生が実存であるように
死もまた実存だと云ったら
きっときみは口を尖らせ否定するだろう

現実主義のきみのことだ
死をこの世から去った無だと反論するだろう
でもぼくはそうは考えてはいない
 ....
台風が近づく中で
傘が吹き飛ばされる姿を
中継するワンパターンには
もう飽きた

どうせなら
高さ120mのビルとビルの間を
クワコマホに
綱渡りしてもらいたい
あるいは
風船気球 ....
彷徨っている、
京阪三条駅近くの篠田屋の
あの皿盛りが
なぜだか目蓋の裏にある
いや、それなら浪速区日本橋の
そば処まる栄のカツカレー丼だって旨いだろ
いやいや、やっぱり誰もがカレーハウス ....
今日は晴れ明日からは雨降るらしい梅雨が目の前で準備している

夜景見て昼間のことは忘れてる僕の隣に運命の人

ゴルフ行く今日は調子が良いみたいバーディーばかりで気分最高

バレーの試合勝ち ....
連日の暑さのせいか蝉が地面に落ちていた
蝉なんて死んでしまえば
朽ちた塵や芥の類いと何も変わらないだろう
目障りだから靴で蹴ろうとしたら
瞬間
心が痛んだのは何でだろう
もしかしたら
仏 ....
創造の小箱がきみの中にあるんだ
しこたまきらめきをため込んだ素敵なやつだ
誰にもさわれない特別な意匠がたくさん隠されている

想像の炎はときにきみを炙りあげるかもしれない
それでもそれを消さ ....
雷が落ちる確率は
サマージャンボ宝くじが
当たる確率より
うんと低いことは分かっている

地震も火事も怖い
「奴等が、奴等が、奴等が、来たぞー!」
と叫びながら
刃物を振り回しているオ ....
星の痛みで
香る車があった
黄泉では見るなと言われる
でも見る
「デモテープは聞くもんだろう?」
と言う異界か
詩歌を嗜む私
干し烏賊を食べる
胸の傷に拘れば
私は猫と別れざるを得な ....
空気に落とした涙の色は
風が伝えるエメラルド

もう大丈夫と微笑みが揺れて
少し引きつった顔でも
道を誤らないために行く

微熱を振りかざし
追いかけている
その溜め息は熱く
君の ....
烈々と熟した夢の桃に似た 滴る目線を振り払う夜

うす昏い部屋には蜘蛛が住んでいて あるはずのない夢等を喰う
 「あいばせ」とは会津の方言で
 「さぁ、行きませんか」という意味
 
 「いっしょにあいばせ」
  いっしょに
  あるきたい
  いとおしい
  ばかみたいに
  せつない
あおざめ
咳に胸をたたかれ
血が垂れる
効く と言われて
空缶に溜まった何かの肝を
啜れない身が

はたらけばいい
赤い服地をかざすひとにあこがれ
明くる春 山を越えた
紡ぐ糸 ....
冬のさなかのような目覚めだった、なにか夢を見ていたのかもしれない、その夢が心身を徹底的に凍えさせたのかもしれない、猛暑といえども明けたばかりの朝のなかではその牙はまだ剥き出しになってはおらず、冷汗 .... 娼婦の臍の下に咲く薔薇のタトゥー
聖書を一枚ずつ破って巻紙にする
燐寸に踊る白い蛾のささやき
さ迷うオーブ雨の匂いどこまでも
――おやすみなさい


――追伸
あなたには太陽を
終わ ....


私がひとり降りた夜
バスは静かに荒く息を吐き出しながら
また次の者を乗せ降ろしして
それ自体 拍動しながら
もう 見えなくなっていく
のこされた私は
安堵を荷物に 歩き出す
 ....
何気なく眺める星空
何処かに私が生まれた星がある

想像すればするほど
果てしなく続く宇宙
旅することが出来る

何光年何百光年
そう言われても
いまいち想像が出来ない

昼は現 ....
乱れ散る言葉らに真白く手まねきされる

祖母の真珠の首飾り
 記憶の そこ 瞼のうらの
  螺旋階段を 一歩ずつ 一歩ずつ くだる
   (そこで みた おそろしいことは 忘れます)
   ....
どんなことでもとまでは
言わないけれど
大抵のことは忘れられる

だからひとは生きていける
他人の人生
他人の人生
他人事
痛くもなければ痒くもないよ
本音を言えばどうでも構わない

問題は
俺の人生
俺の人生
俺の事
滅法痛いし痒くてたまらない
弱音を吐きたい
自分 ....
パインに幸あれ私パイン
自分のことだけではなく
全パインのことを祈って
パインに幸あれ私パイン
と強く念じているんです。

パインだって生きてます。
嬉しければトゲが揺れて
悲しければ ....
渇いた目が疼く
ほじくり出したいほどに
なにかを言いたげで
鏡に見入って
左側の下瞼の左の辺りを
頬へと向かって三本指で
下げてはみるのだけれども
とくに変わったなにかは
見つかるはず ....
様々な色のチューリップ咲く勢いのある色の競演

海の色場所が変われば変化する南の方はコバルトブルー

梅雨入りを表す雨が強くなる窓の外にはぼやけた街が

映画観て現実が徐々に遠ざかる神秘の ....


男性にもタバコが嫌いなヒトが増えている不思議な日本になっている。日本人の精神疾患の30パーセンとくらいは、薬物投与よりも、タバコのニコチンによるセロトニンコントロールのほうが、ずっと健康的だ ....
風が吹き込んできます

嘘の小狡い風も

清涼な息をする為の風も

生ぬるい腐った世界
冷たい現実

生きるときに付きまとう風が
一人の体に突き付けられます


何かが違 ....
愛とは何だと
皮肉屋のきみはぼくに問う

愛することは
見境をなくすことではないかと
愛することは
自分を見失うことではないかと

ぼくは答える

きみは何も分かってない
愛する ....
斧で木を切る少女の夢を見た
ノースリーブの白いワンピース
振り向きざまにわたしを見て
少女は霧散した
夢の中にわたしを置き去りにして
顔は思い出せないが
少女の目にわたしはどう映ったのだろ ....
大空を眺める
ぼんやり眺めて
無になっていく

思考を止めて静かになる
大空に浮かんでいる気分

白い雲を見て
心にある黒いものが
消されていく

白い雲の様々な形が
見ている ....
とっぷり更級柚子の皮
宇宙覗いた汁の上
効いたエアコン極楽と
今一服のこの時間
漆紺の美しさに頬寄せて
乙女手を見る涙一滴
気持ち揺らいで
心震えてひとり
今日もひとり明日も
蕎麦屋 ....
愛を持った人は沢山いるのです

誰かは愛は身勝手なものというでしょう

体を合わせるのも愛でしょう

身代わりになるのも愛からのときもあります

ただ黙し聞き入れる愛もあります
 ....
夏は白濁した光と喧噪をまとい
人は肌もあらわ日焼け止めをぬる
傾くのはグラスだけ海は静かに燃え
彼女は囁きのなか人魚になる



            《テキーラ:2018年7月25日 ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生が実存であるように死もまた- HAL自由詩4*18-8-8
クワコマホに望むこと- 花形新次自由詩118-8-7
カツカレー_目蓋の裏めぐり_☆- atsuchan69自由詩3*18-8-7
驚異的- 夏川ゆう短歌318-8-7
人は- こたきひ ...短歌218-8-6
僕たちの日常- 梅昆布茶自由詩10*18-8-6
サンダーロード- 花形新次自由詩318-8-6
干し烏賊- 間村長自由詩11+*18-8-6
- ミナト ...自由詩218-8-6
滴る- はるな短歌318-8-5
あいばせ- イオン自由詩7*18-8-5
諏訪- 形代 律自由詩518-8-5
いったいどうしてこんなことを思い出したりするのかね- ホロウ・ ...自由詩2*18-8-4
最後の絵葉書- ただのみ ...自由詩11*18-8-4
Kodo- 唐草フウ自由詩5*18-8-4
遠くの星- 夏川ゆう自由詩218-8-4
にがい_いたみ- 田中修子自由詩3*18-8-3
理由- HAL自由詩3*18-8-3
他人の- こたきひ ...自由詩218-8-2
パインに幸あれ- ブルース ...自由詩3*18-8-2
寂寞たるは- 坂本瞳子自由詩2*18-7-31
現実- 夏川ゆう短歌118-7-31
自己嫌悪に陥る前に見つめ直して、笑ってみるべき事。_鏡の前の ...- よーかん自由詩2*18-7-30
夏風- まみ自由詩2*18-7-30
果実- HAL自由詩3*18-7-29
転寝- ただのみ ...自由詩8*18-7-28
白い雲- 夏川ゆう自由詩218-7-28
蕎麦屋の客- 腰国改修自由詩1*18-7-27
愛の始まり- まみ自由詩4*18-7-26
テキーラ- ただのみ ...自由詩9*18-7-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78