陽射しが当たって
新緑はキラキラ輝く
新緑に近づくほど
私もあなたもキラキラ輝く
輝きを分けてもらっているような
新緑が風に揺られて
サラサラ音がする
自然だけで創られた音
....
俺の主張は間違っていない
自称詩人は有害でとても危険なのだ
最初はしおらしいこと言って近づいてくるが
親しくなった途端
いきなり首もとに噛みついてくるんだから
ほら、ジュラシックパークで
....
おしくらまんじゅうのような場所に
ひっそり建てられたラーメン屋。
誰も 寄り付きそうもない 汚い看板に
なぜか故郷を感じさせられた。
何匹ゴキブリが這っているのか
とんと見当もつかぬ。
....
春のきえた街で
まぶたをあたためる
うす水色の すき間たち
ここには空気がある
それは水に浮くような恋であったよ
雨でも嵐でも
沈めても沈めても
思惑とはべつのばしょから浮いてく ....
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 ....
温室の中で
枯れてしまう花のように
ただ
日差しに抱かれている
暖かい
それでいい
施設の部屋を訪ねると
縦長の狭い部屋にはベッドが二人分縦に並べられていた
殺風景で閑散としていた部屋の中には
それぞれのベッドの側に簡易の便器が置かれていた
部屋の中に立ち込めた臭気が鼻を ....
ザクザクに切り刻んで 破片なんて残してはだめ
後悔なんて 生きていくほどに 重く苦しくなって行くんだから
誰かのせいにして 喚き散らして グチャグチャに踏みにじってしまいたい
そうや ....
私の中に光がある
ゆらゆら揺れる
揺りかごに
猫がいる
皆が待ち望んでいる
その日が来るのを、、
あなたが帰って来て
光を撫でる
光は嬉しそうに
揺れる揺れる
....
バランスの取れた食事で健康体無農薬野菜美味しさ違う
生野菜高くて買えない時がある冷凍野菜上手に使う
宅配のピザ屋あってもエリア外町の端っこ便利が悪い
紅葉が町を照らしてくれている一瞬 ....
初音ミクは冷たい
体温の話だ
初音ミクは冷たい
体温の話だ
テレビで他の誰かの歌が流れてくる
曲に温度なんか求めたりしない
初音ミクは冷たい
体温の話だ
初音ミクは冷たい
体温の ....
しにたい
しにたくない
しぬしかない
花占いのように繰り返される
私を内側から溶かす呪文
唱えるたびに増えていく
細くて長くて赤いライン
決して消えない心の傷が
刻印と ....
ほんの小さな夢を心に描きながら森の小道を往く。
爽やかな透明な風に彩られた五月の朝だ。
たまにすれ違う人々に軽く会釈し、心で感謝する。
心にともしびが宿る、そんな瞬間を心待ちにして生 ....
週に二回くらい
行きつけの喫茶店に行く
決まったコーヒーを飲む
心が休まる雰囲気を創る音楽
喫茶店の内装はヨーロッパ風
若い人もお年寄りの人も
飽きさせない魅力的なメニュー
....
動かない川の水面に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている
対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く
凝視されて ....
澄ました正装のように
白い波は悠々とした
砂浜は遥か彼方まで
カーキに揺れた
私は独り
この海辺に座り
あわれ と ああ
の
間にある
汚れた虹のような
渋味のある断崖を
....
何もしない日々だらけでいい
孤独な夜があってもいい
そう肯定さえしてくれれば
たぶん結構みんなが
起きてだらけて
録り貯めた番組を消化する
外に出るのはしんどいから
ありもの ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に
心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく
焼酎を二杯、三杯と
焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り
払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
あおぞら
シーツが風に舞っている
ひとり
取り残された午後
しろい夢は
触れても何も感じえない
ただ繰り返す呼吸
紋白蝶がふわりと
青に透けて
ひらりひらり舞 ....
辺鄙な山あいを川が流れていた
普段は大人しい川。水嵩は少なかった。
その辺りは地図の上では町と村の境目。
上流が村で下流が町だった。県道が一本中央を貫いていて町と村を繋いでいた。
もしその ....
アタシが死んでしまったら
天国なのかな地獄かな
それとも生きてる時みたく
中途半端に彷徨うのかな
朝の光に追い立てられて
真昼の街を漂って
夕暮れ時の原っぱで
血塗れの空を見るのかな ....
きみの心臓
サテンの雫
パールのマチ針で
小刻みにタックを寄せて
ずらさないようミシンで縫えば
ほら丸い
きみの吐息
ぬめりとして手によく馴染む
暗いところで静かに光る ....
病室が
まあるくしかくく転がって
赤子と死者が廻ります
消えない汚れは
ないけれど
拭えど
壁は白いから
窓を描きます
朝には消えてしまうけど
指に天体を絡めたら
柔しい繭 ....
点と点を線で結んだ
点と点の距離は彼方
いつの間にか近づいて
星座が浮かび上がったように
君がそこに立っていた
(二回の手拍子)
感電したかのように痙攣
静まり返った0.5秒、そ ....
桜の花を消した緑の炎
丘の上で震える
5月
雲は海に溶けて
この青空にはない
風
良い匂いのする風
が
僕を動かしている
レモン
レモン
また一枚
シャツが脱がされていく
5 ....
誰も皆 全能の神には成れないのだから
自分がせめてジャッジする側には回れると思う事も止 ....
家族揃い鍋を囲んで幸せだ話したいこと次々浮かぶ
季節など関係なくて砂浜で過ごす時間は私の安らぎ
小説の内容心に残ってる現実的にあり得ない恋
別荘地で過ごす家族との時間一秒一秒が愛にな ....
タイムマシンに乗れたなら
宇宙の誕生も、恐竜の時代も選ばない。
タイムスリップの目盛りは、マイナス1日。
....
{引用=やせていくわたし椅子の上にでもかけておいて
そ 室内干しでいい
こんな時はメロンパンをたべるの
歯の裏にくっつくうっとうしさがばかげててすき
生きてるかんじする?しない ....
ある夜
死んでしまつた
畳の上に食べかけの芋がころがつてゐる
その横におれがころがつてゐる
目をとぢることも
ひらくこともできない
お迎へもこない
月の光 ....
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