

ねぇあんた
こぉひぃでも飲んでいかんかい
と読めないでもなぃ

そりゃあんた
無理があるよ
ってまぁちゃん ....
太くて固い針金
曲がってしまったら
元には戻らない
無理に伸ばそうとしたら
今度はジグザグに
どんどん増える曲がり角
真っ直ぐにならないなら
割れてしまえばいい
ガラスの心のほうが ....
呑み込もうとする強風に生きてきた今までが夕闇の中へ広がって胸に湧く蛆虫が首筋を通り冷えていく死体の裂いた腹の中にマッチを差し入れて今朝クーラーボックスの中で俺と握手をして別れた
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 言狐自由詩119-10-3
月の砂漠ほど離れて- 丘白月自由詩119-10-3
ぜんぜん面白くない- こたきひ ...自由詩1019-10-3
森にて- ひだかた ...自由詩419-10-2
エロい胸騒ぎ- こたきひ ...自由詩219-10-2
メッセージ- シホ.N自由詩219-10-2
君(改訂)- ひだかた ...自由詩519-10-1
空から落ちて来る雨に- la_feminite_ ...自由詩3*19-10-1
メンチカツとかぼちゃの煮物- 印あかり自由詩1019-9-30
忘却と秒針- 三月雨自由詩4*19-9-30
または- クーヘン自由詩3*19-9-29
或る夜_眺めのいい部屋から- HAL自由詩4*19-9-29
天秤座のワタシ- まいこプ ...自由詩419-9-29
人生の前編と後編- こたきひ ...自由詩319-9-29
家出- クーヘン自由詩5*19-9-28
古いカフェ- 夏川ゆう自由詩219-9-28
心が汚れるって- こたきひ ...自由詩219-9-28
引退宣言- はだいろ自由詩519-9-27
- 丘白月自由詩119-9-27
A_River- HAL自由詩4*19-9-27
湯冷め姫- la_feminite_ ...自由詩3*19-9-27
嘲笑的な薄闇の中で強制的に見開かれた目を- ホロウ・ ...自由詩1*19-9-26
最後の晩餐- やまうち ...自由詩4*19-9-26
台風のこども- la_feminite_ ...自由詩4*19-9-26
吐き出す(改訂)- ひだかた ...自由詩6*19-9-25
未遂を繰り返す- こたきひ ...自由詩319-9-25
アイドルと武道館- ふるる自由詩2*19-9-25
言語の晩秋- パン☆ど ...自由詩219-9-24
ハリガネの心- 丘白月自由詩119-9-24
クーラーボックスの中で- 奥畑 梨 ...自由詩219-9-24

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