長年、半人半猫として生きてきたが・・・
そんなにいい暮らし、してねえな
ねぐらは小さくて済むし
リアルにBライフでいいし

たまにマズイ魚を食っている
タダだから仕方がない
そのくせ、感 ....
雨の日の土は重たいけれど掘るには適している。三年前にホームセンターで購入したプランタースコップで、その日もわたしは裏庭に穴を掘っていた。大した穴ではない。人間の頭蓋骨がすべて埋まるぐらいの、小さな .... 光、光
光響く
この未知なる道を
僕は行くよ、
もう希望もなく絶望もなく
(夢の通い路は荒れ果てて)
逃れ去る郷愁抱き
進める限り何処までも。
全員が死んでしまった。
アパートの住人は一人残らず死んでしまった。

昨夜、アパートに火災が発生したのだ。
近隣に延焼はなかったが、一度に燃えていっぺんに黒焦げの残骸になった。
その灰の中か ....
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 .... 濃い
牛乳を
まだ薄暗い
牧場の朝
飲んだ
東京を棄てた


影は長く
りんごの木まで伸び
わたしは大人気のタピオカ店を
なぜか思い出し
青くなった空を見上げ
人を

 ....
かべの絵葉書はもう永いこと陽に灼かれている

白い空に
白い海をまたぎ
白い太陽が 浮かんでいる
(しずかすぎる痛みは いつも
 もっとも深い傷となってあらわれたーー )

  わたし ....
遊具がいっぱいあり
楽しそうな子供たち

少し離れたところに
海岸が広がって
釣りを楽しむ人たち

公園の周辺は団地や住宅街
新しく出来たばかりの公園

少し離れた場所からも
親 ....
毎日が同じ事の繰り返しだから厭になるね。
と、人に何気なく言ってしまった。
ら、その人は「え?もし毎日が違う事の繰り返しだったら、私なんか一度に磨り減って擦りきれてどうにかなっちゃうよ」と言われた ....
から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった

寝ても覚めても
あんまりカラカラと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった

(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何 ....
あこがれてた人があったり、きにいらない賛辞があったり、家までの帰り方を忘れるのなんてずいぶん簡単だった。寝不足のせいで胸がどきどきするの、はじめてのバイトの面接の前みたいだったよね。あなたもずいぶんと .... 彼女は天国に向かう途中だった。そこは生きながらにして昇りつめる事ができる。
健康な肉体には健全な性欲が宿る。そして健全な性欲に道徳は邪魔だ。
第一、男女は共に股間の中心をその人格ではコントロールで ....
桜並木から運ばれた花びらや砂利が
しみったれた街道を明るく染め上げる
肌寒そうにぶらり スーツが歩く
俺は生きたい そう
空腹が告げている 日中
微かに陽の当たる 路地を抜けていく

「 ....
宵はカラスの群れと羊たちのサーカス
銀の膜に薄く張り付いた星が剥がれていく
触れなかったあの子と
大事に抱えた僕で
写し描いていたものすべてが大げさにズレていく

夜光虫の森の入口で
た ....
優勝後ビールかけしながら大はしゃぎもったいないと思ってしまう

ドラマ見て心に響くものがない似た内容で新しさない

梨園の食べ放題へ家族と行く三個食べればお腹いっぱい

山々の深い緑に癒さ ....
静けさの
充ちて
落ち着き払う
この夜陰、
独り在ることに満ち足りて
私はゆっくり沈んでいく
底抜け宇宙の底の方へ
私はうっとり泳いでいく

其処は貴女の声、発せられるところ
其処 ....
「家族は唐揚げ」
どこからともなく
湧いて出た
その一句
そのしゆんかんから
なにゆえか
俺の心を とらへて離さぬ

幾百万もの言葉があり
百の何乗だかの組合せがある中で
天使 ....
層成す緑が揺れています
奥まる樹木の向こうは白々、
高曇りの空に薄日が射し
何とも爽やかな風情です

(こんな景色のなかに居ると
身体中が透き通って
うっとり懐かしく溶けていく、
そん ....
  
 
 昨日の信念と、今日の信念が変わる人が居る。
 
 一貫性の無い嘘つきだと、人は言う。
 
 そう否定する人は、今を生きていない。
 
 今の在りかを知らない。
 
 
 ....
風俗以外の女性は知らなかった。
不潔かな。欲望が一人で歩き出したら抑えきれない。男子の体の仕組みはそうなってる。
そんな時は誰にも迷惑をかけられないからマスターベーションで欲望を鎮める。
不潔か ....
どこかが開いている
この部屋には
窓がないのに

寝息が 夜をみたし
空の端をそめていく
昏さは
甘えようとすると裏返る

すきだとおもった指あとも
いまいましく沈んで

 ....
ジオシティーズが無化されたようです。
間借りしてい座っていた我がサイトも
あえなくネットから消えてしまいました。
20年前ニフティからはじめたHP運営
ではありましたけれどもとにかく知らな ....
あなた達とすべる。
小さなおしり達は、
風のやさしい手のひら、
土の広い背中の上を。

都市から遠くはなれた
昼間のような自由な丘で。
そしてあたたかな夜、
星たちと共に駆け上がる。
女性の必需品買い忘れました。
六十四歳父親です。
いくら父親と言っても娘に頼まれた生理用品一人で買えるほどの強い心臓兼ね備えていません。
買い物はいつも十歳年下の嫁と二人です。

女三人と暮 ....
自分のことをトーマスと呼ぶ少年の体は青く粉を吹いてた

転職しても家事の基本は身に付かず二階の窓の日射しまぶしく

私は大丈夫になると文字が読めるシミュラクラ楽園の地図は模様

両足の無い ....
次々と移り変わるテレビの画面をふたり
黙って見ていた
あなたがいま
何を想っているのかはわからない
私は、ただ
あなたに届く言葉を捜して
あなたに触れる手立てを探して

いろいろなこと ....
なるべく大きな声でこう宣言しなさい

~~予定ではこのへんで地球は終了です~~


銀河ヒッチハイクガイド


まだ未来のことなんて話してんのか、お前は
馬鹿にしやがって
昨日から ....
姉の家のミィが死んだ
二十年生きて死んだ

遠い町に就職した甥が結婚して離婚して
ミィを連れて帰ってきた
甥はまた遠くの町へ行き
ミィは姉の家で暮らすことになった

ときどき別れた嫁が ....
三月は卒業の時期
心がそわそわしている

卒業と言っても
様々な卒業があって
新しい道を開く扉のようなもの

卒業には
寂しさや哀しさなどが
複雑に絡み合う

幾つかの卒業を乗り ....
化粧しない女と
化粧する男

売れない絵かきと
熟れない詩人

言葉の重みと
その軽さ

一直線
と一曲線

地図のある部屋の壁
ナビのない車

狂気と

狂喜

 ....
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