思い出は

ぼんやりした
景色の中にあるよ

夏の夕暮れの
田舎の電車とか

色あせた自動販売機とか

誰かの白いシャツとか

それはどんな記念日よりも
心に残って消えない
 ....
風船をふくらましてよ ひとりでに地中海までとんでいくなら


はなれたの それともわたしがはなしたの 派生していくはだかのきおく


さみしさが寄せ集まって血縁の観葉植物(手をつないでて) ....
あなたのことを思い、私はこんなに愛に満たされてもう溺れそうに。



これが生きてるってことなんだね。



僕たちは永遠にひとつになることができない二筋の流れ星。



嗚呼 ....
開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
私の席からあなたが見える
仕事中時折目が合う

誰も気がついていない
そう思っているのは
私たちだけかもしれない

社内ではあまり喋らない
敢えてあまり喋らない

プライベートの時 ....
芝生はいい
寝転がって
僕たちは笑う
とくになにがあったわけでもないのに
ただ笑って
じゃれ合って
空を眺める
雲が何にでも見えた
アイスクリーム
蛇の目
ありえない獣
五本 ....
「死にたい」

唇から零れ落ちる夜は
時間の粘度も高くなり
生きたまま
全身の血が失われていきます

苛立ちすら
霧散する無力感

【本当は】
【死にたくないけど】
【もう】 ....
声と声が木霊する街角で
チョークを引っ張り
路上に描かれていく線と線
子供はガッタンゴトンと身を揺らし
列車はゆっくり出発する

世界が微睡む午睡時、
すべては無垢に浸されて


 ....
草野球で大量失点繰り返す負け試合だけど楽しむ仲間

急な雨雨宿り出来る場所探す止む気配なくただ突っ走る

サッカーの日本代表強くなった十年前とは全く違う

細い道やがては太い道になる経験積 ....
世界の端っこで
瓦礫にくるまれた
十代の残滓を

山道に捨てられた
切り裂かれたタイヤの
あちこちに散乱した破片を

白紙のノートを
汚すことはもう出来ない
指先のみで
脳味 ....
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
叫びは暗闇に飲み込まれ、おれたちは
財布を落としてきたみたいな心もとない気持ちでいる
神さまは金持ちにだけ整理券を配り
おれたちには聖書みたいに硬いパンを施すだけさ
適性検査を受けて戦いに ....
生家の庭の隅で鬼灯の袋が紅く色づいた
その袋を裂くと中の丸い実も紅く熟れていた

季節になると三人の姉妹は競うように
きように丸い実から中身を抜き取ると空になったそれを口に含んで鳴らした

 ....
少しも
優しくないんだよ
私は
優しくなれないって
優しく出来ないって
何なの
優しさって努力なの?
違う
優しい人は
何も考えずに優しいんだよ
どうしようもなく優しいんだよ
腹 ....
洗い立ての髪
しっとりとして艶があり
いつもと違った君がいる

化粧していない素肌
隠し事のない笑顔

濡れた髪に触れる
少し恥ずかしそうに
僕を見つめる

時がゆっくりと流れて ....
世間ではまだまだだというのに、
給付金がぶじ口座に入った。
暑いので冷房入れたら、エアコンが壊れた。
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ

 ....
土手沿いの夕焼け小焼けの帰り道
君の口笛をきいていた




さみしいと死んじゃうウサギに向けて
滅びの笛を吹きつづける夜




初めてきみとキスをした
ゴッドファーザーの ....
青ざめた紙面の上に文字にできない言葉は蹲って
悲惨に陰った時のこの胸の奥には言葉に出来ない思いがひしめきあったりした

似てるようで寡黙と無口は違うから
普段は陽気で雄弁な人も
時には無言を ....
この夏に飛ぶはずだった白球よ、君はバニラアイスではないはず!
この夏を溶けることなく越え、君はいつか必ず青空へ駆けるはず!
(透明ではない)
(灰色の一匹の魚)


透明ではない、薄く曇った一つのガラス球のなかに、
一匹の魚が泳いでいる。それは灰色。

「もう泳ぐのに疲れてしまった」と、魚は言う。
わたした ....
まいにち鉛筆を削る
一本でいいんだ無心に削る

まいにち本を読む
一頁でもよくてジャンルも問わない

カレンダーがひとつづつ塗りつぶされてゆく
でも鉛筆を削らないと本を読まないと墜ちてゆ ....
暗い湖に朦朧と沈む膨張した死体の夢
網膜のなかに書き殴られた最期の詩
叫びはふやけた肉体に阻まれ
二度と出られぬまま溶解して流れ出る
いつだって午前二時
破裂と飛散を望むものたちが
内 ....
人間はもっと自然に触れるべきストレス溜めない生き方目指す

散歩道街もいいけど山もいい季節で変わる植物の色

潮騒に誘われて行く砂浜へ夜になるほど音が良くなる

住み慣れた街の見慣れた景色 ....
抒情という故郷にはもうかえれない
父母を墓苑に棄てた罪状は計り知れない

閉ざされた街に住むと
誰ともつながれないようになる

パッケージされた夕食が配信で済んでしまうのなら
目玉焼きと ....
しゃれこうべは笑っている

「ホモサピエンスの頭蓋骨が落ちていたとして」
ふむふむ
「その頭蓋骨の穴から」
はー
「あなたはムカデが這っていてほしい」
はいはい
「それとも、名もない雑 ....
死んだらサラ .... ホテルや旅館のように
型に填まった感じのない
民宿が今人気がある

地産地消を心掛けている
美味しい料理がたくさん並ぶ

日常の嫌なことは忘れて
民宿で過ごす時間を楽しむ

古民家 ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ....
朝起きて
カーテンを開ければ
片目の右は色を失い
半分白黒
週刊少年ジャンプ55ページみたい
左から右
スズメバチが私の視界を横断する
鮮やかな黄色の体躯
右に移れば
腹の濃い黒と薄 ....
秋葉竹さんのおすすめリスト(2339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逆光- ガト自由詩6*20-6-14
ひだり肩越しに見る夜- ことこ短歌3*20-6-13
溺死- viraj自由詩120-6-13
みなぞこ- ひだかた ...自由詩420-6-13
社内恋愛- 夏川ゆう自由詩220-6-13
ありったけ- 自由詩13*20-6-13
死にたい、が零れる夜- もとこ自由詩11*20-6-11
無垢(改訂)- ひだかた ...自由詩420-6-10
経験- 夏川ゆう短歌320-6-9
まぼろしの午後- ホロウ・ ...自由詩4*20-6-9
指切り- クーヘン自由詩11*20-6-8
ロックンロールはだれのため- ホロウ・ ...自由詩8*20-6-7
鬼灯の袋が紅く色づく頃- こたきひ ...自由詩320-6-6
憧憬- ガト自由詩10*20-6-6
濡れた髪- 夏川ゆう自由詩220-6-6
病葉- ナンモナ ...自由詩5*20-6-5
一つの生を、一つの詩を- ひだかた ...自由詩4*20-6-5
水蜜桃の夢- 青色銀河 ...短歌2*20-6-4
支離滅裂の嘘ばっかり- こたきひ ...自由詩520-6-3
白球- クーヘン自由詩7*20-6-2
無題- おぼろん自由詩3*20-6-2
間伐- 梅昆布茶自由詩1020-6-2
不意打ちのようにやって来る- ホロウ・ ...自由詩7*20-6-2
住み慣れた街- 夏川ゆう短歌320-5-26
マルコポーロの旅- 梅昆布茶自由詩920-5-25
会話から__虹色に一色たりない旗をふって- 秋也自由詩1*20-5-24
ジャイアンズ・ファシズム- TAT自由詩220-5-24
民宿- 夏川ゆう自由詩220-5-23
春の意志- ひだかた ...自由詩720-5-22
色覚半半- 秋也自由詩6*20-5-20

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