桜舞い散る裏庭に空は高く、
 水晶のように澄んでいる。
 心の闇は浄化され、
 絵画に映す一本の道。

 厳しさの中、隠された優しさに魂が宿る。
 瞳に映る桃色の円舞、狂瀾。
 春 ....
月が浮かんでいるのを
私はジ~ッと
見上げ続けていた

月が、ふわわわ、と
ほんとうの意味なんて知らないけど
あたたかい人のモノマネをして
ふわわわ、と微笑んでいるのを
私は
私のい ....
空き地の段ボールハウスが
雨で溶けてる

Krispy Kremeの窓から
それを見てきみが言う

「17になったらあんな家に住むわ」
愛は幸せな夢 この矮小な世界の
ドア付近に立っていたので
わたしは一度この世界から降りねばならない
何を厭うこともない
のちに改めてやってくればよいのだ

しかし入る隙がすでになく
乗り込むことを拒否 ....
すっかり日々は暖かくなり
桜もいよいよ開花間近

なのに私の心は鉛の様
不安と恐怖が波打って
奥底から沸き上がる
(昨夜は凶暴な悪夢に襲われ
汗みどろで目が覚めた)

すっかり日々は ....
子供の頃から私は高い場所が好きだった。
家の中なら、
天井に散らばした星に手が届くロフトベッド、
に、寝ていれば、
リビングの、
話し声が遠くなるから。

床に布団を敷いて寝ると、
柱 ....
実を言うと
引退したいのですが
引退すると
今以上に自称詩人が蔓延るので
引退出来ません
無駄な努力だとは分かっています
相手はゴキブリ並みの
生命力と増殖力を誇る自称詩人ですから
で ....
松茸の焼く匂いが風に乗る昔は山に入り探してた

干し柿の甘さが好きでよく食べる吊されてる景色最近見かけず

紅茶飲みゆったり気分で寛いで幸せなこと考えて笑顔

子供の頃コーヒーが嫌いだった ....
思い出そうとしたことに
ハシゴをかけて
一緒になって寝てしまった
小さな虫は春を焦って
網戸に張り付き始めた

次の季節も
私は何ひとつ気づかないまま
きれいに折りたたんで
どこかに ....
野菊が 弾く
露の 散弾
衝動に 燃ゆ
火種は 雨

戻れぬ 時に
靴を 埋め
針が さした
五時へ ゆく

はや 暮れぬ
静止を 集め
野菊は いま
一言を 持つ

土 ....
{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に .... 静かに静かに暮れる時に
涼風秘やかに空気を揺らし
懐かし憧れの未知からの訪れ
還流しながら予感に巡る

余りに忙しい社会の営み
余りに貪欲な資本の増殖
逃れ逸脱、寡黙に落ちれば
戻って ....
いつも閑散としているガソリンスタンドの横からその路地に入る。道巾は車1台しか走れないスペースで一方向にしか走れない。両側に貧相な佇まいが軒を連ねているが、途中には産院と歯科医院があってその狭い駐車場が .... 失くした人を
偲んで見上げる
朧月

何かに抱かれるような
宵の人肌

湿った土が
ほんのり香る

始まりと
終わりの理

四条大橋から見渡す
川床の灯りは

春に滲ん ....
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを含んでいた。

膨ら ....
どこへ いこう
故郷も 青も
霧に 埋めた
迷える この身で

暗い 一節を
夜陰に こぼす
指を 捨てる
子どもの 様に

母の 声で
夢魔が 読んだ
デカダンスの 絵本に
 ....
降り注ぐ雨が
掴み切れず指をすり抜ける
落として来たもの
空がやけに広い朝焼け
終わりなのか
あるいは始まりなのか

レールを走る列車のようには
うまく進まない生き方を
けれど今を精 ....
月の横に大きな鯨が浮かんでいる
ちいさな星や人工衛星を食べて生きるまぼろし
ごちそうさまの煙を吐くと
オーロラに乗ってどこかに帰っていく

きっとあれは
我々のことなんて何も思わなくて ....
人生、いつまでも
学生のノリで
過ごせると思ったら
大間違いだぞ、てめえ!

えっ、そのキャンパスではなく
絵を描く方のキャンパスですだあ?

何言ってんだ、頭大丈夫か?
キャンパス ....
人生が一枚のキャンパスだとしても
俺は絵描きにはなれず
絵は苦手で下手くそ

それでいて、嘘で自分をしっかり塗り固めていないといられない
俺の人生
それでいて
他人にはからきし嘘をつけな ....
自分の夢が
現実になろうとする
現実になった

今までの経験が繋げた
夢へと伸びてゆく道

リアルなイメージが
現実になること
何倍も早める

ポジティブに日常を楽しみながら
 ....
取り柄なんて何もないし
いたって目立たない人間

脳みその出来はわるいのに
考えてしまう性格
くよくよとジメジメとぬかるんでいる人格

中学の頃は太宰治にのめり込んだ
ような気がする
 ....
詐欺師の女は
ムンクのマドンナ
のような表情を
漂わせ
フラッシュの
光の中に消えた

キムジョンナム
にVXを嗅がせた
女は国家に見捨てられた
ヴェールのなかで
捨て子のよ ....
 詩は生きるために必要なものではない。

 例えば貧しく混乱した世の中では人々は生きていくことに必死で、詩どころではない。豊かで平和な世の中になると今度はしなくてはならないことが多すぎて、やはり詩 ....
また一晩が明け
光溢れる一日が来たよ
風はそっと穏やかだし
空はぼうと水色だし
街は花の香に包まれて
実に飄々と軽やかに
ステップ踏んで春は行く
おれはのそっと鬱だけれど
五十九回 ....

リビングのソファーで母が咳をしてる

姉がトイレのフリをして
白湯を入れに行く

「電気消すよ。もう寝な」
私は父の手紙をしまう
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」

 ....
死から遠ざかる方法

あと一二年のいのちから夜を見つめる

信号の赤やみどりが頑張っている

信号無視する派遣社員ぽいひと

コンビニから大きな袋持ってでてくるひと

ああ、いま、 ....
騒乱騒乱、
光の洪水だ
爆発的な消尽、
圧倒的な光の洪水だ

浴びる、浴びる、浴びる
(白い巨鳥が空を行く)

ひたすらに進み
ひたすらに跪き
今、生きる
この渦巻く真昼の界
 ....
家族が崩壊しかねない危機的な状況におちいっても
あらためて会議なんてしなかった

そんな日がそんな時が
来たんだよな
前触れもなく突然に

上の娘が下の娘も連れて家を出て
アパートで暮 ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2293)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の夢- メープル ...自由詩2*19-3-23
月の風船- 立見春香自由詩519-3-22
ドーナツ- mizunomadoka自由詩919-3-21
short_wake_and_long_sleep- mizunomadoka自由詩219-3-20
トロッコ問題- 神奈備亭自由詩319-3-20
walk・on_11(改訂)- ひだかた ...自由詩7*19-3-20
秋の夕暮れ、水溜まりはおおよそ零度- 自由詩519-3-20
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干し柿- 夏川ゆう短歌219-3-19
私の大好きな手- カマキリ自由詩319-3-18
野菊- ルラ自由詩4*19-3-18
旧作アーカイブ2(二〇一六年一月)- 石村自由詩13*19-3-18
新生(改訂)- ひだかた ...自由詩4*19-3-17
散文と詩文の間- こたきひ ...自由詩219-3-17
- ガト自由詩4*19-3-17
園庭にて- ひだかた ...自由詩10*19-3-16
- ルラ自由詩4*19-3-16
虹がきれいだから少し泣いてみたい- かんな自由詩3*19-3-16
宇宙船と稲光- カマキリ自由詩519-3-16
人生という名のキャンパス- 花形新次自由詩119-3-16
人生は一枚のキャンパスだって誰がが言ってた- こたきひ ...自由詩219-3-16
現実になる夢- 夏川ゆう自由詩219-3-16
文学なんてこころざしてないよ- こたきひ ...自由詩319-3-16
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なぜ詩を書くのか- 石村散文(批評 ...14*19-3-15
walk・on10- ひだかた ...自由詩419-3-15
star_rosemary_night- mizunomadoka自由詩519-3-14
死から遠ざかる方法- ペペロ自由詩319-3-14
walk・on_8_今、生きる- ひだかた ...自由詩519-3-13
家族会議はしないけれど- こたきひ ...自由詩419-3-13

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