好きだった
北の富士が負けると咽び泣いた
親父の貴の花が
北の湖に勝つと感動で泣いた
二人が私のお気に入りだった
しかし時は流れ
気がつくと
弟子の千代の富士も
息子の貴乃花も ....
それは偶然ではない
幾年もの月日を私は棒に振り
自分の事に精一杯でもない日常は
惰性や言い訳にまみれ
耳を澄ますことすらしなかった、
その結果です
おば ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で
(金木犀の花が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)
遠く ....
朝
おはようございます
と挨拶をして
おはようございます
を
返さない人は
おはようの嫌いな人なんだろう
馬鹿馬鹿しいから
そんな人は
素っ気なく通りすぎる
馬鹿馬鹿しいから
....
うそみたいな
ねいきを立てて
みるく色の
おひさまのはーぷに
なでられて
しずかなおとが
きこえます
とおい とおい
そらの つまさきまで
「こんにちは」
....
嘘みたいに、雨が降って
天気予報は、当たったのに
それだから、だれも喜ばない
嘘みたいに、雨が降ったから
嘘みたいに降った
雨を
傘で防げきれないように
嘘みたいな彼にもらった
希 ....
結婚して
日日も時間も分も秒も
わたしだけのものでなくなり
神さまを
(わたしだけの神さまを)
忘れがちになり
(声に出さずに)
御祈りを、‥わかっててスルーし
(内緒!)
気がつけ ....
偽ノーベル賞のノミネートを
ハルオ・ムラカメ(何か違うな)が
断ったそうだが
その理由が「メディアを避けて
執筆活動に専念したい」とのこと
でもさ、
ハルオ・ムラサメ(ちょい違和感があるな ....
10月はさびしい。コーヒーカップにのこるしま模様、イヤフォンごしの喧騒、チェックのスカート、ブーツ、冷えゆく空気をおし返す陽射し。猫たち、痩せて、鳴いてもよわい。指輪を磨くシート、洗剤とシャンプー ....
恋しても自分の思い伝えられず相手との距離更に広がる
ラジオから新人歌手の歌流れオリジナリティ溢れる歌詞
説明が難しい話君とする心で感じ取る深い部分
雪達磨の映像見れば夏だけど不思議な ....
最初の子供は死産だった
最初の嫁も死んだ
二番目の嫁は五人の子供を産んだ
一番目の子供はおんなで二番目はおとこ
三番目と四番目は年子でふたりは共におんなだった
五番目はおとこでそれで〆に ....
面倒くさい人間だよ、と
自分を嗤った
君の背中が
肩からほんの少し
はみ出た糸を引っ張ってほしい、と
言っているようにみえた。
その糸をたどれば、
君のわだかまりに触れるのか ....
何処にも届かなくていい
誰にも関わらなくて
何の問いもないが
ただ在ることを想う
ダーウィニズムがもたらした
革命にしたがおうとおもう
忙しい自分は本当なのだろうか
ぼくはい ....
また元通りになるんだ
わたしの焦燥は少し遅すぎて
青春が一瞬で通りすぎていき
コマ送りにしてもいいけどそれも苦い
置きっ放しにしてた紅茶をすすって
大人になってあの人を待ってみたところで ....
鬼の頭に恣意的な物を感じ
旧石器時代にマユごもる私
恣意的な札ビラにも納得出来なかった
私は異常な差異を制御できず
植物が茂る秘境を目指した
「旧石器時代は植物相が豊かだったんですよ」と
....
少しずつ部屋を綺麗にしよう
すぐに消えてしまっても
誰にも迷惑もかけられないし
悪口はもうやめにしよう
気持ちが離れて行くのは
言葉にしなくても分かることでしょう
宇宙の壁 ....
台風が近づいてる。天気予報に関心が行く。
この国では台風に号がつけられている。
他所の国では名前がつけられている。そこには隔たる文化の違いがあるだろう。
私は詩を書きたいと言うある種の病にと ....
帰ってしまった貴方の影が
月光射し込む路地にいる気がします
わたしを見ていてくれているのでしょうか
添えない怨みを貼り付けて
悲しい眼をしたわたしの顔を
じっと見ていてくれていま ....
ジジジジじじじじ
誰か聴こえてますか
こちら寂しい夜
デンパオンパ
何でもいいから捕まえて
1人で生まれて来たのに1人で寂しいなんて
これは病気かしら
はてなHate ....
瞬きするたびに肌を刻んで、わたしは大人になっていく。昔よりもぼやけた視界のどこかで、この街では星が見えないと舌打ちが聞こえた。ここも誰かの故郷なのだと、わたしたちは時々忘れてしまうね。この目が誰の輪郭 ....
あなたは眠ってしまった
湖に浮かぶ 浮島の
深い眠りは ここちよく
夜闇に薄く黄色く光る
あなたの横顔を包み込んだ
砂漠の上で寝転んで
わたしたちが
白くなってしまった後
小さくな ....
なにも
カッコつけたい
わけじゃなく
いつまでたっても
辿り着けない
力なく
のほほんしてると
日々が逃げて
食っちゃ 寝て 起き
食っちゃ 寝て 起き
なにしてんだか ....
家から見える瀬戸内海
時間、時間で変わる
その景色を見て育った
瀬戸内海の周りだけが
その場所特有の時間の流れがある
潮風の香りを感じると
何故か思い出が浮かび上がる
子供の ....
泣きじゃくり
投げつけた言葉が
貴方になにか傷をつけられたのか
わたしはこの涙を
貴方にみられたくはない
歪んだ顔で目を瞑っているこの泣き顔を
髪をやさしいてのひらで
梳くよ ....
狂ってしまった
消火栓を
一人抱いて
美しい風
不可能犯罪の方法を
書いて捨てるノート
右手で爪を握って
左手で鳥を真似する
くびれた時間の
一番細い部分
美しい風
しま ....
七色の虹が架かったその先へ 飛んでいこうよ夢の国。
そこでは女神と妖精が ユニコーンと一緒に踊ってる。
七色の虹が空に現れたなら 急いでいこうよ花の国。
世界中の花が集まる花園で ....
うっとりと金木犀の秋日かな
込み上げる郷愁の念空高し
群れをなす曼珠沙華と青空と
ここからは金木犀の香の範囲
お月見
少女は青い服を着て
ひと晩ぢゆう恋文をかかずにゐた
姉さんの形見のコーヒーカツプに
月をうかべて
{引用=(二〇一八年九月二十五日)}
....
僕らは、揺れているだろう
冷めた血を滴らせながら
僕らは揺れているだろう
なにも見えない世界や
なにも聞こえない世界
そんな世界のことを
恐れ、そしてどこかで憧れもしながら
....
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